見出し画像

雨の電車旅・高画質で甦る昭和

 先週末は『庵野秀明セレクション・ウルトラマン4K特別上映』を見たのですが、最寄りの映画館でもやってないし、何せ特別上映なので、上映回数も少ない。大阪市内に出るならあれこれと寄っていこうと思ったのです。外は雨、なら車でちまちま止めるよりも電車のほうが移動しやすい。最近、電車に乗るのも楽しくなってきました。
 
 まずは心斎橋へ。

地下鉄で逆襲ゴジラに迎えられ、パルコのゴジラショップへ。

 こちらでは平成ゴジラがお出迎えの上、店内はガイガン50周年のディスプレイ。どこを向いてもゴジラのグッズだらけで何をか覆うか迷ってしまうところ。いったん落ち着けと、ウルトラマンショップへ。

 シンウルトラマンに新ウルトラマン・デッカーのグッズに囲まれ、ここでも……。
 そしてパルコを離れ、梅田へ。

梅田のウルトラマンショップにはゼロがいました。後ろには弟子のゼットが。

『庵野秀明セレクションウルトラマン4K上映』はもちろんシン・ウルトラマンの大ヒットで急遽行われた企画。50年以上前の作品なのに、場内はほぼ満員。中には小学生ぐらいの子供の姿もあった。

上映作品は『遊星から来た兄弟』『怪獣殿下(前)』『人間標本5.6』『空の贈り物』の四本。ザラブ星人、ゴモラ、ダダ、スカイドンである。
ザラブ編は改めて見ると、シン・ウルトラマンが忠実にこの回のリメイクを試みたことが改めてわかる。地球人を欺き、偽ウルトラマンに変身して本物の信用を失わせようと画策するザラブ星人。夜のビル街にすっくと立つ本物ウルトラマンの姿は、わかっているけど、かっこいい。そしてスクリーンに展開されるゴモラの雄姿、残念ながら今回は前編のみなので大阪城破壊シーンは見られず。不条理に人間を襲ってくるダダの恐怖に、爆笑編のスカイドン。ただただ重いスカイドンというだけでもおかしいが、科学の粋を集めた科特隊に、宇宙の神秘ウルトラマンという未来的な設定を覆す、ヤカンと大福の置かれた基地で爪を研ぐハヤタ、そして作戦成功すればビールで乾杯、のんきにカレーを食べるという生活感が生々しい。4K画質は確かに美麗だが、同時にウルトラマンのスーツの痛みっぷりをも克明に表示してしまうのだった。

 梅田から再び心斎橋、ギャラリーソラリスへ。

昨年もお伺いした写真家、マキエマキさんの『マキエ式』へ。
 今回はつげ義春の世界をセルフポートレートで再現。昭和感あふれるロケと佇まいが実にぴったり。ただただ写真を眺めているだけでしたが、昭和なビルの地下にあるギャラリーという、場所の雰囲気とも相まって実にいい展示でした。

 

 マキエ式入場特典バッジと、バラゴンのビジュアルブック。しょぼしょぼ降る雨が、昭和な休日にぴったりでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?