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英作文 試験直前 まだ間に合う  『英作文FIRST PIECE』を使った学習法

12月22日、『英作文FIRST PIECE』が発売されました。この本は、今年度の受験生の試験に間に合わせるべく書いたものです。

この記事では、およそ1か月で受験をむかえる受験生向けに、『本書の活用法』を書こうと思います。(高1,2生や夏にこの本を手に取ってくれた受験生向けの『本書の活用法』はまた別の記事にしますね)

それではさっそく、『英作文FIRST PIECE』(Gakken)を使って、1か月で英作文の力を上げる方法です。3周することを前提にお話を進めていきます。

《1周目》サクサク読み進める (期間3日~1週間)

1.LESSON0を読み込もう

『FIRST PIECE』 LESSON 0の一部

LESSON0はたった5ページと非常に短いですが、LESSON1~LESSON25全体に関わる「英作文の発想法」(超重要!)について書いてあります。丁寧に読み込みましょう。特に、「英語にしにくい日本語」をどう処理したらいいのかなど、試験本番でも使う発想法を頭に入れます。

2.WARM UP!の問題を解いて、解説を読もう

WARM UP!の整序英作文問題を解きます。手を動かしたほうがベターです。ノートなどに、どんどん書いていきます。わからない問題は、すぐに答えをみてもかまいません。見開きの解説は一通り読んでみてください。「少し難しいな…」と感じるところは軽く印をつけて、後回しにしながら、どんどん読み進めます。

解説では、受験生がミスしやすいポイントを指摘しています。「ここは勘違いしていたな」という箇所は、後で見直したときにわかるよう、印をつけて読み進めましょう。

3.練習問題を解こう

練習問題は、じっくり時間をかけて書きながら取り組めるといいのですが、時間のない人は、口頭で確認するのもアリです。英語があまり得意でない人は、いきなり答えを見てもかまいません。その際は、WARM UP!で学んだ内容がどのように使われているのか、確認しながら読むといいですよ。知らなかったところに鉛筆などで線を引きながらサクサク読んでいきます。


4.関連表現に目を通そう

各LESSONの終わりに、入試頻出の関連表現をまとめてあります。1周目はざっと目を通して、知らなかったところに印をつけておきます。

《2周目》典型表現を書けるようにする(期間3日~1週間)


5.隠して言えるかチェックしよう

WARM UP!、練習問題、関連表現の日本語を見て、英語を言えるかチェックします。各LESSON9文ずつ、全部で225文あります。1日25文ずつやれば、9日で終わる計算です。

ほかの科目の勉強もあってなかなか時間が取れない人は、「1日15文ずつ15日」を目指すとよいでしょう。

英語があまり得意でない人は、各LESSONに1問ずつある入試問題はいったんとばして(仕上げにチェックする)、200文を身につけることに集中します。その際は1日20文×10日くらいが理想です。

6.時間がなければ口頭でチェックしよう

英文をチェックするときのコツは、「最後まで書かない」ことです。全部手を動かして書いていると時間がかかります。「思い出せるかどうかのチェック」は口頭で行い、最後に書けるかどうか、1回手を動かして確かめるといいですよ。

7.解説、音声を活用しよう

「日本語→英語」をできるようにしていきます。わからなければすぐ答えを見て、また答えを隠して言えるかチェック、これの繰り返しです。

細かい話ですが、文頭の1~2語は見てもかまいません。その続きを隠して言えるかどうか、何回もチェックします。

どうしても覚えられないものは解説を読んで理解を深めて、記憶に刻み付けます。音声も無料ダウンロードできます。音声を聞きながらやるのも、記憶に定着しやすいのでお勧めです。

8.巻末のキーセンテンス225を見ながら、最後の仕上げをしよう

1日の終わりに、巻末のキーセンテンス225を見ながら書けるかどうかチェックします。実際に手を動かしてみると、意外と書けないところがあったりするので、そこに印などをつけておき、再び英語を隠して口頭で言えるかチェックします。この際も、文頭の1~2語は見てもかまいません。うまく書けなかったものは、文の番号にマーカーなどで印をつけておきましょう。

《3周目》典型表現の最終確認(期間1日~3日)

9.巻末のキーセンテンスを使って、最終確認しよう

番号に印のついた文を中心に、最終チェックをします。特に2周目で書けなかったものが書けるかどうか、チェックします。ポイントは完壁主義を目指さないこと。要は、その文の中にある重要表現が試験本番で書ければいいわけですから、「theyがweになってしまった」などのミスはこの段階ではさほど気にする必要はありません。

10.LESSON0、10、11を最終確認

LESSON0、10、11で学ぶ発想は、入試本番でもそのまま使います。再度ざっと読み直しましょう。

以上です。

ここまで終われば、入試英作文で差のつく「典型表現」が確実に身についています。あとは、『英作文FIRST PIECE』で学んだ表現とその使い方を頭に入れて、試験までの間、ひたすら過去問演習に取り組みましょう。


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