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顔に「金」と書いてある男の話



こんにちは、たまちゃんです。


僕が物販で起業してまだ間もないころの話です。


まだまだ駆け出しで、仕入れ対象となる商品のジャンルが乏しかったため、もっと仕入れの幅を増やそうと思い、ある方のセミナーを受けに行きました。



その方は、以前僕が起業して会社を辞めるため、100万円のコンサルを受けた人の元社員さんでした。


その社長さんの元、この方や他の社員さんは全国のブックオフで大量の中古本を仕入れ、Amazonで販売し、なんとその当時、Amazonで全出品者の中で第2位の在庫量を持っていたそうです。



その方が極めたオールジャンルの物販だったため、ぜひ習いたいと思っていました。


セミナーと言っても、どちらかというと、メインはセミナー後のコンサルのオファー。



まあ、そこそこの値段なんだろうなと思ってましたが、70万円と結構お高い。



結論から言うと、申し込んで、ゆくゆくは結果を出すことができました。


最初のうちは、なかなか結果が出なかったんですけど。



で、この方のセミナーからコンサルオファーの流れというのが、最近ではちょっと聞くことが少なくなった


「プロダクトローンチ」


という手法です。


簡単に言うと、商品の全貌は紹介せず、付帯情報をメルマガや動画で徐々に解禁し、視聴者に期待をさせておいて、

ドドーン!と本来販売したい商品を発売し、発売した瞬間に一気に畳み掛けるように、申し込ませるという販売手法です。



まあ、今にしてみると、すっごい大げさな売り方で、見てるこっとが恥ずかしくなるんですが、5年前くらいはネットビジネス業界で、よく見られた手法です。


僕としては、そういうのをわかった上で、その物販セミナーの主催者と面識もあったため、どちらにせよコンサルを申し込むつもりでいました。



セミナーを一緒にサポートする、スーツを着たひとりの男性がいました。



自分はもともと申し込むつもりでいましたが、休憩時間とかに妙に圧をかけて来るのです。


「この方のコンサルに入ったら、すぐに100万くらい稼げますよ!」


「僕はネットビジネス業界で有名な○○さんなんかも知り合いで!あなたも、そういう方と仲良くなりたいでしょ?」



もう歯が浮くような成功話をしてきて、なんと返していいかわからないものですから、


「は~、そうなんですか・・・」


というしかありません。



正直、胡散臭さと圧の強さにあきれていました(笑)


というか、ひとことで言ってダサい。


こんな露骨に成功自慢、金持ち自慢をするヤツがいるんだ・・・


あっけにとられていました。




セミナーの後、コンサルをしていただく、そのセミナー主催者の方と、胡散臭いスーツの男と一緒に飲みに行くことにしました。


地元での開催だったので、魚の美味しい居酒屋を僕が紹介し、楽しく談笑することができました。


スーツの男は、ここでもネットビジネス成金自慢。


夏休みはタイに行って、像に乗ったとか、台湾に数ヶ月に1回、物販の仕入れに行って、相当儲けているとか。


正直、羨ましいというより、どうでもいいわと思って聞いていました(笑)



さて、居酒屋を出た後、スーツの男が締めのラーメンでもどうですか?というので、


「行きましょう!」


と僕が言った矢先、セミナー主催者の方は

「疲れたので、私は先にホテルに帰りますね。」


とおっしゃるではありませんか!



えっ!俺、この成金スーツと二人っきりでラーメン食べるの!?



まあ、ラーメンは食べたかったから、ま、いっか・・・


と思い、2人で豚骨ラーメンをすすっていました。



すると、成金スーツが


「仮想通貨とか興味あります?」


というのです。


「は~、興味がないことはないですけど・・・」


すると成金スーツ

「マイニングっていうのがありまして!」



僕もいまだに仮想通貨の仕組みがあまりわかっていないのですが、なにかしらスマホに作業をさせておいて、ビットコインを稼ぐみたいなことを説明してきました。



そして、成金スーツ男のチームに入って、その作業をやれば、自分も儲かるし、成金スーツも儲かる、という話を嬉しそうにするのです。


「どうです?損はないので、一緒にやりませんか?」



正直、儲け話はいいとして、お前の下でやるのはゴメンだと思いました。




『てめえ、顔に「金」って字が書いてあるぞ!!』


そう言いたいところでしたが、まだ僕も若かったので、そこまでは言いませんでした。


多分、今の僕なら、そう言って成金スーツをおちょくっていたと思います。



後で聞いたのですが、この成金スーツこそが、コンサル販売のプロダクトローンチをプロデュースしていたのです。



なので、僕がセミナー主催者に払った70万のうち、数十パーセントは、この成金スーツに入っていたかと思うと、クソむかつきました(笑)



その後、この男がどういう風になったか知るよしもないし、知りたくもないのですが・・・




今回、この成金スーツを見て、何が言いたいかっていうと、


金のために働くほど、無意味なことってないよな


ということです。



成金スーツはもはや、お金の奴隷にしか見えませんでした。


金のために働くのではなく、金に働かされているのです。




でも、働くことの本質って、いくら稼ぐかではなく、目の前の人やまわりの人を助けるためです。


お金はその副産物に過ぎません。


金のためではなく、人のために働くのが本質です。




しかしながら、なこんな絵に書いたような拝金主義者には、なかなか出会えないな~と、書きながら若干また会いたい気持ちがでてきたのでした(笑)



それでは、また!



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