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ダーツのススメ(導入編)

2019年5月25日、私はダーツを始めました。
”ダーツを始める”って何?という疑問があると思いますが、私の中では”マイダーツを持つ”ことと、”ダーツのカードを作る”を始めるの定義にしています。
後述しますが、カードを作ると自分のプレイヤーネームを決めたり、プレイしたゲームの成績を記録することができ、ほとんどのダーツプレイヤーがマイダーツとカードを持っているためです。

本記事ではダーツを始めるにあたって必要な、ダーツの種類やマイダーツの選び方・買い方、その他必要になるグッズについて説明したいと思います。
各ゲームの解説もすると記事が長くなるので、そちらは別記事でまとめます。

置いてあるダーツじゃダメなの?

”ダーツを投げたことがある!”という人は沢山いると思います。飲み会の二次会で行ったダーツバー、ラウンドワン、ネットカフェでワイワイ投げる楽しいダーツをしたことがあるのではないでしょうか。気軽に手ぶらで行って、ダーツボードと一緒に置いてあるダーツを投げるやつです。

お店に置いてあってみんなで使い回すダーツのことを”ハウスダーツ”と呼びます。大体太くて軽いブラス(真鍮)製のダーツが置かれています。イメージとしてはこんな感じのダーツです。

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太さがあって形もシンプルなので、握りやすいことは握りやすいのですが、重量が軽めなことが多いので飛ばすのは難しいダーツという欠点も。構成するパーツも少ないので、抜く時や落とした時などにも扱いやすいダーツです。
脱初心者の第一歩となるのは、このハウスダーツを使うのではなく、マイダーツを購入することです。

ハウスダーツと何が違うのか

ハウスダーツとマイダーツの大きな違いは”自分好みのセッティングにできる”ことにあります。「ダーツにセッティングなんかあるの??」というのはほとんどの人が抱く疑問だと思いますが、ダーツのセッティングは意外と奥が深いです。

○材質の違い
前述した通り、ハウスダーツはブラス製です。一方で、一般的に投げられているダーツの多くはタングステン製です。タングステンは比重が大きいため、同じサイズでも他の金属より重くすることが出来ます。そのため、ダーツでは70%~97%程度の比率でタングステンを使用したものが多いです。
それなりに重い方が簡単に飛んでいってくれるので、マイダーツを手に入れてハウスダーツと投げ比べると、とても飛ばしやすく感じるはず。

○形状の違い
今更ですが、ダーツの金属の部分はバレルと呼びます。ダーツの投げる感覚の大部分はこのバレル部分の形状で決まります。
バレルの形状には、全体的な形状で2つの分類がなされています。

トルピード型
バレルの一部が膨らんだりくびれがついたりしているもの。指をかける場所が決めやすく、押し出しやすいので投げやすい。

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ストレート型
バレル全体が真っ直ぐな形状をしているもの。どこを握っても似たような感覚になりやすいため、重心やコンディションに合わせて好きな場所を握られる。

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正直どちらを使うかは個人の好みによります。私も最初はトルピード型を使っていましたが、途中からストレートをメインに使用しています。
どちらの型でも表面にはギザギザや段差がついていますが、これをカットテーパーという呼びます。ほとんどのバレルにはこのカットがついていますが、ノーグルーブと呼ばれるツルツルのバレルもあります。私はこれが好きで使っています。

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○パーツ選択の違い
ハウスダーツは大体3つのパーツで構成されています。一方で、一般的なダーツは4つのパーツを組み合わせて1つのセッティングを作ることが多いです。
4つのパーツについてはそれぞれ以下の通り。写真の左側から紹介します。

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・チップ

ダーツの先端部分。ダーツボードに直接刺さる部分なので、折れたり曲がったりする消耗品。結構な頻度で変えることになるけど、1本あたり数十円なのでストックしておいて刺さりが悪くなったら変える。多少形が違ったり、長いものがあったりするが、普通の長さのものを買っておけばとりあえず間違いない。
バレル
“形状の違い”で前述した通り、ダーツの金属でできている部分。核となるパーツなので、そんなに買い替えることはない。見た目や手触りで自分にあったものを選ぶ。長いものは60mm、短いものは30mmぐらいの幅があるので、バレルの長さに合わせて他のパーツの長さを変えたりもする。
・シャフト
バレルと後述するフライトを繋ぐ棒。長さや重さの違いはもちろん、材質にも違いがあり、バレルの次に選択に迷うパーツ。

画像6一般的なものはナイロン、次に多く使われているのはカーボン。金属のものもあり、チタンアルミで作られているシャフトもある。また、フライトが刺さっている部分が回転するものもあるが、最初は一般的なナイロンを選択することをオススメしたい。
・フライト
ダーツを飛ばす上で重要となるのがこのフライト。空気抵抗を受けてダーツをまっすぐ飛ばすにはこれがないとほぼ無理。大きければ大きいほど抵抗を受けやすく、一般的に投げやすい傾向にある。これもダーツ同士がぶつかったり、床に落ちたりすることで劣化するので消耗品。

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私の個人的なオススメはシェイプ(スモール)で、大きすぎず、かと言って空気抵抗が活用できない小ささでもないので安定感がある。写真だと一番右側のサイズ感。

ちなみに、フライトには大きく3種類の規格が存在していて、それぞれの規格に対応したシャフトがある。

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・成形フライト
これは初めから4枚の羽が最初から十字になって作られ、販売されているもの。自分で形を整えなくても最初からちゃんとした形になっているので使いやすい。LフライトFitフライトが有名。
・折り畳み(紙)フライト
読んで字の如く、成形フライトとは違って最初はぺったんこの状態で販売されているフライト。自分で開いて十字にする必要がある。元々フライトはこれが基本だったので、とにかく種類はたくさん出ている。そして安い。成形フライトよりも傷んできた時にポンポン変えられるぐらい安い。TargetUnicornなど、大手のダーツメーカーは大体出してる。
・一体型フライト
シャフトとフライトが一体化しているもの。具体的なブランド名を挙げるとCONDORが作っているものがメジャー。私も愛用中。
シャフトとフライトを別々に買う必要がないのと、ダーツボードから抜くときや落とした時にバラバラにならないのがとても楽。初心者のうちはこれを使っておくと練習効率が上がると思う。飛んでいったフライト探したり、挿し直したりするのは結構な手間なので。

マイダーツと一緒に買っておきたいもの

ダーツを本格的に始める時、買えばいいのはダーツだけではありません。ダーツ本体以外にも結構買うべきものがあります。

まず買うべきものはダーツケースです。ダーツケースは大事なマイダーツを持ち運ぶときに守ってくれる存在です。
ケースなしで運用することも可能ですが、バレルが無駄に傷つくことを防いだり、チップやフライトが曲がったりすることを防ぐにはケースを使うのが最適解です。初めのうちはダーツ1セットと消耗品であるチップ、そしてダーツカードが入るぐらいのシンプルなケースが持ち運びやすくて良いと思います。

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私はシンプルなセットにする時は大体こんな感じです。これさえあればふらっとダーツバーに行ってゲームを楽しむことができます。

ダーツカードについては、2種類のカードが販売されています。ダーツ台によって使えるものが決まっているので、自分がよく投げに行くお店にある機種のカードを買うか、両方買いましょう。私は初めて半年ぐらいで両方とも買いました。

まとめ

ダーツはマイダーツを買って、ハウスダーツから脱却すると一気に楽しくなります。自分でパーツを選んで、自分だけのセッティングを作る楽しみや喜びも生まれるので、ゲームをプレイする以外の楽しみ方も広がります。
まずは身近にいるダーツプレイヤーと一緒にダーツショップで色々試投をしたり、オススメを聞いたりして、初めてのマイダーツを思い切って買ってみることをオススメします。
(裏技としてはバレルオタクから手に入れる手法も…)

おまけ(ダーツショップ)

ダーツを買ったり試投したりできる都内の店舗とオンラインショップを紹介します。私が利用したことのあるところだけですが…

Natural Nine
関東圏に3店舗展開しているダーツショップ。池袋の本店は、在庫の有無はあるものの大量の試投用バレルがあるので、ここでオススメを聞いて最初のバレルを買うのも有り。
フライトやシャフトはLスタイルブランドのものに限られるが、オリジナルカラーがあったりして楽しい。

Tito
ダーツブランドであるTRiNiDAD、CONDORの公式ショップ。全国各所に店舗があり、TRiNiDADのバレルは販売中の物であればほとんど試投も購入もできるのでオススメ。
オンラインショップではよくセールをやっているのでたまに覗いてみるといいかも。

Darts Hive
ダーツボードメーカーのDARTSLIVE社系列のダーツショップ。BAGUSやDeltaなどのダーツバーに併設されていたりもするので、遊んだついでにパーツを買ったりすることが多い。オンラインショップも使いやすく、中古バレルを売っていたりもする。

エスダーツ
個人的にはオンラインショップならここだと思っているサイト。検索機能が使いやすく、お目当てのバレルはもちろん、お気に入りの傾向に近いバレルを検索できる。品揃えも幅広い。実店舗は錦糸町と池袋にあり、そこの品揃えも悪くない。

Darts Corner
ダーツの本場、イギリスのオンラインショップ。普通に日本向けの発送もしてくれるので、英語に抵抗がなく、到着まで多少時間がかかることに抵抗がなければオススメ。国内代理店を通さないので、海外メーカーのダーツが大体安く買える。試投せずに買う勇気があれば、国内販売のないものも買うことができる。

おまけ(ダーツメーカー)

有名メーカーで私が購入したことのあるダーツメーカーを紹介します。あくまでも主観で各メーカーの印象を書いています。

Unicorn(ユニコーン)
イギリスの老舗ダーツメーカー。世界的に活躍するダーツプレイヤーが多く所属している。オーソドックスなストレートタイプのバレルが多く、使いやすいイメージはあるが、国内販売価格は少し高め。
日本人ダーツプロは浅田斉吾、鈴木徹、佐藤かす美が契約しており、どの選手のバレルも投げやすくて好印象。

Target(ターゲット)
イギリスのダーツメーカー。Unicornから移籍している選手も少なくなく、勢いのあるメーカー。特殊なカットも多く、チャレンジングな印象もある。
日本人ダーツプロも多く抱えており、鈴木未来、村松治樹、小野恵太など実力も人気も高い選手が所属している。
プロモデルは全体的にお高めな印象があるものの、そうでないモデルは比較的安く、しっかりとした作りのものが多いのでオススメ。

TRiNiDAD(トリニダード)
日本のダーツメーカー。プロモデル、ノンプロモデルとラインが明確に別れており、価格帯も区別されているのでわかりやすいメーカー。
山田勇樹、宮脇実由など国内で活躍するプレイヤーを抱え、中国本国や日本のプロリーグでも活躍している周莫默など実力派プレイヤーが多く、国内大手の一角を担う。
プロモデルは1万円、それ以外のモデルはそれ以下で購入でき、創意工夫の多いバレルが多いので一度は投げてみて欲しい。

S4(エスフォー)
ダーツショップであるエスダーツのプライベートブランド。独創的なバレルデザインやリーズナブルな価格設定に目が行きがちではあるが、作り自体は非常に良く、人にオススメしたくなるブランド。
とは言うものの、ネタっぽいバレルが面白いので投げてほしい。インパクトとか玖月とか無月とか。

Mission(ミッション)
最近になって国内ショップでも取り扱いが始まったバレルメーカー。何となくTargetとかのOEMをやってたんじゃないかなーという雰囲気のするメーカー。
バレルを始め、安くて良い製品が多く、Dart Cornerで色々買ったりしました。バレル自体はストレートが多い印象。

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