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展示グラフィックができるまで

こんにちは!
多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース 卒業研究制作展2022"𝘓𝘌𝘛 𝘌𝘕𝘌𝘙𝘎𝘠 𝘍𝘓𝘖𝘞 ”広報部門です。

第3回目は展示グラフィックができるまでのプロセスをお話ししていきます。

展示グラフィックとは…
構想したトーン&マナーやビジュアルを、展示会場にも反映させるために制作されたグラフィックのことを指します。例えば、キャプションやサインの装飾などがこれに当てはまります。
情デの卒展の組織にはこれを専門に行う「展示グラフィックチーム」が存在します。そんな展示グラフィックチームが、どのようなこだわりをもって展示において大切な役目を持つキャプションやサインなどを作っていったのかお話ししていきます。楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。


01.作品キャプション

作品キャプションとは作品タイトルや説明を載せたもので、来場者の皆様の作品理解につながるものです。制作するにあたって「見やすく、分かりやすく」を重点に置きました。

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まずは展グラスタッフでPinterestからイメージ画像を集めながら試作を作りました。試作を作るなかで、メインビジュアルのflowを活用した作品キャプションにしてみたものの、見辛さが気になったため断念しました。


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完成したデザインは、緑と白のシンプルで見やすさを重視したものになりました。
14×14cmの正方形で可愛らしさもあります。


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左上の数字は作品番号です。作品タイトルや説明を妨げず、けれど目に付く番号の装飾にこだわりました。


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ピクトグラムはサインで制作したデザインをお借りして、雰囲気を壊さないように活用しました。
丸みのない枠で、ピクトグラムをスタイリッシュにカッコよく見せています。



02.サイン

サインとは道しるべ、標識、看板など人々を案内する役目をもったものを指すピクトグラムのことです。
視覚で直感的に情報を伝える手段の一つです。

今年も順路を示す矢印と、受付やお手洗いの位置情報を伝えるピクトグラムに加えて、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のサインもたくさん制作しました。

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メインビジュアルに合うような、スタイリッシュなデザインを目指しました。ガイドラインのフォントやカラーを参考に、色は緑と無彩色。角は丸みを持たせず、有機的な形ではなく幾何学図形を使用するよう意識しました。


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人や手の形などのデザインを、情報がわかりやすく、そしてメインビジュアルに合うように、いろいろなパターンを考えました。


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線の太さをはじめ、見やすいサインになるよう何度もアドバイスを頂きました。
表記する言葉をやわらかくしたり、英語の表現を少し変えてみたり、細かな部分を調節したり。
こうして調整を繰り返し、完成までたどり着きました。


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03.その他制作しているもの

展示グラフィックチームでは、来場者アンケートの用紙や、サインを使用した来場者へのお願いボードなども制作しました。
その他にも展示場内図や受付に飾る大型のご挨拶バナーなど、会場のあらゆるものを制作中です。

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最後までご覧いただきありがとうございました!

卒業研究制作展2022"𝘓𝘌𝘛 𝘌𝘕𝘌𝘙𝘎𝘠 𝘍𝘓𝘖𝘞 ”、第3回展示グラフィックができるまでの裏話はお楽しみいただけたでしょうか。展示グラフィックは来場者の皆様により展示を楽しんでいただくために、まだまだ試行錯誤を重ねています。どうぞ当日をお楽しみに!

次回は卒展参加者へのインタビューをご紹介します。どうぞお楽しみに!

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