遊びが文化を生み、文化が競技を生む
こんにちは、たまちゃんです。
先週の4連休からずっと東京オリンピックを見ています。
メダルだけがすべてではありませんが、毎日のように金メダルの選手が生まれます。
昨日、衝撃的だったのは、スケートボードの西矢椛選手が、わずか13歳にしてストリートの競技で金メダルを獲ったことです。
その前日には、堀米雄斗選手も男子の同種目で金メダル。
こんなに日本のスケボーシーンが熱いとは全く知りませんでしたよね。
高難度の技を軽々とやってのけるのを見て、「すげーー!!」の連発でした。
狭い日本では、危険で邪魔な扱いをされるスケボーですが、本場アメリカでは公園でスケボーで遊ぶのが日常風景なのだそうです。
もともとは遊びだったのが、文化として社会に定着し、ゆくゆくは競技化する。
スケボーをやっている人も、まさかオリンピック競技にまでなるとは思わなかったのではないでしょうか。
今回の男女での金メダル獲得を受けて、子どもがかっこいい!と始めるのは想像に固くありません。
日本でもスケボーが社会的に広まっていくことでしょう。
それを見て思い出したのが、昨今話題になっている「eスポーツ」です。
eスポーツというのは、簡単に言えば対戦型のビデオゲーム(テレビゲーム)ソフトを競技化したものです。
日本で最も有名なeスポーツのソフトと言えばストリートファイターシリーズだと思います。
現在は「ストリートふぁいたーV(ファイブ)」の大会が多く開催されています。
2年ほど前に、僕の地元でもEVOという世界大会(その他多くのソフトを含む大会)が開催され、ちょっと見に行ったりしました。
僕が子どもの頃、格闘ゲームが生まれ、その後大ブームとなりました。
当時のタイトルは「ストリートファイターII」でした。
今はニンテンドースイッチやPS5のように、家庭用ゲーム機のスペックが非常に高いのですが、当時はファミコンとかスーパーファミコン程度で、ゲームセンターのゲーム機に比べて、ずいぶんスペックが劣っていました。
そのため、小学生や中学生がゲームセンターで遊ぶというのは、今よりは一般的でした。
高校当時、学校のすぐそばにゲーセンがあったので、ほぼ毎日のように行ってたのは良い思い出です。
地方だったせいか、50円2ゲームという、今では絶対考えられないような価格でゲームができました。
しかも、対戦格闘ゲームというのは、2人がそれぞれ好きなキャラを選んで対戦し、負けた方は一発でゲームオーバーになりますが、勝った方は、次の対戦者がいれば、そのまま継続して対戦できます。
つまり、対戦者がいて、その相手に勝ち続ければ、50円で延々と遊び続けることができるのです。
お金のない高校生にとって、こんなコスパが良くて楽しい娯楽はありません。
毎日、ゲーセンに入りびたる理由がおわかりいただけたでしょうか(笑)
同級生も多数そのゲーセンにいましたね。
さて、その当時は格闘ゲームを単なるゲームとして遊んでいただけに過ぎませんでした。
まさか、eスポーツなるものができるなんて、当時は夢にも思いません。
格闘ゲームもゲームシーンに初めて登場してから、7年くらい経つと、さすがにネタ切れのようになり、ブームに陰りが見え始めました。
発表されるゲームタイトルも少なくなったし、ゲーセンで人と対戦できる機会も少なくなりました。
しかし、そんな日本の状況とは裏腹に、世界では高額な優勝賞金がかかったゲーム大会が多数開催されていました。
日本のゲーム会社が海外版として販売していたのもありますし、インターネットの普及によって、プレー動画が拡散され、世界のトッププレーヤーのプレーが誰でも見れるようになりました。
そのようなムーブが日本にも逆輸入し、eスポーツが本格化していくことになります。
ずいぶん字数を使ったのですが、伝えたかったのは対戦格闘ゲームの面白さではありません(笑)
そうやって、子どもが夢中になって遊んでいたものが、やがて文化となり、ルールや環境が整えば競技化されるということです。
野球やサッカーのようなスポーツも、大昔は遊びとしてやっていて、ローカルでルールは違ったでしょう。
しかし、広く普及することでルールの統一化が進み、今のような形となったはずです。
だから、eスポーツみたいなものができるのは、それこそ野球などが誕生した瞬間を見ているようで、非常に感慨深いものがあります。
あんなに夢中になってゲーセンに通って、何枚の50円をゲームに投じたことでしょう(笑)
高校時代で、10万円も使っていないと思うんですが、そんな子どものお小遣いの積み重ねが、新しい文化を作っていると思うと、不思議だなと思います。
僕が子どもだった当時と違うのは、インターネットやSNSがあることです。
一部でブームが作れれば世界に拡散することができます。
それが、世界各地でブームを起こし、新しい文化を作る。
こんなことが容易にできる時代になりました。
ということは、多少マイナーなことであっても好きなことを極めて行けば、何かしら世界に影響を与えることができると、ちょっと大げさでも考えていいと思うんです。
そんなことを言ってるんですけど、もう格闘ゲームは全然してないし、やるつもりもないんですけどね(笑)
格闘ゲームはやりたいんですけど、新しいゲームのキャラと、その技を覚えるのが面倒なだけです。
それでは、また!
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