無視されてたから、自律してきた学校事務職員。【令和5年度全事研セミナー:藤原先生講話の感想その1】

いつもありがとうございます。
全事研セミナーで他県の学校事務職員の方と交流した時にお土産で渡そう思って朝に浜松駅でうなぎパイを買っていった結果、そのことをすっかり忘れていてそのまま浜松駅まで持ち帰ってきた、学校事務職員のタクトです。
#ただうなぎパイをバックに入れて過ごしただけ

今回は、全事研セミナーに参加してきたので、そのことを書こうと思います。


まず最初に、文部科学省国立教育政策研究所初等中等教育研究部長の藤原文雄先生の講演の感想です。

頭に突き刺さる言葉がたくさんあったので、自分の記録として書いていこうと思います。


無視された代償としての自律性

さっそくパワーワードがきました。
「うちら無視されてたのかぁ~。」ってなるもんね(笑)

今までの学校事務職員

藤原先生は今まで(関心が高まり法改正される前まで)の学校事務職員の動きをこう説明してました。

学校事務職員には、「無視されてきた代償としての自律性」が許容され、多数派の学校事務職員団体は、職務明確化、地位向上を目指して、研究・ロビイング活動を展開してきた。

つまり、学校事務職員は、“今までは”割とほっておかれてきた状況だったからこそ、「学校事務の仕事とは何か」や「学校事務職員の存在意義」みたいのを“自分たちで”考えたり示したりしてきたとのことです。

3つの理由


藤原先生は、この理由を3つ挙げていました。

①専門職である教員が多数を占める学校組織における学校事務職員による管轄領域の確定、リーダーシップ発揮の難しさ
②政府による学校事務職員に対する支援の少なさ
③学校事務職員の資質能力、キャリア志向の多様性

①の理由は考えてみればその通りで、学校事務職員は学校という教員が大多数を占める世界(しかも基本は一人だけ)で生きてるので、そう言った意味では、確かに、自分の仕事の領域を決めたり、ましてやその中でリーダーシップを発揮したりって難しい立場にあるかもしれません。(良い悪いでなくて)構造上、教員中心で仕事が決まってくる部分が多いので、それに合わせて、というかそれを踏まえて、事務の仕事が決まってくる変わってくる感じです。

学校によって規模や状況や子どもたちの実態が違うので、当然、教員の仕事もそれによって代わり、学校事務の仕事も学校によって大きく変わることになります。

となってくると、学校によって求められる役割(能力)が違うということもあるし、逆に定まってないから、自分が得意な部分を担う役割をし始めるみたいなことが怒って、③のように多様性が出てくるんだと思います。

これからやるべきこと

そして、これからのことをこう言ってました。

今後は、職全体として専門性を保証する仕組みを作り、社会的信頼獲得するという「専門職化プロジェクト」の推進が課題。

「学校の先生」に比べるとあまりに認知度の低い学校事務職員。外(社会)への発信もそうだし、なんなら内(学校内。先生たち)への発信もまたまだ足りてないなぁと思います。

発信していくために(僕が大切にしてること)

僕は、いつも学校の中で、

①校長先生にとっては「他校の校長先生に紹介したくなるような“学校事務職員”」

②先生たちにとっては、「家族や他の学校の先生友だちに話したくなるような“仕事仲間”」

③学校の子どもたちにとっては、「家に帰って学校の話をする時に名前が出てくるような学校の“先生”」

④保護者や地域の方にとっては、「困ったときや何かあっときに、信頼して連絡や相談ができる“学校の職員”」

になれるような立ち振る舞いを意識しています。

「学校事務の仕事」という観点では少しズレるかもしれませんが、本気で発信していくには、まず人として職員としてキャラとして?知ってもらう、理解してもらう、認めてもらうための行動が大切だと思うので、僕の中ではめちゃくちゃ大切にしてる、というか譲れない部分です。

感想をイッキに書こうと思いましたが、一つ目でめちゃ長くなっちゃったので続きは次回以降の投稿で書きます。(段取り力低っ笑)

学校現場からは以上でーす。

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