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常連

以前からどこかの店の常連になるということに憧れがあった。しかし、常連になるためにはまず何回か通って顔を覚えてもらう必要があるし、会話もしなきゃいけない。そもそも知らない人と話すことが苦手だし、お金払って苦手なことするのはなんだかな〜って思う。そんなことを考えているうちに、気がついたらチェーン店に入ってしまっているということが、いつもの流れである。

しかし最近、近所にいいカフェを見つけた。そこは個人経営でありながらも接客が良く、コーヒーデザート共に美味しい。しかもめちゃめちゃ早いWi-Fiまで使える。こんないいところはないと思い何回か通っていたのだが、今日初めて店主さんから話しかけられた。他のお客さんもみんな常連で、店主さんや他のお客さんも交えながらたわいない談笑をしているところはよく見かけていて「いいなあ〜」と思っていたが、ついに僕にも来たか。苦手ではあるけど、これは滅多にないチャンスだ。上手く話さなければと考えた瞬間「知らない人と話すのが苦手な人」という本性から「明るくて積極的な人」の外面が無意識に出てきたのだ。いつもそうだ。僕はその人に慣れるまでの間本性が出せず、外面でしか話せないのだ。他のお客さんが会話に入ってきたときも、変わることはなかった。

その後1時間ほど雑談をして店を出たあと、今まで憧れてきた「常連客の感覚」を実感することができたと思ったと同時に、僕にはやっぱり向いてなかったなと思わざるを得なかった。

継続するぞ