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"私はここだ"と叫んでいた -4年間の大学での学びを振り返って-

こんにちは。たまちゃんと言います。
昨日、九州大学芸術工学部音響設計学科を卒業いたしました!
今日は、これまであまり話してこなかった大学での学びについて、少しお話ししたいと思います。

音響設計学科ってどんなところ?

これまで「音響設計学科に通っています!」とお話しすると、「どんなことをしているの?」とよく聞かれていました。それもそのはず。音響設計学科は日本に1つしかなく、その珍しさから全国各地の学生が音響設計学科に集まります。
「何を学んでいるの?」という問いに対して、私はいつも「音について、あらゆる学問分野の視点から学んでいます」とお伝えしていました。

例えば、私たちの身近にあるスピーカー。「どんな音を流せば人間が心地よいか?」「そもそも人間が心地よいと思う音は物理的にどんな音なのか?」などの視点で問いを立てれば心理学の分野に含まれますし、「この条件に合うスピーカーの配置は?」「この条件に合うスピーカーの特徴は?」などと問いを立てれば工学の分野、「この曲を演奏するにはどのスピーカーが作者の意図を反映しているか?」などと問いを立てれば、音楽学の分野に含まれます。
これはなるべく平易に記述しようとした例なので、正確に学問分野を反映しているわけではないのですが、このように"音"を切り口に多角的に学ぶことができる学科。それが音響設計学科です。

4年前になりたかった私

私は大学生になってからの諸々(授業資料とかスライドとか)を整理して保存しているタイプなのですが、この前そのフォルダを漁っている時に1年生の時に立てた"在学中の目標"が発掘されました(スライドはダサすぎたので割愛)。
そこには、次の2つの目標(原文ママ)が書かれていました。

  • 音楽のことならなんでも知ってる人になりたい!!

  • 音楽でお金を稼げるようになりたい!!

1つ目の「音楽のことならなんでも知ってる人になりたい!!」については、今見ると「"音楽"じゃなくて"音"の方がいいのでは…?」とか、「なんでもってなんだ、抽象的すぎる」とか、総ツッコミしたくなる目標。まぁ、大学生活にキラキラとした憧れを抱いていた1年生の初めの方に立てた目標なので多めに見てください。笑
こちらの目標は、達成できた気配も達成できる気配もなし。笑

2つ目の目標は「音楽でお金を稼げるようになりたい!!」
こちらは1つ目と比べれば至極具体的。
そして、4年前の私が想像もつかないような大きな舞台に立たせていただいたり、お仕事をさせていただいたり、少しは4年前の私に胸を張れる今なんじゃないでしょうか。

4年前は想像もしていなかった私

この4年間。個人的にも社会的にも色々あったなぁと記憶しています。
最も大きな変化の1つはCOVID-19の問題でしょう。
4年前の私はきっと、外に行けなくなったり、人とご飯に行けなくなったり、授業がオンラインになったり、突然予定が中止になったり、、、といった今や当たり前となってしまった諸々を全く想像していなかったと思います。

ただ、いい意味で昔の予想を裏切れた部分もたくさんあって。
例えば、カラオケ★バトルに出演させていただけたこと、しばりのど自慢に出演させていただいて優勝できたこと、DEEMO THE MOVIE歌姫オーディションのファイナリストに選ばれたこと。
予定通りにいくことなんてほとんどない。だけど、目標を立てて、それを心のどこかに留め置きながら、目の前のことに取り組めた。その事実をただ認めたいと思います。
そして私だけじゃなくて、ここしばらくの間、やりたい活動がうまく進まなかったり、気持ちが落ち込んでしまったり、様々な割りを食った全ての人に、拍手。

いつも劣等生の気持ちだった私

高校生になってから、自分のことを「劣等生だ」「落ちこぼれだ」と思い続けてきました。勉強だって研究だってそんなにできるわけじゃない、歌だって私よりうまい人はたくさんいる。色々なことに手を出せば出すほど、1つ1つに割かれる時間は短くなってしまって、何をやってるんだろうと思い悩んだ日もたくさんありました。

大学生でいた4年間だって、YouTubeを始めてみたり、卒業に必要な単位の1.5倍ほどの単位を取得してみたり、全然専攻とは関連のない分野を勉強してみたり、色々な長期インターンに行かせていただいたり、劇団の活動に勤しんでみたり。1つのことに一生懸命な人を羨ましく思いながら、新しいことをやり始めるという大変矛盾した生活を送っていました。

そんな私が、学業を理由に学科から表彰をいただいて(いただいてしまって?)やりたくなったことは全てやってみる姿勢を貫いた4年間が少し認めていただけた気がしました。

一見どれもがバラバラに見えるピースだったけれど、4年経ってみればそれぞれが線と線で繋がっていて、きっとこれからもこの4年間でやったことが線になっていくんだと思います。
無駄な勉強や経験なんてない。
その言葉を胸に今後も学んでいきたいと思います。

関わってくださった全ての方に感謝を

最後になりましたが、これまで関わってくださった皆様、支えてくださった皆様、本当にありがとうございました!この場をお借りして、深く御礼申し上げます。
4年間の学業、音楽活動、その他たくさんの課外活動のいずれにおいても、家族・友人・先生方をはじめとし、SNSやYouTubeを通して応援してくださった皆さまなどたくさんの方の支えがあったからこそできたことが数多くありました。
特に、YouTubeへの動画投稿では、週2投稿→週1投稿→隔週投稿と形を変えながら、たまらじおなどの企画を取り入れながら、200本もの動画を投稿することができたのは、動画を見てくださった方々、高評価やコメントをくださった方々、Twitterなどで私に変わってシェアしてくださった方々、直接"見てます"や"楽しみにしています"と声をかけてくださった方々、細かく挙げたらキリがないほどのたくさんの方々に支えていただいたからこそです。本当にありがとうございました!

そうした方々にお返しができるように、今後も活動の場を広げていきたいと思います!YouTubeやTwitter、noteを通じて発信していくので、見守っていただけると嬉しいです。

"私はここだ"と叫んでいた

誰の心に残る事も 目に焼き付く事もない今日も
雑音と足音の奥で 私はここだと叫んでいる

back number   「水平線」

4年間、うまく行かない事だってたくさんあったかもしれないけれど、私たちは"私はここだ"と叫び続けてきた。そのことは、きっとこれからも私たちを救ってくれて、これからの私たちを作ってくれる。
たとえ今は届かない叫びだとしても、"私はここだ"と叫び続けることに、きっと意味があるのでしょう。そしてきっと、これまでの活動の1つ1つが今振り返れば私を形作るような、"私はここだ"と叫び続けるような活動だったのではないかと思います。
これからも、自分らしく活動を続けていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!
今後ともよろしくお願いいたします!

2022.3.24 木下 珠子

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