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レクサスLS500h Fスポーツ

乗り込む前に、エクステリアを一回り。先代LSと比べると低い印象を受ける。よって、ワイドローであり四面からの迫力はある。現代における、Lクラスセダンとしてのプロポーションとしては、このスポーティー路線は悪くない。ただし、従来のセルシオやLSから比べると、車高(含む室内高)が低いため、系譜は感じ取りにくく、別のクルマになった感は否めない。


では、ドライバーズシートに乗り込んでみよう。聞き覚えのあるドアの開閉音を轟かせ、シートに身を投げる。

眼下には、現代のレクサスではお馴染みになった、タコメーターを中心に、内部に速度計が表示されるメーター。多様な表示が出来るが、果たして、全てを使いこなせるのか?という疑問が湧く。

準備が整ったところで、発車しましょう。

走り出しは、これまた身に覚えのある、トヨタハイブリッドのまさにそれである。出だしはとにかく軽い。ステアリングも軽い。しかし、先代との比較すると、軽すぎということはなく、どちらへ切っているのかが判らないということはない。

大柄なボディであるため、取り回しに苦労するのかと思いきや、切角のあるステアリングにより、官公庁を中心とする都心であっても、苦労はない。また、視界も、悪い部類には入らないと思う。

試乗中も、頻繁にLSとすれ違い、並走する、ほとんどが、法人名義の社長重役スペシャルだろう。特別感は、感じられないステージで走らせてしまったようだ…。

ところで、加速性能はどうか。首都高速道路に持ち込み、その実力は試した。あれ?遅いぞ‼️走行モードをスポーツプラスに設定して試すも、変わらず…。心躍る加速はしない。

もっとも、クルマの正確を考えれば、当たり前なのかも知れせんが、穏やかすぎるのです。エンジン音や変速のステップ制御はあるものの、当たり前の域を出ていなかった。

価格を考えると、セルシオの域を超えていない。それは、圧倒的な静粛性や、動力性能が飛び抜けていないということに尽きる。クルマ造りの難しさを感じた一台である。


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