高田文夫の経歴と永六輔との思い出

放送作家は本来ラジオやテレビの進行を助ける存在です。しかし、放送作家の中にはパーソナリティの相槌を打つ中で存在感を発揮し、自らがタレントになり、喋り始める人もいます。その中の1人が高田文夫さんです。

高田文夫の経歴

高田文夫さんは1948年6月25日生まれで現在74歳です。東京都出身の江戸っ子である高田文夫さんは小学生の時から放送作家を志し、当時大人気だった青島幸男さんを目指すようになります。日本大学芸術学部放送学科に入り、卒業後は放送作家に弟子入り。

ビートたけしさんにその才能を高く評され、右腕として活躍し、ビートたけしのオールナイトニッポンでは放送作家としてビートたけしさんの話にオーバーに相槌を打つ存在として知られるようになります。

そのビートたけしさんや明石家さんまさんなどが出演していたオレたちひょうきん族に参加し、当時お化け番組と言われていた8時だョ!全員集合を終了に追い込みます。その後は自らもタレントとしてテレビに出演するようになり、高田文夫のラジオビバリー昼ズなど現在も続く長寿番組を作り出しました。

永六輔との思い出

タレント活動をする放送作家として永六輔さんがいます。この永六輔さんに弟子入りをしようとした高田文夫さんでしたが、「お友達になりましょう」と断られてしまいます。のちに放送作家として活躍した後にこの話をしたところ、永六輔さんは「弟子になってください」と逆アプローチ。当然その申し出を断ります。

その後、永六輔さんの孫と会った際、孫の方から弟子にしてくださいと懇願されるも、友達ならなりましょうと返し、1つの笑い話として完成されました。シャレはシャレで返す、そんな放送作家としてのスタンスは今の笑いにはなく、本来あるべきものと言えるでしょう。

奇跡の生還

自由奔放な生き方をする高田文夫さんですが、2012年心臓疾患が発覚し、ラジオ番組を一時降板。7カ月後に復帰した際には4回の心停止を経験し、心臓にペースメーカーを入れるという大手術を行ったことを明らかにします。

これをきっかけに禁煙に取り組み、仕事のペースを落とすと今まで通りの元気さが取り戻され、今もその姿を垣間見ることができます。70歳を過ぎてからも精力的にお笑いをチェックし、芸人の訃報にも悲しみではなく笑いで対応する気概を見せるなど、演芸を愛する高田文夫さんの男気を感じることができます。