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新しいチームに加わるビジネスサイドのための被オンボーディングガイド v0.1.0

LAPRASでPMO、セールス、Corporate Planningなどビジネスサイドを幅広く担当している太田です。

LAPRAS Fans Advent Calendar 2019のテーマは「アウトプット」ということで、今年一番のアウトプットについて書きます。

どの文脈で「アウトプット」かというと、入社直後のよくわかってない時にもわかってないなりにアウトプットしてみるといいことがあったという話です。

入社同期のVPoEロッキーさんがエンジニアの被オンボーディングについて書いているのをみて、これのビジネスサイド版を書こうと思いました。

ポイントをいくつかわかりやすく書いていたロッキーさんの記事とは違い、やってよかったこと1点で押し切るスタイルです(笑)

オンボーディングとは?

オンボーディングとは、新たにサービスを導入した人や新たに組織に参加した人などに対して早く慣れることができるようにサポートすることです。

ここでは後者です。さらにオンボーディングをするコツではなく、される(早期に立ち上がる)コツを書いていきます。

要は何をやったのか?

入ってあまり時間が立っていないタイミングで

売上ロジックの図示

を自分でやってみました。この「自分で」というところがポイントです。ありものを見るよりも、「一旦作ってみてわかっている人にぶつけながら修正していく」、そのプロセスでかなり自社のこと事業のことについて理解が深まりました。具体的にどうやったのかは後述します。

背景

1) HR techや人事業務の経験がほぼなかった

2) 事業の立ち位置、過去の施策の意図などについてキャッチアップがしんどいと思ったから

がこれをしようと思ったきっかけです。

事業ドメインの理解がない&自社理解がない状態で過去の経験にものを言わして仕事をすると、

・前職でうまくいった施策をやるも課題や前提が違うので、全然的外れな施策を打ってしまう

・全社としての課題をつかむまでに時間がかかるので自分の担当しているミッションの部分最適をしてしまう

などがハマりやすい沼かと思います。自分がLAPRASで働き出して1ヶ月ほどした時、上の沼にしっかりとはまってしまっている自分に気づきまずいと感じ始めたことがきっかけです。

やったこと

全社(ビジネスサイド)がどう動いているのか、をみたくて、とりあえず見えてる範囲でロジックツリーを作ってslackにぶん投げました。

スクリーンショット 2019-12-14 21.38.17

※一部新規事業など公開していない要素も含まれているのでボカシを入れてます。。

このような形で自社の売上を分解すると、その過程で下記について考えることができます。

・どういう要素がそれを構成しているか

・それに影響を与えうるものは何か

・課題として優先順位が高いのは色々ある要素の中の何なのか?

ここでポイントとなるのは、とりあえず見えている範囲のものを書いてみるということです。

情報量が少ない状態でやるので、MECEにならないのは当たり前です。

かなり荒い状態で事業について一番俯瞰しているであろう人物(私の場合は事業責任者)に壁打ちしました。

ここで指摘される、MECEのなかの「漏れなく」ができなかったところが、事業の見えてないところ、「ダブりなく」ができなかったことが、事業の解像度の低かったところです。そこを指摘を元に再度作成しました。

完成版がこちら(※上と同じく一部加工してます。すみません。。。。)

スクリーンショット 2019-12-18 20.52.20

※ロジックツリーの作り方については触れないのですが、ネットで検索したら簡易的なものは出てくるのでこの辺りをご覧ください。

今回ロジックツリーでやってますが、業界や企業、目的によっては、ビジネスモデル図解、バリューチェーンとかでやっても面白いかも、とあとで思いました。

やってよかったこと

自分のオンボーディング観点

1) 事業構造について自分が何がわかっていて何をわかっていないか自覚できた

2) 何が重点課題なのかを理解できるので視座が上がった

この2つによって「この新規事業/新機能なんのためにやってるんだろうー?」がほぼなくなりました。また、自分の(入社直後の比較的持て余しがちな)リソースを何に使えばいいか明確になりました。

会社としてよかった(んじゃないかなと思う)点

上記の通り、まとめたものを全体に公開していたので、副次的に会社にプラスの影響も少しだけ、ほんの少しだけ与えられたのでは?と思ってます。(あんまり初めそこは意図してなかった)

・チームをまたいで会話するときの共通言語ができた

全社定例などで、自分が使った図を見せながら「このロジックツリーで言う所のこの要素を改善しようという施策なんですけど。。。」みたいな会話が出てきました。

事業拡大とともに各自の業務が細分化してきた今のフェーズではチームを超えて会話する際「共通のものを見ながら」会話することが認識の無意識なずれを防ぐのでは?と思ってます。(何度も言いますが、事前に意図はしてなかったです)

最後に

早期立ち上がりのために転職者自身ができることは色々ありますが、とにかく「荒い状態で自分の理解をアウトプットしてフィードバックをもらう」が一番大事だと思います。

以上、お読みいただきありがとうございました。この記事が少しでも転職直後のかたのお役に立っていれば幸いです。


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