かき氷を売った。
今日も無事に目が覚めた。
あちぃ。
朝は食欲が減る。
ナイススティックだけ食べてバイトへ向かった。
今日は凄い観光客の量だ。
店に着くと客席はいっぱい。
制服に着替えるのが嫌になる。
しかも着替えなどをする事務所は誰もいなければエアコンが付いていないので出勤前から汗だくである。
午前中から昼過ぎまでは大変に疲れたが、昼下がり休憩明けから店頭販売の係りになって店先でかき氷などを売った。
店外だから暑いのはとても暑いけれど、これは楽しかった。
一回こういうのしてみたかったのだ。
出店みたいな。
『かき氷はいかがですかぁー』
このセリフはなかなか愉快だった。
しかも暑さ以外は店内の仕事よりずいぶん楽である。
商店街を行く観光の人たちの顔は暑さで火照っている。
子どもたちは帰りたそうだ。
みんなプールから上がった後みたいな表情をしている。
私は愉快だったが、外の売上は全然で、来年はやらないみたいな話が聞こえた。