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おわりの味

今週は所用があり、大半を東京で過ごした。主要な目的は、仕事における「おわり」と「始まり」の再設計のため、ということになる。おわりの味をかみしめながら、始まりへの英気を養うことができた。

せっかくの東京だったので若き日の気持ちを思い出そうと「金の蔵」に足を運んだ。現在は池袋に1店舗、想像以上に混んでいた。一気に全国へ拡大したところから、この規模への縮小判断は忸怩たる思いがあったことだろう。

麻布台ヒルズ

新しい始まりとして、麻布台ヒルズを訪れる機会にも恵まれた。新天地で頑張る元同僚たちの背中を追いかけながら、自分は次に何ができるのかを考える。

ティファニーワンダー展

続けていくこと、技を磨き、創造していくことの尊さ、重要性も学ぶ。伝統と革新、それは相反しないで両立させることが出来る。これだけ変化の激しい時代に、何を守り続け、何を終わらせ、何を始めるのか真剣に考えないといけないタイミングに来ていると思う。

合間に祖父母との貴重な時間や、東京での元同僚や旧友、新たな仕事のパートナーとの会食、逢瀬も終え、翌日は大阪へ。さすがに人と会いすぎて、どっと疲れていたので、ライブハウスに足を運んだ。

続けていくこと、終わらせずに、頑張ることの尊さを改めて感じにTHEラブ人間のライブを選んだ。ナードマグネットの須田さんとの再会はとても刺激になり、今後の自分の人生の道しるべの一つになりそうである。良き再会であった。

会期ギリギリで北斎と広重展にも滑り込むことが出来た。西洋の影響を強く受けていない当時だからこそ描けた日本の数々。風景は変わってしまったけど、この独特な感性が日本人にあるからこそ、世界を魅了するのではないか。

とはいえ、西洋の香りがし始めた時代の絵も素敵で、この調和が日本独特の感性であり、今後の助けになりそうと感じる。

6年前、自分が前の仕事を辞める時に、たまたま会社の近くでオープンしたお店の6周年記念パーティーにも参加することが出来た。これも、タイミングなのだろう。自分は、また次のステージ進もうとしているが、6年前とは全く違った心境だ。

ただ「おわりの味」は本当に美味しくて、また、この味を嗜むために、しばらく精進の日々が続く。

ちょっと考えている中で調べていたら、昨年ビートルズの最後の曲が出ていたことを知った。Now and then。

時々、ちょくちょく。終わりはしょっちゅうあったら困るけど、新しい人生のスタートには必要なエッセンスであると信じている。6年前とは違った心境を与えてくれた自分に感謝しながら、うまく次のステップに移行していきたい。

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