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スイーツは必需品?不用品?

必需品、嗜好品、不用品。

世にはいろいろあるけれど、甘味はホントに不必要?


スイーツに限らず大抵なものは必要でない

必要不必要で物を論ずる日には、大抵なものは必要でない 

幸田露伴

私たちは、不必要なものだけが必需品である時代に生きている。

オスカーワイルド

いらぬ、いらぬと削っていけば、残る先には何残る



パンとスイーツ

人はパンのみにて生きるにあらず

イエスキリスト

わたしたちはパンだけでなく、バラも求めよう。生きることはバラで飾られねばならない

國分功一郎 『暇と退屈の倫理学』

コロナ中、「自粛中だけどこれだけは許して」と、各々がとった行動が、とても多様だった事に驚いたのではないでしょうか?

人生を彩る「バラ」は人それぞれ違う、ということは病原菌が教えてくれました


世界は神が作ったが、スイーツは文化を作った

世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った

干拓地を作りまくって国土を拡大してきたオランダさんかっけぇ

砂糖は何を作っただろう?

それは文化だ。

塩は政治を作り、砂糖が文化を作った。

必需品は政治を作ったが、嗜好品は文化を作った。



スイーツ不要の不要論

「煙草(たばこ)も紅茶も酒も必要ないといえば必要ない」
「それでいくと、おまえは国家に必要か、
いやそもそも人類は世界に必要か
という話になる」
露伴は言う。
「要不要が世の中の標準だなんてご免だ」
そう言いつつ、菓子の話になって、
微に入り細に入り蘊蓄(うんちく)をたれ、
「最後はこんな談義こそ不必要だな、
“ハハハハ”」と煙(けむ)に巻いて終える。

文集『珍饌会(ちんせんかい)露伴の食』

“ハハハハ”

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