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話題のBYD SEALに乗ってきた


初お目見えから、随分と時間が経過しましたが…

ようやく、試乗することができましたので、
早速まとめてみたいと思います。

2022年8月、横浜赤レンガ倉庫で行われた先行展示にて。

結論からして、衝撃の完成度でした。
これは、日本車、ウカウカしていられないと、
正直に感じた
ところである。

外観を観察してみよう

どこのクルマとも似ていないそのデザインではあるが、
セダンであることは一目瞭然である。

最近のトレンドである、
ノッチバック的なトランクの処理は、
ことさら目新しいものではない。

真横から。セダンスタイルだが、トランクは短めとなるが、荷室の容量はそれなりにある。


ライバルである、テスラモデル3
意識していないと言ったら、
嘘ではないだろう。

どことなく、某フランス車のようなバンパー下部のライト。

そして、フロントマスクのそれぞれのパーツ上の表現は、
どこかで見たことのある手法だが、それはそれで、ありでしょうか。

よし、乗り込んでみよう!

気になったのは、BEV特有のパッケージングゆえ、
実寸の室内高よりも座った時の上下方向は狭く感じる。
そして、シート自体は下方向へは下がらない。

ステアリングホイールは、BYD各車と共通。

しかし、ドライビングポジションは、
適切に調整ができ、確実に座れる。
ただ、ステアリング調整は、手動である点は気になる。

では、それでは出発してみましょう!!

店舗を出発して、すぐの直線で加速をしてみる。

息継ぎをすることなく、すっ〜っと加速してゆく。
どちらかといえば、穏やかに速いタイプ。
すっ飛んでゆくような、加速を売りにしている感じはない。

そう、このクルマはBEVだ。
当たり前といえば当たり前だ。

静粛性も高く、ボディ剛性もしっかり確保されている。

ステアリングの据わりも弱々しい印象はない
決して重いわけでも、軽いわけでもない。
インフォメンションも、しっかりと伝わってくる方である。

ステアリングのモード切り替えも試したが、
そこまで大きな変化は感じられなかった。

右斜め後方から。どことなくあのクルマに共通したものを感じる?

いわゆる、薄味感は見受けられない。
しっかりと、クルマなんですよ。

前後重量バランスがよいと感じれるので、
走る・曲がる・止まる
の3要素が、おのずと良くなるのだろう。

特出すべきは、ブレーキである

どのように踏んでも、ノーズダイブが極めて少ない上、
回生と通常ブレーキの切り替えを感じにくい、
実に自然なブレーキング。

そして、信号切り替わり時における
60km/hからのブレーキングでは、
停止寸前の動きがナーバスにならず、操作感も難しくない。

実は、
多くの欧州メーカー製BEVよりも

優れているポイントであり、
この点が、本当に一番驚いた

回生の制御はこれまで、難しいとされてきたが、
ついにここまで来たのかという感じである。

カックンブレーキにならないその制御、すごい。

ゆえに、実に悔しい思いを感じたのが、この点。
すごいとしか、言いようがない。

とはいえ、コンフォートブレーキモードなるものがあったが、
そのオン・オフのよる違いは、あまり感じられなかった。

でも、やっぱり…

運転席から、見える視界性能は、
あのメーカーのクルマには、どうしも及ばない。
特に後方視界に関しては、厳しいものがあるし、
ドアミラー形状も好きになれない。

また、ほぼ全てのBEVに言えることだが、
誰でも簡単に運転できてしまうことが、どうも…。

特にコツがいらず、
性能というか旨味を発揮できてしまう点は、
購入への意欲が湧いてこない要因である。


じつのところ

ここ最近、試乗する車種はBEVが多くなって来た。
もちろん、どれを乗っても同じということは、決して無い。
各メーカーの考え方は、あるし、それはしっかり反映している。

おわりに

BYD SEALだが、予想を裏切る完成度であり、
テレビコマーシャルでのしきりにアピールしている
「ありかも」
と感じる場面はあった。

それだけ、
黒船が進出して来ているという
事実を受け止める必要性はある。

特にブレーキに関しては、驚いたし、
欧州車を超えているとも感じた。

これから必要になってくるのは、
今まで以上に、クルマを見る目をしっかりと養い、
はっきりと評価できるように運転するしかないということは、
はっきりと言える。

BEVに世界は、これまで以上に進化が速い。
その変化に乗り遅れないように、
しっかりと、見てゆく必要があると感じた一台であった。

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