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打席に立つのは好きだけど…

新卒1年目はとにもかくにも数をこなして「量質転換」していこうって言葉よく聞きますよね。先輩社員と関わると絶対にこの言葉を頂きます。

結論僕はその通りだと思っています。実体験もあるので。

ただ、そうはいっても数こなすことって一番手っ取り早くて簡単なようで一番難しかったりしますよね。

数をこなすことの例としてよく「打席に立ち続ける」という表現が使われます。ただここで実際に部活で野球やっていた僕は思うわけです、「野球で打席に立つのは別に苦ではないしむしろ楽しいしそりゃあ1打席でも多くたてるもんなら立ちたいけど仕事では同じような気持ちで数をこなしていけるイメージないなぁ」と。

今回のテーマはその差って何なんだろうって部分です。

【その差分とは】

前置き後いきなり結論に行くわけですが、僕はこの差分は「成功のイメージがあるかどうか」「うまくいかないという前提にたてているかどうか」という2点にあるんじゃないかなと思っています。というか、この文章書きながら今思いました。※野球はスポーツなので、単純に体動かす時点で楽しいわーみたいな部分は今回除外して考えてます


1「成功のイメージがあるかどうか」

僕はソフトボールを小学生の時に3年間やって中学生3年間軟式野球部にいました。プチ自慢ですがソフトボールも野球部でもどちらも全国大会に行きました。(実際はメンバーが強すぎて連れていってもらった感満載ですが笑)

その後もずっと野球は身近に感じていて今でもよくyoutubeとかでバッティング動画とかも見ています。

つまり何が言いたいかというと「打てる人のバッティング」「打球の上げ方」「守備の仕方」みたいな部分は基本的にわかるんですね。決してできるわけではないですが笑

つまり「成功のイメージ」があるんですね。だから打席に立つこと自体は怖くなくて不安があるとすれば「しっかり実践できるかな」という部分になるわけです。残すは実戦の場面で実行できる様にひたすら練習をするわけですね。ここにきて「量質転換」の本領が発揮されるのではないかと思うわけです。

逆に成功イメージがないと数はこなせないと思います。例えば今からセパタクローのシュートやりまくれって言われてもたぶん数こなせないですもん。ある程度成功イメージがつかめてくることで加速度的に量が増えるのだと思います。ちなみに野球でもバントだけは成功イメージなかったので嫌いでした。。


2「うまくいかないという前提にたてているかどうか」

そして成功イメージの有無以上に重要だと僕が思うのが「うまくいかないという前提にたてているか」ということです。

野球って打率3割あればすごく優秀なんですね。言い換えると10回打席にたって7回は凡退するわけです。じゃあその7回の凡退に毎回めちゃめちゃ落ち込んでいるかというとそういうわけではないと思うんですよ。心のどこかで「こんなもんだわな」って思うわけです。それが健全な心構えかは一旦置いておいて実際確率的にそうなので。なのでみんな打席に立つこと自体に恐怖を感じることはほとんどないんだと思います。

でもこれが打率って10割じゃないと死ぬわっていう強迫観念にとらわれている人だとそうはいかないわけですね。10回打席に立って7回凡退してめちゃめちゃ落ち込んで次の10回また打席に立とうとしなくなるんですよね。

仕事でも同じだと思っていて、量を爆発的に伸ばすことができる人間って基本的に初めから3割打てるとすら思っていない人だったりするんですよね。逆に初めから3割打たないといけない、もっというと10割打たないといけないと思っていると1打席に立つスパンがめちゃ長くなるし凡退した次の打席なんてとてもじゃないけど立てないわけです。

3割打てると思っていない人って綺麗なクリーンヒットを打つとかも考えていない場合があるんじゃないでしょうか。とりあえず今まで教わった内容やってみようくらいにしか考えていないじゃないでしょうかね。だからこそ熟練者よりもビギナーの方が伸びがはやかったりするときってありますもんね。

そういうマインドだと仮に打てなくても恥ずかしいとか思わないですもんね。次の打席もあればすぐに立つわけです。

【成功イメージとうまくいかない前提感を手に入れるためには】


1「成功イメージ」を手に入れるためには。

これはずばり成功している人や事象がなぜ成功しているか分析するしかないですね。よくメンターを見つけろと言われますがその言葉の本質もこの部分にあると思います。自分に合ったメンターとはそのメンターの成功要因が自分にとって理解できることが条件になるからです。(逆に言うとどれだけ成果を出している人でもその要因がいまいち納得できない場合はメンターになりえないですね。)先輩同期後輩他業界など枠をつくらずに成功事例をひたすら集めまくることが一番手っ取り早いと思います。そしてTTPですね。逆になぜ失敗したのかを考えることも同じくらい重要だとおもいます。失敗の裏側に成功要因があること多いので。


2「初めからうまくいかない前提」に立つには

これはある程度の割り切り感必要ですね。とにかく動いてみないことには何も得られないのはどうしようもない事実なので赤ん坊になった気分でレッツゴーです。綺麗に仕事をすることが自分のプライドなのか、それとも泥臭くても成果を出し切ることが自分のプライドなのか。「健全なプライド」を持つことがスタートだと思います。


【量の下限と上限を決めるスタンス】

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いきなり図です。今パワポで音速で作りました。

数をこなすためにはというテーマで今回は書いていますが「数」自体にもいろんな意味合いが含まれていると思います。「最低限これくらいはやっていかないといけない数」と「突き抜けて成果を出していく為に必要な数」という2点ですね。図では赤と青で示している部分になります。

「最低限度の数」は初めからうまくなんていかないというスタンスによって担保される部分だと思います。ただそれだけでは量質転換の神髄には触れられないんですね。要は「成果をがっつり出し切る数」に到達するためには”成功イメージ”が必要になるわけです。上に上にと伸びていくために必要なスタンスですね。

【「闇雲にがむしゃらに」は一定レベルまで】

つまり数をこなしていきながらもどうすれば成功するのかを同時並行で考え続けなければならないわけです。結局すごく当たり前のことにたどり着きましたね笑

凄く平たく言うとPDCAサイクルを高速回転しましょうと同じことですね。

ただ「打席に多く立とう」「PDCAサイクルを回しまくろう」というよく言われる言葉にはこの”成功イメージを一早くつかむ”というニュアンスがあまり含まれていないんじゃないかなと思うんですね。

数うちゃ当たるじゃないですけどひたすらやって身も心もボロボロになりながら成長するみたいなイメージあるんですね笑 まあ実際にその側面はあると思いますが。ただ、今回色々文字にして書きだしてみたところしっかりと考えることも重要だしむしろ推奨されていると認識するこができました。

量と質は差し引きゼロの関係性じゃないと言いますが、まさにその通りで「思考しながら数もこなす」というのが量質転換の神髄だと思います。

自分の後輩がいれば「とにかく打席に立て」ではなくて「メモ帳もってとにかく打席に立て」という言葉でアドバイスすることにします。


というわけで当初の言葉への違和感は一応解消されたので量質転換してまいります。


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