険しい道を選ぶ

私の周りには、自分の思いに素直に生きている人がたくさんいる。

好きなことをして、夢を叶えるためにまっすぐに生きている人がたくさんいる。

彼らの好きなことや夢に対する思いはものすごく強くて、ものすごく熱い。

周りに反対されても自分を信じ続ける強さがある。できないって言われてもできる!って言い返す強さがある。

そんな人たちの姿はかっこいいし、素敵だなって思うし、尊敬するし、羨ましいとも思う。

わたしが助産師を目指したきっかけは、そんなにカッコいいものじゃない。

もともとは、大好きなミュージカルや歌を続けることを諦めたところから始まった。

現実を見よう。好きなことやってても誰の役にも立たない。自分の経験を生かして誰かの役に立てる仕事を探そう。これが夢のスタート。

反対されてもできないって言われても進み続ける人を見ると、反対もされてないしできないって言われたわけでもないのに諦めた自分が情けなくなる。

今も昔も、ミュージカルが好きだし、歌うのも好きだし、踊るのも好き。

だから、逆境を突き進む人たちが眩しく見えて、自分はちっちゃく見えていた。


でも…、気づいたことがある。

諦めたんじゃなくて、選んだのだと。

好きなことを仕事にする道ではなく、
自分を生かす仕事に就くことを選んだ。

前者を選んでいたら私はどうなっていただろう。

毎日好きなことをできて楽しいかもしれない。

でも、たぶん将来への不安は消えない。
やっぱり無理なんじゃないかと何度も思うだろう。

後者を選んだ私は、

毎日課題、勉強、実習に追われて、正直辞めたい。授業が少ない大学生を見て羨ましくなって、なんでこの道選んだんだーって落ち込むこともある。

どっちにしても違う苦しさ、辛さがあるんだろう。

私は勉強するのが大っ嫌いで、
成績が良かったこともほとんどないし、
本当に勉強しかさせられない看護学生向いてないわって思うこともあるけど、

そうやって苦手なこと嫌いなことにあえて向き合う道を選んだところがすでに私らしい。

ある野球選手が、「険しい道を選んだ決断は素晴らしい。」と言った。

これを聞いたとき、最初は周りの人たちの姿が頭をよぎった。

反対されてもできないって言われてもやりたいことにまっすぐ生きる人。

自分はそうじゃないと思うと悲しくなった。

でも、自分も厳しい道を選んだんだ。
苦手なことを乗り越えて、自分の強みを生かす道を選んだ。

それって素晴らしいことだよね。

勉強嫌いも、すれすれ合格も、一生変わらないと思うけど、選んだ道を信じよう。

そんな風に思えた次第でございます。

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