【RX 奥田】2023.06.04 第19回Mt.富士ヒルクライム 男子主催者選抜 26位(1:01:17:68)
前書き
Mt富士ヒルクライムに3回目の出場をしてきました。
まずは前日の大雨で大変な状況でも、準備や道路整備等にご尽力頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。素晴らしい大会運営でした。
振り返ると、初めて出たの2012年に社会人になって、自転車を購入し、日曜に遊びで乗る感覚で初参加して2度と出るか!と思ったことを思い出しました。その時のリザルトは02:20:17ととんでもない時間をかけて登っていました。
その後、10年以上月日が経ち、真剣にロードバイクに乗り始めて、RXに入った1年目の2021年に 01:03:59で完走。今回は主催者選抜で出ることに。
目標
いわゆる、プラチナリングが貰える60分切りを目標としていました。
結果
男子主催者選抜26位(ゼッケンと同じ) 61:17:68で1分18秒足らず。
結果以上に、展開についていけなかった自分の弱さと準備不足に腹が立ってしょうがないです。
準備
・2022年はメリハリのない練習強度で1年過ごしたのですが、FTPもPWRも上がらず。富士ヒルクライムに出ようと決めた時点で1年を分割して、練習を見直すことにしました。
①冬季シーズンはノンストップロングサイクリングや、低強度を重視。楽しくベース作りを重視。
②春先から明確な高強度日と低強度日を設定して、高強度日は自分の全力を出し切る練習を実施。HIT、全力20分走等。Garmin955を活用して自分の身体に目を向けながら、1週間を考えて練習を決めていきました。こうした取り組みで、平日2回の高強度、土日どちらかのロング高強度とサイクリングに設定。順調にFTPが上がっていくのを感じていました。
特に思い出深いヤビツ峠TTでPRを連発出来、5月20日にあったおんたけヒルクライムでもそれなりに走れたので自信を持っていました。
https://twitter.com/takuroku21/status/1661962826293067777?s=20
・例年、減量が進むと立ち眩みに苦しんでいたのですが、今年は計画的な減量を実施。2kg/月の減量かつ、食事におけるカロリーの記録と脂質量の低減、タンパク質量増を重視。これに高強度の練習日を減らし、ただし毎日L2以下でも乗る習慣をつけて、イージーに体重が落ちていきました。これは来年にも絶対つながる良い取り組みでした。
ただし、落としすぎると自分はパワーが明確に出ないこともわかり、適正体重も60kg(水分量65%、体脂肪7%)が限界と発見出来ました。これを指標に今後はしていこうと思います。(50kgクラブは無理・・・)
機材
特記は間違いなくVeloflex Corsa Record TLRとマクハル。
転がり抵抗数値は最低値ですが、サイドウォールは間違いなく弱いタイヤです(今回もパンク情報かなり聞きました。前日の雨で流れた石や枝によってダメージを受けたのでしょう。)。が、上記記事にもある通り、マクハルがこの弱点をカバーしてくれるように思います。実際、300km使用していますが、パンクはありませんし、減圧もほぼありません。かつ、シーラント剤よりも充填量が少ないので、軽量化も出来、ヒルクライムでは確実に優位です。
問題はマクハル施工の難易度が高すぎます。RX Bikeでの作業工程や繊細な作業、時間を見ていると、とても自分では出来ません(やりたくありません。)
RX Bikeで鏑木さんに依頼するのが、絶対オススメです!皆さん、まずはRX Bikeに話を聞きに行ってみてください!
レース
チームからはこのカテゴリでキクさんと2人だが、協力というよりそれぞれベストを尽くすことに。
山岳大隊長 大島さんとレース前に会話。「中切れが凄い発生するはず。ちゃんと周りを観察して、無駄足を使わないように。」といつものようにアドバイス。ほんと、SNSのキャラと違い過ぎる・・・めっちゃ優しい笑、感謝しかない。
ということで、大隊長を可能な限り視界に納めて走る。(色んな意味で)仲の良い、同じく非常に強いなおし君も同じ考えなのは、事前にわかっていたので、2人から目を離さないように走るように心かける。ということでレーススタート。
計測開始から1合目までがまずは厳しいのは分かっており、誰が行くタイミングで上がるかな、と見ていると、昨年チャンピオンの真鍋選手と数人が行く。
一気にかちあがるかと思ったが、全体で追う雰囲気は最初なかった。ここに全日本TTチャンピオンの金子選手が後ろから追送。これで行くかと思ったが、集団はここも見送り。
大隊長「ニコ(田中)が行ってないから、まだ大丈夫。」というセリフが聞こえる。
そう言えばスタート前は話してたけど、レース始まって田中選手を見てない・・・。
一合下駐車場手前で、ようやく田中選手が後ろから来る。君、優勝経験者なんだからスタートから一番前に並びなさいよ・・・。
田中「誰行ってるん?」ワイ「金子、真鍋」田中「ヤバいやん!」と田中が一気に前へ飛んで行く。(後日聞いたら、この瞬間に心拍数が爆上がりしたと。来年は絶対最前列並べよ!!)
いよいよだな、と覚悟を決めるも、あれ?いっぱいいっぱいだ、という自分にふと気付く。
そして、田中が曳き始めると一気に強度が上がる。まだつけるが、1合目看板を見た時、心が折れかけるのを感じる。まだここ?と。
田中の曳きが始まって、逃げを吸収。そのあとは一旦落ち着く。
2合目~3合目序盤は平坦基調なので、ギリ耐えるが、3合目のちょっとした斜度が上がるポイントで急にふっと限界を感じて、切れてしまった。
その瞬間、全てのやる気が抜けた。
そこからはほぼ記憶がない。千切れたメンバーでパックになり、脚が合わず飛び出す人がいたり、曳けない人がいたりしていたが、どうでも良いと感じている自分が居た。ローテの順番が来れば曳くし、飛び出されても追う気にならず。60分という目標なら、まだやれることはあったはずだが、諦めている自分が居た、反省。もう勝負する場面じゃないという気持ちが切れている。最後はなんとなく順位を上げるために、スプリント。
ゴールした後、田中が展開を教えてくれた。金子君優勝、田中自身は2位と。なおし君も5位で、大島さん7位、初出場のきょうしろう君や最近知り合ったセイヤ君、しろわん君も奮闘し、凄いタイム。上位陣は仲の良いメンバーだらけ。凄い結果に尊敬しかない。
反省
・1時間の高強度不足
長くても25分の峠TTを1本やって満足していた。結局千切れたのも30分弱、FTP以上を出し切ってから、L3に戻す練習やL4を合計で1時間以上練習する機会が不足していたのは間違いない。ここは今回も入賞された山岳大隊長 大島さんにも指摘されており、高強度を練習するときはパワーを出す時間とインターバルを重視する必要がある。
・”レース”へのマインド
レース後、大島さん(ハンガーノックになるくらい追い込み、連続入賞記録を伸ばしていた。本当に凄い。)が一緒に下山してくれて、今回もたくさんの助言をくれた。その中で、「(60分切りは)甘くないだろ?上位に入るのはもっと甘くないぞ?」ニヒルな笑みと共に言われたセリフが心に本当に響いた。「だから挑戦し甲斐があるんだ」
実は、レース前は過去一の自分と順調を確信していたが、富士ヒルクライムの1週間前に、田中、2019年優勝の佐々木遼選手とニセコクラシックに向けた練習をしているときに、言われていたことが。
田中「富士ヒルの目標は?」ワイ「60分切りや」田中「選抜はレースやぞ?なんやねんその目標は?志が低いわ。」
ズシンと来た。この主催者選抜はレース、当然競争相手にどう勝つか?を考えて練習してこなかったことに、そこで気づかされた。
60分切りの目標じゃITTをやるのと変わらない。それなら一人で勝手に大会以外の日や年代別で挑戦するべきことだった。峠TTやってPR出して満足していたんじゃないか?と。この練習の日も田中、遼くんに挑んでいたか?と。勝てないからと、すぐに諦めていなかったか?大隊長 大島さんと練習したときも挑むのではなく、ただくっついていたんじゃないか?ガムシャラに挑む、ということではなく、勝つためにどうするか?を考えてこなかった自分が急に恥ずかしくなった。
たなかの言葉は本当に重かった。終わってから、来年への思いが強くなった。今回、惜しくも2位になった田中はやはり強く、尊敬出来る友達だ。今回の富士ヒルクライムの上位陣も仲良く練習してくれる人たちばかりだ。大隊長、金子君、なおし君・・・強い人たちと仲良くし、アドバイスしてもらっているので、彼らと走る機会をもっと大事にしよう。
今回も同行してくれて、普段の食事やケアを沢山してくれる妻には大きな感謝を。来年も挑戦させてくれる許可をくれてありがとう。また一から頑張ります!
機材やトレーニングについてのアドバイスをくれるRXのチームメイトの皆さん、今回も完璧なメンテナンスをしてくださったRX Bikeさん、ありがとうございます!機材では間違いなく、優位でした。結果が出せなかったのは、自分の力だけです。
まずは6月18日のニセコクラシックで自分が出来ることを最大限、頑張ります!間違いなく、ニセコクラシックの登りには対応出来る登坂力は身についたはず!もう時間もないですが、考えながら日々練習していきます。
富士ヒルクライムは来年も絶対出ます!今年の反省を活かせば、伸びしろばかりだと思うので、更に頑張ろう!また皆様、よろしくお願いいたします!