連作短編ー私のなかの私

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絵画の記憶

 川沿いの土手、わたしたちが歩いているところのその先に、台の上に斜めに立てかけられたキャ…

時を刻むキャンバス

 目の前を、一人の少女が走っていく。さらさらと流れるように揺れている川の土手の草花の間、…

三年越しのメッセージ

 どこかで学校の鐘が鳴る。こんなときでも鐘だけは動いているんだ。でも、その響きはとてつも…

たとえば日常的な教師に、非日常を生きた少女を与えたとせよ

私は教室を出た。 今日はおかしな日だ。 いつもは指名したらなんでもハキハキと答える佐々木…

さよ と わたし

わたしはランドセルを机に置いた。 まわりは「おはよう」の声で溢れていて、ちょっと騒がしい…

老人と花

オレンジ色の小さな花が咲いていた。 でも、今は秋だから、黄色や赤に色づいた景色の中では目…

駅の先の、騒がしい世界の、小さな少女

私は真っ白なホームの上に降り立った。 満員電車だったせいで、冬なのにコートが汗で濡れてい…

俺の人生は…

今、俺はスマホを眺めている。 何か面白いものはないかと、俺の指はスマホ画面の上をせわしな…