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チョコレート高ぇ!!!と思ったあなたへ

【テーマ】サロショとチョコレートの値段について

・チョコレートの値段って高くね?と思ったけど、実はそうじゃなくね?
・「チョコに10万円!?10万円あったら○○できるのに」への返し方

これらをメインに自分の考えを書いていきます。


サロショと高級チョコレートの洗礼

まずは簡単に経緯を。

私は社会人になってからスイーツにはまりました。スイーツ好きで主に生菓子をメインに食べ歩いています。

チョコレートの祭典、サロンドゥショコラ。今年もありましたね。

高級チョコとチョコ好きしかそこにはいない夢のような空間。サロショは行けば「大興奮」です。
パフェやサロショ限定のプチガトーもとてもおいしくてついつい予定にないものまで買ってしまいましたね。

サロショでの出費!3万円ぐらい。ショコラ初心者なので控えめです。
(ちなみにこれは歴戦のチョコレートウォーリアの中では超低予算だそうです)

プチガトーが何個買えるんだ。。。とそんな事を考えてしまいます。

しかし食べてみるとですね。すごいんですよ。

あの数cmの塊が口の中に入ると、さまざまな感情を呼び起こす。

舌が、鼻が、そして脳みそが震える。

分厚い長編小説の内容が1分で頭に入ってくるような感覚

これがボンボンショコラか。

同じショコラティエの違うアソート、違うショコラティエの同じ味の食べ比べなどし始めたら。。。と考えるとわくわくがとまらない。

チョコレート沼おそるべし。



チョコレートの値段は高いのか?

「チョコレートの値段は高いのか?」という命題は、例年でてくる話題の一つだそう(俺調べ)

「チョコレートに10万円!?」
「10万円あったら○○できるのに!?」

こういうのを言われる事はあるあるだそう(俺調べ)

これに対して私なりの意見を。

答えから言うと「チョコレートの値段は高いと思う」

は?大して食ってねーくせに何がわかるんだ?と言われそうだけど、ちょっと我慢して続きを読んでください。

「チョコレートの値段は高いのか?」という文の意味は、チョコの値段が体験価値に見合うかどうか?という判断基準になっているのが一般的になってるように思える。

・10万円分のチョコで素晴らしい体験価値が得られるなら値段は安い
・10万円分のチョコでたいした価値を感じられなければ値段は高い

値段が高いか低いかの比較対象が、他との体験価値にあるように見える。
ディズニーが好きな人は10万円で共通年パ買った方がよりよい体験価値を得られる。
カメラが好きな人はレンズ買った方がいいし、自転車が好きな人はホイール、本が好きは人は絶版の洋書を買う方がいい。

そうだとするとチョコで得られる体験価値自体が主観によるので、人によって意見が割れててしまう。

じゃあ値段が高いと感じるかどうかは人それぞれじゃん!
に落ち着いてしまいそうなので、別の考え方をしてみよう



チョコレートの値段が高いというより、安いものと思い込んでるのでは?


最近『チョコレート カカオの知識と製造技術』を読んだところ、違う考えに至りました。

×チョコレートの値段は高い!
○そもそもチョコレートは歴史的に高級食品。なのに安いお菓子だと思っているから高く感じるのでは?


さて急ですが、みなさんに質問です。

チョコレートって何ですか?

カカオを使ったお菓子?おしい!

正解は

チョコレートとは油脂を連続相とする固体粒子の分散系である



つ、ま、り

チョコレートはその物理的、科学的性質をサイエンスできる!

チョコレートと焼き菓子などとの大きな違いはそこで、焼き菓子などの複雑系とちがってチョコレートは比較的「系が単純」。
(系が複雑だとむずかしすぎて解けない)

チョコレートをサイエンスできる!という意味を荒く解釈すると、「チョコは再現性がある」、つまり条件をそろえれば同じチョコが作れる!機械化や工場生産に適している。

つまりチョコレートはスケールメリットによる価格低下が効いているのではないか?

つ、ま、り

企業とその科学者達が並々ならぬ努力と研究を重ねてチョコレートの性質を調べ上げ、その膨大なデータをもとに機械と工場をつくり緻密な計算と生産環境を整えることで大量生産が可能になり、結果として市販のチョコレートの値段が下がった。

×チョコレートって他のお菓子と同じなのになんでこんなに高いの!?
○企業努力のおかげで市販のチョコが食べられるけれど本来は高級食材


チョコレート初心者が高級チョコレートの値段を見たとき、基準が市販のお菓子達や市販のチョコレート達になっている

そのため、お菓子の何十倍の値段のするチョコレートは高い!と感じるのではないでしょうか?

チョコはそもそも寿司とかうなぎのような高級食品なんだけど、科学の力で市民の手に回ってきた結果、元の値段が高く感じる。
回転寿司しか知らなければ回らない寿司は高く感じるのではないかと。

本来チョコレートがスーパーやコンビニで買える事自体がいい意味で異常であって、お菓子を専門に扱うお店で無いと本来買えない物であったとしたら、それにプロが手を加えているのだから高くて当然であるとも思えそうだよね。


まとめ

高い低いなどを決める又は感じるときには価値基準が必要になってくる。

「チョコレートは高いと思う」と先に述べた理由もそう。

「チョコは他のお菓子に比べるとそもそも高価格帯なので高いと思う。」(それに見合う体験価値があるかどうかの話はしていない)

ある物の値段が高いかどうかは、体験価値が得られるかどうかが基準になったり、似たようなお菓子の値段と比較したりする。価値基準は無数にある。

そこで

「チョコで10万円!?」「○○できるじゃん!」

というような、体験価値を基準に反論されたとき、わざわざ体験価値基準で高い低いを決める同じ土俵に立ってやる必要などないわけだ。

わざわざ相手が反論しやすいルールで戦い争う必要は無いし、そもそも高級食材チョコレートという非日常的な未知の体験の価値を伝えるのは難しい。

そこで違う価値基準を持って返す。

「本来チョコレートって高級品だから、企業努力によってスーパーとかで気軽にチョコが買えるのってすごい幸せなことなんだよ!」

価値基準をズラすことでさらっと論点を変える。

こう返事することで、俺の方が価値が高い!いやいや私の方が!のような体験マウンティング合戦になりづらいかもしれないね?

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