ピースフルな旦那の実家でネコを被り続ける話

仕事でこころが疲れたので、癒されに旦那の実家に行ってきた。

旦那の実家はとても平和だ。あたたかくてピースフルで、競争や向上心とは無縁の日々が流れている。

義母は穏やかでクリエイティブ心溢れる人なので、玄関からリビングの小窓までかわいい小物やアレンジされたグリーンが飾られている。

そして口数少なめで、夕食の準備やグリーンの水やりもやる、亭主関白のカケラも持ち合わせていない、いい意味で威厳皆無な義父。

ここではいつも、数ヶ月ぶりに顔を合わせる旦那が主役なので、私は注目を浴びない分頑張る必要もないので気楽。

結婚して3年も経っているのに未だにネコをかぶり、普段とは打って変わった控えめな人間を装ってお客様気分を満喫する。

自動で出てくる温かいご飯、ふかふかのお布団、広くて快適なお風呂と、お風呂上がりのウイスキー、日本酒。
ああ、なんて快適な生活。
私たち夫婦のプライベートに立ち入るような話も全くない。

昼間は各々が好きなことをして、ご飯と晩酌は時間を共にする二日間を過ごして帰路につく。

もしかしたら、いつまでネコを被ってるのかしらと思われてるかもしれないけど、天地がひっくり返っても他人にモノを強要するようなコトはしないような人たちなので、これからも私はこのままでいかせてもらおうと決めている。

こんなに良くしてもらっているのに、決して素を出さない私は、もしかしたらとても失礼な人間なんだろうか。

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