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アメリカで新型コロナワクチン摂取 ファイザー(phizer社)製1回目摂取体験

オハイオ州シンシナティ地区に在住する筆者が新型コロナワクチン摂取をしてきた体験記。


一般成人がワクチン摂取可能に

オハイオ州では16才以上の全ての大人が2021年3月29日から新型コロナワクチン摂取の予約が可能となった。医療従事者や高齢者の摂取がスムーズに進んでいるためか、職業や年齢に関わらず、もう一般の成人が無料でワクチンを受けられるようになったのだ。

在宅勤務になったこともあり外出といえば、週数回食料品の買い物に近所のスーパーに行くぐらいという生活を4ヶ月以上していた。

いわゆる郊外の車がないとどこへも行けない環境であり、公共交通期間はほどんど走っていない。年齢的にも生活状況的にもリスクは低く、ワクチンは打てるようになったとて急ぐ必要はないかと思っていた。

COVID-19 vaccination is open to all Ohioans over the age of 16 today, and Cintas Center — the only mass-vaccination site within an hour of Cincinnati — will begin receiving 5,000 doses a week starting March 31, Gov. Mike DeWine announced in a Thursday news conference. DeWine expects most of those doses to be the Johnson & Johnson vaccine, which is administered in a single shot instead of the two-shot process used by Moderna and Pfizer’s COVID-19 vaccines.
By: Sarah Walsh Ohio State Government News wcpo.com
Posted at 1:57 PM, Mar 25, 2021


3/31から週5000人のペースで大人たちに打っていくというオハイオ州知事の発表の時点では、2回摂取が必要なモデルナ社、ファイザー社とは異なり1回の摂取で効果が出るとされるジョンソンアンドジョンソン社のものほとんどになるだろうと予想されていた。

4月中旬ぐらいには既にシンシナティ都市部で摂取会場を選ばなければ、その日に予約してそのまま打てることもあるぐらい、アプリなどからさらっと予約とワクチン摂取ができるようであった。

しかし稀に血栓の副反応が出ることから、ジョンソンアンドジョンソン社製のワクチンは4/13以降一時停止となった。

一般向けのワクチンは数が足りるのだろうかと、思っていたが案外身の回りで既に受けている人たちに聞くとどうやらほとんどがファイザー製のものだったようで、ジョンソンアンドジョンソン社製ワクチンが一時停止のニュースが流れた後も、特別予約が困難という状況でもない様子であった。

現地の人のリアクションと感想と噂


コロナのため現地にいながら現地の人とオンラインで英会話をレッスンを受けており、60歳以上の女性が2名先生に担当してもらっている。

世間話の中でワクチンの話をしたが、彼女たちは高齢枠があり一足先に経験をされている。イベント好きで家族との時間を大切にするアメリカ人女性にとって、ワクチンを打てることはとても嬉しいと話していた。やっと孫に会えるとか、安心して出かけられるというようなとてもポジティブに受け取っているようだった。個人的に注射は好きではない私にとって、どれぐらい痛い?打った後どうだったかはとても関心があった。彼女たちは注射自体は全く痛くなくすぐ終わってなんともなかった。打った直後は少し腕が痛いぐらいで気にならなかったという感想だった。

一方で日本人駐在員の方の感想として、コロナワクチンは筋肉注射だからインフル予防摂取よりもはるかに痛かったという感想をいう人もいた。しばらく腕が重くて腫れが続くという話も聞いた。

打つ人や体質にもよるのだろうと思う。

また別の駐在日本人のお話では、1度目はほぼ副反応は出ないが、2度目の時に高熱が出たり身体に異変が生じる可能性がとても高いとのことだった。新型コロナワクチンに限らず、身体に起こる反応なのかもしれない。

なぜワクチンを打つ気になったか

高齢でもなく、日常的に不特定多数と接触することもない我々がなぜワクチンを打つ気になったかというと、ワクチン摂取済みの人がマジョリティになっていくことを感じたからだ。

重篤な副反応の症例もごくわずかのようであるが、高熱が出たり腕がだるくなったりするのは面倒だなぐらいに思っていた。

そんな中駐在員の既に摂取をした人たちからの話を聞くと、摂取したがどうかで今後できることの可能性や入店時の対応など、変わってきかねないというような話があった。摂取非摂取での二分化は公的に表に出ないにしても、そう考える人は増えるだろう。政府が無料でワクチン摂取の機会を提供しているのに受けないのは本人の強い意思であり、思想の違い、理解しえない一団とも捉えられかねない。アジア人というマイノリティとしてこの地域で生活する上では、そうしたネガティブな見られ方は少しでも避ける方が賢明であるようにも思える。またワクチン摂取証明書が通行手形にもなりえるかもしれない。そうした背景もあり、そろそろ予約するかという事になった。

2度のワクチン摂取後、抗体ができるまでは時間がかかる。人の動きが活発になる夏前に終えるには早く一本目を打つ方がいいだろうという事で知り合いから教わったarmorvaxというアプリから予約をした。空きを確認するためにも毎回問診票のようなアンケートに回答する必要があり、一気に空きを調べることができなかったのが少し手間だった。

郊外の自宅最寄りの薬局などの会場では次回の秋は5月以降となっていたが、都心エリアの大会場であれば、予約をしようとした週の週末土日複数時間で空きが多くあった。

摂取当日から翌日に身体がだるくなることを見越して、土曜日の朝一に済ます事にした。

ワクチン摂取当日の流れ

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会場はシンシナティのダウンタウンにあるCincinnati Music Hall

ワシントンパークに面した煉瓦造りの美しい建物だ。

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ball room が会場で、スタッフの方が会場を準備されていた。

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中へ入ると、受付コーナーの長机があり、アプリで予約した予約票を見せる。そこでIDの確認があった。免許書のない私はパスポートでOKだった。保険証などその他は必要なく、本人確認を終えると、予約前にアプリで回答したような問診を口頭でたずねられた。コロナ陽性になったことがあるか、現在疑わしい症状があるか、アナフィラキシーショックの経験があるかなどだ。アプリで回答する時にわからない英語を翻訳して確認していたので、なんとなく何を聞かれているのかわかった。特別該当しなかったので、ついにワクチン摂取のエリアまで案内される。

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等間隔で並べられた長机の一つ一つがワクチン摂取コーナーとなっており、順次案内された。朝一の予約だったこともありその机での最初か2番目くらいで待ち時間なく即、椅子に座る事になった。とても緊張していると呟くと、彼女は経験豊富なプロフェッショナルだから心配することはないとアシスタントポジションにいる女性が優しく声を掛けてくれた。

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座ると何回目の摂取か、どちらの腕にするかを質問され、1回目であること、左腕にしておくと答え、左肩が露出するように準備する。

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日本と同様、消毒液が塗られ、針が刺さる。チクっと細い針が刺さる感覚と奥まで液体が押し込まれるような重い感覚はあった。耐え忍ぶような痛みはなく、5秒ほどで終わり、軽く血を拭かれて終了。打った場所を綿でしばらく抑えるというようなことは意外となかった。

次に身体に異変がないか、15分ほど椅子に座って待機するためのエリアに進む。紙を提出すると1回目か2回目かと聞かれ、1回目と答えると次の予約の空き状況を案内される。次はアプリではなく、その場でもらった候補から決めるという形で予約を取るようだ。

ファイザーは1回目と2回目の間を21日以上あけることを推奨しているようで、それ以降の日程で予約をした。

帰り道で既に腕の重だるさ、痺れまでではないが少しの違和感はあった。徐々に腕をあげると痛かったり、左肩の筋肉を使うような動きをすると痛みがでる感じだ。ちょうど出国前に打っていた破傷風のワクチンもこんな感じで筋肉が数日痛かったかなと思う。

この程度の反応で済むことを祈りつつ、2回目もあまりしんどい事にならないといいなと願うばかりである。2回目の体験記もまた次回更新予定である。

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ワクチン摂取したご褒美にもらったマスクとバッチ、ステッカーと消毒ジェル

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