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けっきょく、「要素」ってなんなんだ?(推敲版)

 けっきょくのところ、「要素」とはどういう意味なのでしょうか?
 みなさんの考え方を想像するに、「要素っていうのは理由・根拠の言い換えだ」 「役職ごとの特徴のことでしょう」 「いや、そんなもんどうでもいいわ(笑)」——と、いろいろな声が聞こえてくるような気がします(苦笑)

 とかくに人狼ゲームにおいて、「要素」という単語の定義はあいまいです。
 「要素」の定義があいまいということは、当然ですが、人によって言葉の解釈が違う可能性があるということになります。言葉の解釈が違えば、相手の言いたいことが正常に読み取れないこともあるでしょう。そういう意味で、「要素」という言葉は欠陥を抱えていると思います。

 さて、もったいぶらずに僕の持論を述べてしまえば、要素とは「第三者が理解できるように言語化された経験則・理論のこと」だと考えています。

 要素の具体例を挙げるために、そうですね——人柱coについて考えてみましょうか。
 念のために確認しておきますが、人柱coとは「自分を吊るすように提案すること」を指します。「Xが人柱coをした」という情報があれば、そこからいくつか解釈の余地があるでしょう。
 例えば、「生存していく欲求が希薄なのは村人だからだろう」という解釈。あるいは、「この場面で人柱coするメリットがないのだから、人柱coすることで村人だと思われたい人狼ではないか」という解釈。
 はたまた、「どちらの可能性もあるから、これはXの役職を特定する情報にはならない」という解釈もあります。

 このようなものを僕らは「要素」と呼んでいるのではないでしょうか?
 上述したもののうち、一つ目であれば「白要素(村人要素」、二つ目であれば「黒要素(人狼要素)」、三つ目は「無要素・個人要素・性格要素」などと分別されがちです。

 そして、どの解釈を選ぶかは各人の経験・価値観などによって決定されているように思います。

 僕の経験上(僕自身含め)、人柱coする村人を多く見かけていれば白要素として、逆ならば黒要素として、両方とも一定数以上見かけている人は無要素として選ぶ傾向にありますね。

 平たく言えば、我々は経験(記憶)を使って目の前の出来事を解釈し、言葉にしているということなんだと思います。

 ゆえに要素とは、「第三者が理解できるように言語化された経験則・理論のこと」と僕は定義しているところです。

 まあ、僕の持論が普遍的かつ正しいかどうかはわかりませんけどね(苦笑)。
 ただ、この考え方を正しいなら、初心者の選択する「要素」に偏りがあること、上級者(?)がいろんな情報を「要素」として言語化できることが「経験の差」で説明できちゃうんですが。

 ——けっきょく、「要素」ってなんなんでしょうね。
 あなたは「要素」について、自分の言葉で説明できますか?