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公認会計士 修了考査の羅針盤

ご無沙汰しております。クレメガフシギバナです。

修了考査に無事合格することができました!

絶対評価で採点方針が不明瞭な試験だということもあり、短答、論文の時ほど、合格を確信していたわけではなかったので安心泣きしました。

ふたを開けてみると、総合でB(6割以上の得点)で合格のところ、総合でA(7割以上の得点)で合格することができました。

自身も修了考査について情報発信している人の勉強法を参考にしたこともあり、知識が新鮮なうちに還元したく、筆を執っております。

この記事を読む人は、ある程度の流動資産を保有していることを想定しているため、一部を有料にしております。
また、ある程度、修了考査の試験設計(各科目の配点、出題範囲)については理解している体で書いておりますのでご了承ください。

令和5年度合格率

令和5年度試験の受験者の合格率は、76.4%と例年よりも高い水準になりましたが、試験会場に行った人でも4人に1人くらいは落ちている試験ということで、油断していると足元をすくわれかねない試験だと感じております。

予備校の講義視聴&答練ベースの一般的な学習でマジョリティは受かっているものの、ある程度、試験に対する分析をやった上で余裕をもって、手堅く受かりに行くのが理想と言えます。

勉強時間

有料記事にしておいて身もふたもないのですが、とにかく勉強時間を取ってください。当然ながら、勉強しなければ間違いなく落ちる試験です。「自分、CPAかTACに通って、みっちり500時間勉強するんで」って人は、この記事を買わずに己の道を直走ってください。9割方受かります!
ただ、要領よく受かりたい人や「先輩が試験休暇3週間で受かったから大丈夫っしょ」って思っている人は要注意です。会計実務、監査実務あたりなら、実務での経験があればある程度対応できるかもしれませんが、論文や税務考査から時間が空くと、税務実務の計算なんてほぼほぼ忘れています(そして税法が若干変わってたりする)。そして、足切りリスクが高い職業倫理は暗記ゲーです。実務だけでは限度があり、机上の勉強も相応に必要になる試験です。試験の特性を理解した上で、最低限の勉強時間を確保しましょう。

私の実績は以下でした。

会計実務107時間
監査実務58時間
税務実務96時間
経営実務32時間
職業倫理16時間

合計 313時間

勉強時間管理アプリで適宜記録し、勉強実績を見える化して、一定量はこなせるように勤めました。
予備校申し込みは12月の試験を受けた年の1月(ほぼ1年前)でしたが、教材が届き、会計実務の計算はやや触れていたものの、本格的な始動は8月の夏季休暇でした。

吾輩の勉強時間の推移


試験当日の立ち回り

・当日の持ち物
私は東京会場での受験でしたが、首都圏在住ではないため、遠征して受験しました。普段の勉強は紙媒体でしておりましたが、当日は教材の大部分は電子化した上で、iPadで見れるようにしました。CPAはwebテキストが無料でついてくるので、かなり重宝しました。
ボールペンは書きやすいものを事前にアマゾンで調べて買って持っていきました。字を書くのが苦手なため、モノはケチりすぎないように、普段使っているダイソーの安いペンは使いませんでした。

電卓は普段使っているものを持っていきました。
また、意外と忘れがちですが、修正テープは予備も含めて多めに持っていきました。
そして、私は普段、腕時計をつけないのですが、腕時計を持っていきました。記憶があやふやなのですが、試験会場では試験官の時計で時間を管理していますが、受験生の位置からは時計が見れなかったような気がします。
安いのでもいいので持っていきましょう。

また、12月ということで寒さもあります。私の受験した会場では、空調がイマイチで寒い時間帯もあり、外で着るようなジャンバーを着ながら解答しました。万全な状態で解答できるよう、上手く調整できると良いと思います。

・試験会場の様子
全ての会場にあてはまるかはわかりませんが、長机1つに2人が座るという環境でした。論文よりも試験会場が限られており(修了考査は東京、大阪、愛知、福岡のみ)ので、地方会場に申し込んで、広くスペース使えるみたいな裏技はないのかなと思っています。

・トイレ問題 オムツ履くか論争
noteでは書いていなかったと思いますが、論文当日では、オムツを履くことを強く推奨しております。管理会計と粗税法の時間がタイトすぎて、トイレでの離席5分は、かなりきついからです。

修了考査は3時間の科目が、3つもあり、正直トイレに対する不安はありました。うす型軽快パンツにお世話になるかどうか、かなり揺らぎました。

結果、オムツは履かず一人で歩いたのですが、試験当日は挙手すればトイレに普通に行けました。ただし、短答や論文とは違い、解答用紙の配布や回収時には、体調不良等の正当な理由がないと、トイレにはいけないような雰囲気でしたので、解答時間中に行くことになりました。過去の5年間の過去問を見比べていただければわかるのですが、会計実務や監査実務は、試験のボリュームが減っているように見受けられます。実際、どちらも30分くらいあまり、途中退出したくらいです。試験会場の席の位置等の運否天賦の要素もありますが、気分転換としてトイレに行くというのは全然ありだと思います。

全般的な勉強スタイル

勉強スタイルは、人によって異なるので、全てを参考にする必要はありませんが、参考になる部分もあるかもしれないので、念のために共有します。

予備校
・予備校はCPAでした。論文期にCPAの教材をメインで使っていたことから、TACへのスイッチングコストを考慮し、CPAを契約。開講から日が浅く、シェア率が低くなるリスクを危惧していたものの、試験会場ではCPAの教材を広げている人が一番多いくらいでした。以降もCPA、TACであれば、不利にはならないと思います。論文まで大原だったから、修了も大原というのであれば否定はしませんが、大原で大原の答練ベースの学習だけだと、答練が外れた時のリスクを考慮すると、やや不安は残る気がしています。

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