稲吉匠哉 / Takuya Inayoshi

2023~artifact architects /artifact lab/arti…

稲吉匠哉 / Takuya Inayoshi

2023~artifact architects /artifact lab/artifact fab 建築設計(意匠)。つくることへの理念を記します。

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食>衣>住

生活に欠かせないもの、衣食住。 この中で私の専門は住を設計することなのですが、 住は衣と食(の行為)を考えないと設計できません。 なので衣食住はそれぞれが個別ではなく一体の関係にあると言えます。 今回はそんな衣食住について考えてみます。 そもそも衣食住とはどのような意味を指すのでしょうか? まずはいつも通り、辞書で用語の意味を確認してみます。 衣食住とは生活・暮らしの根幹、生活そのものと言えるかもしれません。 この3つがないと生活ができないとても大切なものです。 1.影

    • 「家事」と「家の事」-意匠の一歩目-

      毎日の生活で行う、家事。 家事についてどのような印象をお持ちでしょうか? 具体的には料理や掃除、洗濯などを想像すると思います。 私は家事について、必ずしなきゃいけないことだけど面倒、特に疲れている時は後回しにしがちで、でもやらないと食べることも着替えることもできないなあと、そのような印象を持っていました。 しかし家事についての捉え方を広げることで、様々な展開があると思います。 家事は捉え方によって印象が変わり、そして家事にこそ意匠(デザイン)の一歩目がある。 今回はそんな家

      • 知覚をつくる②-設計理念-

        今回は、前回の考えを掘り下げるべく知覚の定義を求め、さらに大小二つの設計理念を述べたいと思う。前回については下記「知覚をつくる①」を参照頂きたい。 1.知覚とは? そもそも知覚とは何だろう? 何かが身体に作用して気持ちいいなと感じたり、反対に不快だなと感じることなのだが、ここで用語の定義を確認してみる。 整理すると知覚とは 「身体の内・外部における何かが、主に五感に当たる感覚器官に作用した際に、意識的に身体の状態を知ること」 と言える。 具体例を挙げよう。例えば、太

        • 知覚をつくる①

          私は設計活動の1段階目として使い手が「知覚をつくる」きっかけとなる建築をつくりたい。知覚の定義やなぜ知覚を考慮する必要があるのか?等の詳細は次回後述するとし、はじめに現代の生活が人々の知覚のバリエーションを減らす方向に向かっていることと、知覚は自分でつくれると意識することが大切ということをお伝えしたい。 私達は日々の生活において物に触れた時の肌触りや音や光、風などの様々な事象を感じている(ひとまず、このことを知覚と呼んでおく)。 それら知覚をその場所、その時期などにより個別

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          artifact architects【自己紹介】

          はじめまして。稲吉匠哉(いなよしたくや)と申します。 2023年7月末で勤めていた建築設計事務所を退職し、自身の設計活動を始めました。まだまだ初期段階ですが、自分の理念をまとめ整理するためにnoteへ記録していこうと思います。 1.つくること 建築設計事務所の名前は表題にも挙げた「artifact architects(アーティファクト アーキテクツ)」。 artifactの意味は広く「人がつくるもの」全般を指します。 私は人が何かを「つくる」ことに興味があります。 それ

          artifact architects【自己紹介】