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田中秀臣先生の寄稿論文,『第132回 安倍元首相の殉難の経済学』は必読!!

 本論文は,(1)国内のマスメディアの報道のあり方の問題点.(2)安倍元総理が海外で高く評価されている安全保障政策と経済政策について.(3)田中先生の個人的な追想.という形で構成されています.その中でも特に,紙幅が割かれているのが,経済政策に関する評価です.田中先生は,安倍総理の傑出した貢献の一つに,『日本の長期停滞を終わらせたこと』を上げられています.大胆な金融緩和がアベノミクスの革新性のほぼすべてあり,インフレ目標を導入した量的質的緩和政策を通じて,雇用環境を大幅に改善したことを高く評価されています.11年前,デフレ不況下で東日本大震災が襲い,それに追い打ちをかけるように,復興増税,消費増税が決まり,日本経済の先行きは絶望的な状況でした.そのような状況の中,リフレーション政策を通じて,国民の福利厚生の改善に多大なる貢献をなされたことは,もっと評価されるべきだと思います.

 最後の追想のなかで,田中先生の母親の郷里が,安倍家の地元である山口県であり,そこで15年前に安倍昭恵夫人とご家族でお会いになったエピソードについて語られています.そして,いまの昭恵さんの心境について非常に心配なされています.安倍元総理の訃報を聞いたときは,しばらく何も手につかない状況になりましたが,ご家族,近しいご友人の方々は,より悲痛な思いをされていると想像に難くありません.安倍元首相のご冥福をお祈りいたします.本当にありがとうございました.

※ amazonレビューに掲載されなかったため,こちらに載せました.


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