祈り

研ぎすまされた 刃は
誰の ためのもの
陽に 透かすだけでも
痛みは 広がる

傷つけずには いられない
そんな 強さは
欲しくない

たてがみを
ふりかざす 弱さも
欲しくは ない

抗えぬ 日々に
ただ 繰り返す日常に
手を組み
神に乞う 瞬間(とき)は
まるで
ため息のような時

陽の沈む日が 続こうと
手と手重ね 歩みたい

終わらない 約束を
いつまでも 交わしたい

そんな日を
あなたと
いつか 迎えたい

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