【RX 奥田】2023.11.12 ツール・ド・おきなわ市民200㎞ 29位
目標
来年のシード権と少しでも上位、できれば有銘の登りを先頭で超えたい。が当日の雨でもう怪我せず完走だけしたいという気持ちしかなかった。
結果
29位 過酷なレース環境で落車せずゴールできて満足だけど、まだまだというところか。
準備
200kmという距離をレースで走ることが想像できないため、とにかく実走できるときは200㎞以上を走るようにしていた。9月頭から練習を開始し、10月11月と乗り込んで落ちたCTLは64⇒おきなわ前週に100まで上がった。今年一番高い。練習もかなり上手に積めたようでGarminのステータスはプロダクティブを維持しつつ、当日はピーキングで迎えることが出来た。出来る範囲ではこんなもんかな?という練習が出来たが、回復や効率はもう少し重視してもよいと思う。練習に散々付き合ってくれたチームメイトのキクさんや永瀬さん、友達の田中には感謝しかない。
機材・補給
当日は雨のち曇りで前日も雨なので、路面ウェット前提で物事を考える。レース前にGCN撮影でオープン参加のマランゴーニさんと話をしたが、沖縄の路面は欧州でも珍しいスリッピー路面だそうだ。益々気を付ける必要がある。
タイヤはGP5000CL 28C+ラテックスチューブだけど、前日の試走から全く滑らず。
やはりタイヤはGP5000、最高のタイヤです。
補給はボトル2本+1本サポートのカブさんに渡す。アミノザウルス3本、焼きおにぎり2個。この辺は松木さんのブログを参考にしながら1200キロカロリーほど用意。結果としてボトル1本、アミノザウルス2本、おにぎり1個消費したのみ。寒かったからほとんど使用しなかった。
レース本番
① スタート~フンガワ登り入口
スタートから土砂降り。しかも気温が下がりっぱなし。ここにきて、イナーメウインターオイルを塗りこんでいたのが役に立った。何とか我慢できるレベル。何はなくともレース時にはイナーメオイルセットは必須アイテム。
スタートは後方からなので、もう全く並ぶ気にもならず適当に雨宿りして過ごし、スタート時間ギリギリで並ぶ。
序盤はサイクリングというけれど、ちょっとした登りでハアハア言ってる人もいるので、ここはダメだと、前へ出ていく。
事前のコースレクチャーでチームメイトの修作から本部大橋手前で、道幅が狭まり落車発生する、と言われたが本当に何人かこけてた。もう怖すぎる。
海岸線に出ると、横風区間で分断が起きる。ここでマレーシアの刺客Artifactレーシング石井選手が上手でモトバイクに張り付きでうまくブリッジしていた。思わず後ろで「ウマ!」と言ってしまう。
国頭の道の駅までのアプローチで高岡さんに前出るように言われて木村くん含めてローテーション開始。
② フンガワ1回目~海岸線
1回目のフンガワに突入。前に出ているクライマーの人たちが上げているが、後ろも結構きつい。そもそも面子が濃いので、速い。これもっと強度が上がる2回目に、集団で入るんは嫌だな、と思い何とか抜け出しを考えていた。
フンガワ1回目を超えて、下りに入るとものすごい川もできてるし、こけたくないのでマイペースで下る。少し前に木村君がいて、安心感あったがS字でインからバイク倒しながら突っ込んで下る選手が。いや正気か?と思わず言いたくなる下り方で、落車しないことを祈ったが次のコーナーで木村くんの目の前に入り込み、落車して木村くんを巻き込む・・・。
木村くんは、この大会のために、機材だけでなく普段の練習のために費用もかけて、頑張ってきたことを知っているだけになんてことするんや、とこのレポート書いていても思う。ほんと下りはマージンを取って下ってほしい。みんな本業がある中で頑張ってここの舞台に参加しているのだから、まずは安全第一でお願いしたい。
木村くんの復帰を信じて無事に下りを終えた後に、急激に尿意が来る。序盤はトイレタイムあると聞いていたが、2回目はあるのかよくわからないため、思わず周りの選手にトイレはあるのか聞いて回った。石井くん、イナーメの北野選手に話しかけると同調してくれて声掛けすることに。3人で「トイレ!!」と叫んで止まると集団にいた選手がほぼみんな止まっているようなかんじで、ちょっと面白かった。同調してくれた皆さん、発声してくれた石井くん北野くん、ありがとうございました。
ちょっとしたあとに、奥の登りでなぜかペースが上がる。井上選手とか前にいるので、ついていく。このあたりから高岡さんを前に見ない???
どうやらペースが上がったのは、北野くんが高岡さんを落とそうと上げたらしい。さっきまではいい人と思ったのに。このあたりで混乱して何すればよいのかよくわからなくなる。
海外線に出ると今度は井上選手やEMU久保田選手が攻勢をかけだす。平坦で抜け出しを謀ってるのか前に出ており、高岡さんがマーク対象といっていたメンバーなので追っかけまわす。途中、2人が抜けて中切れ起こされたときは、思わず「なんでやねん!あの2人行かせちゃあかんやろ!」と叫んでた。
何とかドッキングしたが完全に無駄足を使っており、この時点でもう最後まで勝負するのはきつすぎると感じた。そしてここでガーミンEdge530が雨でお亡くなりになる。あと何キロで勝負所なのか、完全にわからなくなる。ここでマジか~、と言っていたら久保田選手を驚かせてしまったようで申し訳ない・・・。レース後に話したら好青年で良かった。
③ フンガワ2回目~ゴールまで
その後、フンガワの2回目に入る前に少し踏むと集団から抜けられたので、そのままペースで前に行く。これはラッキーだった。さらに追い風なので単独でも45㎞/hくらい出ており、非常にありがたい。そのままフンガワに入るとさらにラッキーなことにMIVROの岩島さん、伊藤さんと別チームの方が追い付いてきた。伊藤さんと2人で集団に追い付かれるまで回したがこのおかげで滅茶苦茶楽に登り切れる。Stravaで集団の2回目のペースを見るとなんてラッキーな展開だったことか。(自分は18分で1本目より遥かに遅いペースで登り切っていた。展開大事。)2回目のフンガワで高岡さんの無事を確認し、やっぱり高岡さんは脚をためていたのか!と思い、井上さん達を逃がさなかったことが良かったと思ったり、このままフンガワを越えられそうな展開になったことにニヤニヤしたりしていた、アドレナリン全開。
2回目補給所でカブさんの横に立つ木村くん発見、復帰はダメやったかと思ったが、木村くんの分まで高岡さんと頑張ろうと思い、学校坂へ入る前に先頭付近へ入っていく。
ACTIVIKEの西谷選手と学校坂へ前で入ったが後ろから井上さんが「右から行くぞ!」と入ってきて、爆上げ。先頭で入れば少しは楽かな?と思っていたが、全くそんなことなく。ドンドンポジションを下げてしまい、自分の後ろに誰もいなくなった瞬間に終わった。高岡さんの背中が遠くなる・・・が高岡さんも遅れているように見える。今日は高岡さんの日ではなかったか・・・。
前を行く30人弱の集団を見送り、自分も終わってしまい単独走していると、ロードレース男子部 大東選手、麒麟山の田崎選手、イナーメの足立選手、VCヴェローチェの選手にISの兼松選手が来たので、グルペット形成。田崎選手が先導してくれるので、非常に走りやすい。VCヴェローチェの選手が登りで異常に上げるので放置しつつ、あとのメンバーで回していたが、あまり兼松さんが回せず、ゲサジあたりで消える。やっぱり怪我かと思っていたが、それと同時に低体温とトイレだったらしい。お大事に。
そのあと、Route365の中村選手を回収して、今日誰が勝ったんやろな~、井上さん強すぎ、とか言いながら羽地の登りに突入。男子部と中村選手が飛び出し頑張って追うも、もう死に体。途中140㎞が来るというので、よけるとチームメイトの日暮さんがTrycle.ingの選手と来た。思わず「頑張れ!!」と声をかけるもそのあと、登り返しで落車・・・。あー、と思いながら横を通過。
そのあとすぐに140㎞の追走が来てキクさんも居たので、イケる!と思い、キクさんの勝利を信じながらゴール。したらキクさん路面に倒れていた。止まらないように指示されたので、心配しながらも抜けてしまったが擦過傷だけで済んだらしい。今日は本当にゴールできただけで御の字だ。
レース後
来年に向けての収穫はいっぱいあった。この経験は本当に大事なので、今回の学びを次に活かしたい。ビッグレースはチームメイトとあって反省会もできるし、レースは安心感もあり本当に良かった。サポートもいただきました皆様、カブさん、ヤマケンさん、本当にありがとうございました。直前で中塚さんにもお世話になりました。
同行してくれた妻にも感謝し、色々と沖縄グルメを楽しんだ。だけど妻にはもっと高い目標持ってもよいのでは?と言われた・・・来年、きちんと何かを狙ってみようと思う。
少し休んで、また来シーズンも頑張ろうと思う。皆さん、またどこかで!
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