見出し画像

心で抱きしめて - SMASH CABARETに出演して -

 こんにちは。たまちゃんと言います。
 2月25日にSMASH CABARETというミュージカル・キャバレー・ショーに出演させていただきました!
 今回のnoteでは、SMASH CABARETを通して感じたこと、歌わせていただいた楽曲への想いなどを綴ろうと思います。

ただの歌合戦じゃない…本当に?

"ただの歌合戦じゃない"
 これは先ほどのSMASH CABARETのHPを開いた際に、1番に飛び込んでくる言葉です。とは言え、SMASH CABARETは観客投票によって8名の中から優勝者1名を決定するコンペティション形式のライブイベント。
 SNSで拝見する素敵なお写真や動画とコンペティション形式という情報から、出演する前の私は "普通の大会と何が違うんだろう" と疑問に思っていました。

 SMASH CABARETでは、楽譜を事前に提出し生のピアノ演奏と共に歌うことができます(超楽しい)。また、演奏される曲は全てミュージカル曲。新たなミュージカルと出会うことができます(超楽しい)。終演後、素敵なお写真や見ていてくださった方からのコメントまでいただくことができます(大興奮)。
 何より、ミュージカルや表現することが好きな人たちばかりで形作られた空間が凄く心地よいのです。
 また、コンペティション形式でよくある曲の長さの指定や選曲の制限がほとんどなく(テーマに沿っていて、楽譜を提出できればOK)、様々な人に門戸が開かれた場とも言えます。

勝ちたい、ではなく、また出たい

 私はこれまでにも何度か、コンペティション形式(歌うことで順位付けされる)の場に出演させていただいています。
 そういった、順列が付けられる場において、終演後に考えることは「いい演奏ができて、勝てて嬉しい」「負けて悔しい、次は勝ちたい」といった勝負に関する感想です。しかし、SMASH CABARETに出演させていただいたこの日、私が真っ先に考えたことは「また出たいな」でした。

 確かに優勝者は決まってしまう。だけど、この場にもう1度来て、歌いたい。またこの場に立ちたい。勝ち負けを超越した”満足感”がそこにありました。

心で抱きしめて - 歌に込めた想い

今回のテーマは家族[Family]

 私は、《Kinky Boots》というミュージカルから、「Hold Me In Your Heart」という楽曲を歌わせていただきました。この楽曲は、ドラッグクイーンになり父親と不仲になってしまった主人公・ローラの心の叫びが綴られた歌です。酷いことを言われたし、父親は恐らく自分のことを嫌っている。でも、まだ父親から愛されることを諦めきれないし、認めて欲しい。あなただってそうでしょう?という気持ちを綴った楽曲です。

 子は、親にどんなことを言われようと認められたい、愛されたいと思ってしまう。親も、子にどこか期待してしまうから、期待した通りにならないと口を出してしまう。すれ違ってしまった2人の歪な親子の絆には、本人たちすら気づいていないかもしれない大きな愛があると思うのです。

 やっぱり父親は必要だし、愛しているんだ。そう気づけたローラはきっと分かり合えない父を心の中で抱きしめることができる。今は家族として認め合えないかもしれないけど、家族である限り、いつか許しあえる日が来るかもしれない。そんな”家族”のパワーをこの楽曲に込めました。

再びあの場に立つことを夢見て

 最後になりましたが、SMASH CABARETをご覧いただいた皆さん、出演が決定してから当日までたくさんのサポートをしてくださったSMASH CABARETのスタッフの皆さん、ピアノ伴奏をしていただいた久田菜美さん、司会をしていただいた守内宏輝さん、春日希さん、素敵なお写真を撮っていただいたShun Nakayamaさん、そして最後にステージで素敵なパフィーマンスをしてくださった7人の出演者の皆さん。本当にありがとうございました!
 いつかまた、あの舞台に立たせていただけるようにチャレンジを続けたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?