勇気のある人になるためのマインドセット
不安傾向が強い人は「ここぞ!」という場面で一歩を踏み出すことができないケースが多いですよね。
たとえば、新しい副業に挑戦できなかったり、面倒な人とのしがらみを断ち切れなかったり、セミナーに参加できなかったりとか。
この問題に対処する方法について自著『マネー新常識』のなかで「まずデメリットを可視化することで恐怖心を捨てるべし」と述べました。
それでも、なかなか前に進めない方に向けて、勇気のある人になるためのマインドセットをご紹介したいと思います。
今回ご紹介するマインドセットは、過去に行われた「勇気」に関する研究をまとめ、米軍でも実用化されているものです。
「勇気がある人」になる条件は、以下の3つのポイントを理解しておく必要があります。
1. パーソナリティ:勇気ある人に共通した性格特性とは?
2. 心的状態:特定の場面で、どのような考え方や感覚を持つと良いか
3. 環境:勇気がアップしやすい環境とは?
では、それぞれのポイントについて「勇気をアップさせる方法」を見ていきましょう。
勇気ある人に共通した性格特性:開放性
勇気を生み出すためには、自分のなかにいくつかのオプションを持つ作業が必須になります。
「自分にはこれしかない!」と考えてしまうと、失敗を過度に恐れてしまいます。「これがたとえダメでもプランBがあるからな…」と感じられれば行動に移せます。
このように、いろんな選択肢を生み出すには創造性が必要です。そこにつながるのが開放性というわけです。
開放性とは、一言で言えば知的好奇心のことです。まずは知的好奇心がないと思考が広がらず、良いアイデアも出ません。
つまり、勇気を生み出すには知的好奇心が持つことが、必要不可欠なのです。具体的に研究チームは以下をオススメしています。
• 筆記開示で思ったことを書き綴る
• 社会的な交流とコミュニケーションを重ねる
• プロジェクトの前進と発達(なにかしら前に進んでいる実感があることを見つけること。目の前の作業が停滞していても、全体的なプロジェクトが前に進んでいればOK)
• 銭湯などで最近の出来事を細かな部分まで頭に思い描いてみる(そのときの相手の表情やセリフ、室温、環境音など、とにかくありったけのディテールを思い出すことで、拡散的思考が刺激される)
トラブルが起きても、動じない心的状態
続いては、勇気を出すために必要な心の状態です。先に挙げた性格特性にくわえて、以下の3つのポイントも押さえておきましょう。
ポイント1:勇気に必要な心的状態・その1:自己効力感
自分の能力に自信がある状態です。なにかトラブルが起きても「これぐらいなら対処できるだろう」と思えるメンタリティのことです。
これが高ければ高いほど、勇気が出やすくなるわけです。現時点における、自己効力感は2つの行動と高い相関があることが判明しています。
1. なんらかのスキルを熟達させる:スポーツでも料理でもなんでもいいので、特定の技術を高めていく
2. 現在の状況を再解釈できる:よくある事例で言えば、半分だけ水が入ったコップを見て「まだ半分ある」と解釈する能力のことです。要は、ポジティブ思考のことですが、良い方向への解釈や可能性に向ける練習をすると良いです。
現時点でなんら取り組んでいない方は、とりあえず、この記事を定期的に見るだけでも、ポジティブ思考へとシフトすることができます。
この記事の発信自体、それぞれの立ち位置にあった最良の提案をコンセプトとしていますので、ご安心ください。
ポイント2:勇気に必要な心的状態・その2:手段効力感
これは、自分の武器に自信がある状態です。なにかトラブルが起きたときに、「過去のデータを使えばいいか」とか「あの人に手伝ってもらえば大丈夫だろう」といった、解決の手段があると確信できていることが条件です。
手段効力感については、とりあえず「手持ちの武器の棚卸し」が最優先になります。
• 相談できる人はいるか?
• 過去の仕事から流用できないか?
• 解決につながる情報を探せるデータセットは?
といったポイントを、思いつくだけ書き出していきます。実はこれは認知行動療法でも行われる介入法で、「いま自分はこれだけの武器があるんだな」と把握するだけでも心が落ち着くそうです。
ポイント3:勇気に必要な心的状態・その3:レジリエンス
ご存じのとおり、精神的にへこんだ状態からすぐに立ち直る能力です。「失敗してもすぐ立ち直れる」と思っていれば、自然と勇気がわくのは当然のことでしょう。
ちなみに、レジリエンスは、単に逆境に強い状態だけを指すのではありません。「避けられない問題はどうしても起きるものだ」という現実を受け入れられるメンタルも意味しています。
レジリエンスについては、研究結果では「笑いのパワーを使おう!」というアドバイスが第一になっております。
好きなお笑い番組を見るもよし、猫と遊ぶもよし。なんでもいいから「心から笑える時間」を持てばレジリエンスは上がっていくというわけです。
勇気がアップしやすい環境
最後に「勇気をもたらす環境」ですが、このパートで要点として挙げられているのはひとつだけです。
それは、「社会的圧力」であす。
ヒトは他人の目に弱い生き物なので、「仲間に見られている…」と思えば、恐怖を乗り越えることも可能だというわけです。
実にシンプルな結論ですが、研究チームは「数あるポイントのなかでも社会的圧力は最も重要だ」と言い切っています。なので、性格特性や心的状態よりも「他人の目」を重く見ています。
社会的圧力を高める方法
社会的圧力をアップさせる方法は簡単で、
• 勇気がある人と付き合う!
これだけです。良しにつけ悪しきにつけ人間の感情は伝染しやすいので、勇気がある人と付き合えば、自分もそのようになっていくもの。
確かに、これが一番ラクなメンタルハックかもしれません。
まとめ
以上、勇気にあふれたマインドセットを作る方法をご紹介しました。実は、今回消化した方法は僕が主宰している「さらば大樹の会」に参加することで、達成できます。
1. まずは勇気のある人を見つけて友達になる
2. 勇気が感染するまで「笑い」のある場に溶け込む
3. そこから各コンテンツでジワジワとパーソナリティを鍛えていく
というステップが用意されているからです。それは、いわば人生謳歌のためのステージを一歩ずつ駆け上がっていくような階段のようなものです。
たとえ、どのステージにいたとしても、あなたが真に自由で幸せな人生を送る勇気ある人のひとりになれることを願ってやみません。
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