東京でないと芸能活動はできないか?ーDEEMO THE MOVIE主題歌歌姫オーディションを終えて

「関東から絶対に離れない方がいい」

千葉県在住、東京の高校に通う私が、音楽関係者から何度も言われた言葉です。当時の私は、芸能活動(音楽活動)へのチャンスを広げるために関東近郊の大学に進学するか、学びたいことのために、地方の大学に進学するか、とても悩んでいました。

劇場の数も、ライブハウスの数も、市場も、なんだって規模や数が優っているのは東京です。ただ、やりたい学問を諦めるのは違う、そう思って、私は福岡県の大学に進学しました。

今年で在学して3年目になりますが、「福岡に来てよかった」と心から思えるまでに、たくさん時間がかかりました。「東京の近くにいれば、このイベントに参加できたかも」なんて思うことは数知れず。「こっちに来たからには、何か爪痕を残さなければ」と必死でした。

もちろん、今行なっているYouTubeやKARASTAというライブ配信アプリでの活動は場所を選ばずに行うことができます。それらでの活動も本当に楽しいし、かけがえのないものだけど、もっと違った場でも活動したい!という想いは拭えませんでした。

1つ目の転機はKARASTA LIVE2という、KARASTAが主催するリアルライブイベント(池袋にて開催)でした。オーディション形式で出演者を選ぶタイプのライブで、私も応募していましたが、正直「私は福岡に住んでいるから不利だ」と思っていました。(そのライブは交通費が支給されるタイプのライブでした)

しかし、運営さんはかなり高額な(正直身に余る額です)交通費を支払ってまで、私を東京に呼んでくださいました。ライブに出演させてくださった運営さんには本当に感謝しかありません。その時から、「”福岡からでも呼びたい!”と思っていただける人になれば、福岡に住んでいても活動できるかもしれない」と思うようになりました。

2つ目の転機は、2020年1月-6月に行われたDEEMO THE MOVIE主題歌歌姫オーディションでした。新型コロナウイルスにより大きな影響を受けたこのオーディションは、対面と、オンラインを併用して行われました。

県外移動の自粛が要請される中、福岡に住んでいた私は、1次予選から最終審査までを全てリモートで受けました。(1次予選、2次予選は、全ての参加者がリモート)

対面での参加者と、オンラインでの参加者を比較したら、対面での参加者の方が圧倒的に素敵に見えるはずなので、どのようにオーディションを受けるか本当に悩みましたが、県をまたぐ移動が制限されている状況を鑑み、オンラインで受けることにしました。

結果、オンラインにも関わらず、ファイナリストまで選んでいただき、そして、ファイナルもリモートで参加させていただき、オーディションの事務局さんには本当に感謝しています。同時に、「地方からでもここまでできるぞ!」と少し誇らしい気持ちです。

優勝こそできませんでしたが、このオーディションは私にたくさんの繋がりと、可能性を運んでくれました。温かいご声援、本当にありがとうございました。

これからも、自分なりのスタイルを模索しつつ、歌い続けていこうと思います。今後とも、木下珠子を応援していただけると嬉しいです。

最後になりましたが、優勝した一菜ちゃん。本当におめでとう!頑張れ!

2020.7.4 木下珠子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?