見出し画像

『大学入試 英文法Eureka!エウレカ 考えて解く英文法問題250』を書いたきっかけ

今日は昨年12月に出版した拙著『大学入試 英文法Eureka!エウレカ 考えて解く英文法問題250』についてお話ししたいと思います。


この問題集は、受験生をとりまく英文法をめぐる現状を何とかしたいとの思いで書き上げた本です。


エウレカを書いたきっかけは、受験生の英文法を学ぶ機会が、以前と比べて減っているように感じたためです。4択問題集を繰り返すことが英文法の勉強だと思っている受験生も少なからずいて、「4択問題集をやっているけどなかなか英文法ができるようになりません」という相談もよくありました。


もちろん4択問題集自体が悪いわけではないのですが、英文法の仕組みを論理的に理解して使いこなせるようにするためにはある程度の体系的理解が必要であり、それがない状態でいきなり問題集をやっても、できるようにはならないのが現実です。


また、一般的な問題集は理解を必要とする問題と単なる暗記問題とが混ざり合って掲載されています。その中から体系的理解に必要な問題を受験生が自分で選び出すのはとても難しいと感じています。


学校や塾などで体系的に英文法の指導を受ける機会がある受験生なら可能かもしれませんが、自力では難しいでしょう。これは無理もないことです。自分が受験生なら、まず不可能です。そこで、各文法分野の体系的理解に資する重要問題だけを集めたような問題集が必要であると考えました。


また、これまで20年以上受験指導をしてきて、偏差値65~70(数字は大まかなもの)以上の受験生はあまり間違えないけれども、偏差値55前後の受験生はボロボロ間違ってしまう、いわゆる「差のつく問題」が存在することが気になっていました。


このような「差のつく問題」は、体系的理解を必要とするものであり、それゆえに英語力そのものを左右します。具体的には、そのような問題の出来不出来がリーディングやライティングの出来不出来に直結します。


このような「差のつく問題」を放置せず、その背景にある体系を理解することで、英語の成績全体がぐんと伸びる受験生を何人も見てきました。そこで、このような「差のつく問題」ばかりを集めて、徹底的に解説することで、自習で英文法の体系的理解を身につけてもらえるのではないかと考えました。


文法問題をただの文法問題で終わらせるのではなく、英語力全体を底上げする道具として使ってほしいとの思いで、執筆してきました。以上、エウレカを執筆したきっかけでした。


もし興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら是非書店で手に取ってみてもらえると嬉しいです。


大学入試 英文法Eureka(エウレカ)! | 宮下卓也 |本 | 通販 | Amazon


英文法Eureka!エウレカ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?