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ディア・エヴァン・ハンセンを観て…

感想にまとめるのもなんかもったいなくて、思ったことそのまま綴った。(ネタバレない程度に)

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一人だけど、独りじゃない。

これは、ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、エヴァンの人生そのもの。
映画自体が着飾ってない。
だからこそ、私たちはそのまま日常に戻っていける。
恋愛映画を観た後のように、自分の人生と比較して悲嘆することはないし、
ファンタジー映画を観た後のように、現実世界に引き戻される感覚もない。
同じ世界を生きるエヴァンは、きっとこの先も私と同じように迷い、苦しみ、時に幸せを感じながら懸命に生きていくのだろう。
彼が生きてる限り、ひとりじゃない。

そしてこの映画には必ず、私に寄り添ってくれる歌がある。セリフがある。それは時にエヴァンであり、コナーであり、彼らの家族である。
今日の私にとってはゾーイが主役だったように、いつ誰が観ても共感できる登場人物がいるはず。

嘘のおかげで幸せに気づき、嘘のせいで崩れるものがある。それでも崩れないものもある。
汚い自分を曝け出した時、たとえ多くの人が非難しても、必ず抱きしめてくれる人がいる。

キラキラ輝いて見える芸能人が、突然命燃え尽きるように、誰もが多かれ少なかれ困難さを抱えて生きている。核心の部分は誰にも見えないし、誰にも見せたくないもの。隠しきれなくて自分が嫌になっても、独りじゃない。

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そして、曲が良い。
ララランドとグレイテストショーマンと同じ人たちの描いた曲らしいんですけど、なぜこんなにも物語にマッチした曲が作れるのか不思議でしょうがない。素晴らしいです。

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