ガーベラガーデンの春祭り レポ

後輩も後輩のくせに、あまりに素晴らしい寄席だったのでレポらせていただきます。
ムカつかれた先輩いらっしゃいましたらごめんなさい。
頑張るので嫌わないでください。

1組目 ガーベラガーデン大先生

これ以上ないくらい美しい構成のネタ。
賞レース強者の真骨頂を見た。
教員と塾講師抜きであんなネタやられるならもう何も言えないです。
圧巻。もう。
ツッコミの上手さ、ボケの上手さ、コンビネーション、ネタの上手さ、やっぱりこれが何を差し置いても1番大事で逃げてはいけないことなのだと思い知らされる漫才。
これからも沢山笑って沢山学ばせていただきます。

2組目 中山道さん

同じボケツッコミの立場を貫いても、ボケの性質によってそのコントラストがめまぐるしく変化する。
新しさと既視感の波。
ボケのベクトルが目まぐるしく、けれども心地よく変化していく。
人を飽きさせない漫才が抜群に上手い。
手札の多さ。

3組目 町田恐怖症さん

たまにライブでも一緒になって、大変お世話になっている先輩。
直接伝えられたことはないけれど、名古屋の先輩方の中でもかなりネタが好きな先輩。
比較的やり尽くされてるはずの設定の世界観にグッと引き込む激強のツカみ、そしてその上がりきった期待を超える演技力、狂人性。
教科書じゃない。名著。
町田さんの内側でうずめく人間の強さを感じた。

4組目 たこわさびさん

アイドルだと聞きました。
嘘に決まっています。
台本が上手すぎるからです。
アイドルという職業ならでは。
アイドル、客席にいるファン、客席にいないファン、三者それぞれが描く滑稽さを、それに直接言及せずに想起させて笑いを増幅させる秀逸な台本。
負けない漫才ができるよう精進します。

5組目 空飛ぶリビングさん

こちらも大変お世話になっている先輩。
まず1番に感じたのは場数。
アドリブをただ入れるだけじゃなくて、その落ち着きよう。
そしてネタの楽しさ。
普段我々と同じライブに出ていてこれが貫けるかが疑問に思ってしまうほどの、全ての人を笑わせる漫才。
ボケもツッコミも最大限話題に乗り切って、お客さんを巻き込んでいく。
ただストイックにネタが楽しいからファンが付くタイプの理想の形。
楽しませて頂きました。

6組目 第3おかかうどんさん

ガーベラガーデンさんとユニットを組まさせて頂いている身として、生で拝見したいと思っていた先輩。
めちゃくちゃ面白い。
お一方お一方の粒が立った漫才。
ジッパーさんの私が気づけなかった側面、
かみうらさんの絶妙な意地悪さ、
そして栗尾さんのボケから感じる人間としてのたくましさ。
ガーベラガーデンさんの漫才とは違った良さがこれでもかと出ている漫才。

7組目 イクラボブチャンチャンさん

元気にいっぱいボケる。それが1番面白い。
お笑いの根源に立ち返った漫才。
良い意味でバカであることに一切の違和感が無い衣装と所作。
けれども、マシーンの如く役が入れ替わり入れ替わりボケていくことに対する説得力を持たせるほんの僅かな狂気。
そして、それを心地よく増幅させる子気味良いツッコミ。
どれか1つ狂っても成り立たない絶妙なバランスが、どんな台本もウケさせるコンビ性を生み出している。
ニンの大切さを再認識する漫才。

8組目 酒井直斗さん

最近手探りでやってきた漫談にようやく自信が付いてきた私。
とんでもなかった。
漫談の真骨頂は、私が思うよりも遥かに遠くにあった。
そう思わされる漫談だった。
私が憧れてやまない「寄席らしさ」が存分に詰まった漫談。
心からこうなりたいと思った。
正直、このライブでは1番の衝撃。
私の中の理想の漫談が、音を立てて動いた。
ぶっちゃけで言えば、今日まで存じ上げなかった。
もっと早く知りたかった。
もっと色んなところで見たい。

9組目 ハバネロ胡椒さん

今日のために仕上げてきた漫才。
にしては素晴らしすぎる。
会場を一体にして掴んで、脳の手前過ぎず奥過ぎないツボをピンポイントに刺す。
営業らしさと賞レースらしさを兼ね備えた稀有なネタ。
名古屋の何かで優勝できる。
社会人漫才王の名をより一層輝かせる漫才。

10組目 センサールマンさん

私が楽屋Aの漫才師の方の中でもかなり推させて頂いている先輩。
一発一発丁寧に貯めて貯めて落とす、超重量級漫才。
貯めて貯めて比較的くだらないボケをひたすらやって、皆がしっかり感じ終わってからツッコむ。
普通は勇気が無くてなんか凝ったツッコミしたくなる。
そこがすごい。
重量級で1番お客さんに寄り添ってくれる漫才。
くだらなくておかしくて、散々肩揺さぶって笑わされてからの「ドヒャー」。
面白くて楽しくて最強です。

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