富裕層と貧乏人

久しぶりに映画を見たので、
その感想でも書いていこうかなと。

その映画のタイトルは「TIME」
名前の通り、「時間」をテーマにした映画である。

こちらの映画↓
https://eiga.com/movie/57415/

簡単に概要を説明しておくと…

舞台は数十年後の世界。

その世界に「お金」は存在しておらず、
お金の代わりに、「時間」が通貨の役割を果たしている。

つまり、人々は労働をすることで時間を稼ぎ、
その稼いだ時間で、商品やサービスを購入するのだ。
「乗車料=2h」「宿泊料 =1day」「高級ホテル=1month」というように。

人々の手首には残り時間が刻まれており、
それが余命を意味している。0=死ということだ。

この話の面白い所は、
現在の資本主義同様、格差社会が広がっていることである。

一部の富裕層が1世紀もの時間を持つのに対し、
その他多くの貧乏人は24時間を稼ぐのがやっとなのだ。

貧乏人は、自分の時間を使うことでしか、時間を稼げないので、
1日労働して、次の1日を稼ぎ、また1日労働をする。
そんなラットレースから逃げることができない。

一方で、富裕層は仕組みを持っているので、
自分の時間を売らずとも、莫大な時間を稼ぐことができる。

富裕層の子供は、生まれながらにして時間持ちであり、
貧乏人の子供は、親同様ラットレースに飲み込まれる。

そんな格差社会が広がっているのだ。

主人公は、スラム出身の貧乏人であるが、
ある日、偶然富裕層と出会い、膨大な時間を手に入れた。

主人公の彼は、富裕層に搾取された時間を
取り戻すべく、富裕層の街へと進出。

そこで出会った貴族の娘と、時間を取り戻す戦いに出る…

まぁそんな感じの話である。

この物語で一貫して伝えられているメッセージは、

「時間=命」

ということである。

富裕層は何百年もの時間を持っているが、
貧乏人は数時間の命しか残されていない。

故に貧乏人は、走って移動し、
急いでご飯を食べ、常に忙しなく動き回る。

彼らにとって、
時間をムダにするのは、自殺行為なのだ。

主人公は、「1日」という時間の貴重さを知っていて、
「1日あれば、何でもできる」と思っている。

が、恵まれた人たちというのは、
この「1日」の貴重さを徐々に忘れてしまう。

「時間をムダにするな」

作中では、何度かこのメッセージが伝えられる。

シンプルだが、この言葉の重みを知り、
時間の使い方を見直す良いきっかけになった。

それともうひとつ、
作中で伝えられているメッセージは、

この世は弱肉強食の世界である

ということ。

この作品では、
「時間持ちの富裕層が、時間のない貧乏人を支配する」
という格差社会、弱肉強食の世界が描かれている。

時間のある富裕層は、国家機関やSPによって厳重に守られるが、
時間のない貧乏人を守る人間は誰1人として存在しない。

故に、貧乏人は死に、富裕層は生き続けるのである。

富裕層は、高い教育を受けられるが、
貧乏人は、教育を受けられず、肉体労働を強制される。

故に、知識の格差が生まれ、
富裕層が貧乏人たちから時間を搾取する構図が完成するのだ。

頭の弱い貧乏人は、
すぐ消費者金融に行って時間を借りるし、
ローンを組んで家を購入する。

ギャンブルで時間を稼ごうとするし、
お酒やタバコに、数少ない時間を浪費してしまう。

そして、それらの貧乏人が払った時間は、
富裕層のもとに流れ、どんどん経済的格差が広がっていくのだ。

つまり、教育の格差が、知識の格差を生み、
知識の格差が、経済的格差を生む。
この無限ループである。

現実では、ここまでの格差はないし、
人がそう簡単に死ぬこともない。

だが、弱肉強食の世界であることは間違いない。
今後も、経済的格差はどんどん拡大していくだろう。

故に、知識をつけることが重要なのだ。
さもなくば、お金を搾取されてしまう。

司馬遼太郎大先生もこう言っている。

「貧乏がいやなら、勉強をおし」

最後にもうひとつ。

この作品から学んだことは、

「時間」を売らない稼ぎ方をする重要性である。

貧乏人たちは、
自分の時間を売ることで、時間を稼いだ。

矛盾しているように思えるが、
カウントダウンが進む以上、
時間を稼ぎ続けなければ、彼らは死んでしまうのだ。

一方、富裕層たちは自分の時間を売らずに、
従業員を雇うことで、もしくはシステムを導入することで、
レバレッジをかけ、短時間で膨大な時間を稼ぐ。

故に、富裕層は昼間からゴルフに行き、
夜はカジノで豪遊できるのだ。

現実社会においても同じである。

自分の時間を売ることで、
お金を稼ぐやり方では、
時間にもお金にも余裕は生まれにくい。

つまり、

自分の「労働力」から切り離された商品を持つこと

が重要なのだ。

それは、noteやブログといったコンテンツもそう、
何かしらの商品を作り、それを市場に持ち込むこと。

それが、時間持ちになる秘訣である。

以上、「TIME」という映画を見た感想をお話しした。

簡単にまとめると、
この作品のメッセージは主に3つ。

ひとつは、「時間=命」、
次に、「貧乏が嫌なら勉強をし」、
最後に、「時間を売るな」。

以上の3つが重要だと感じた。

あなたもぜひ一度見てみてくださいな。

それでは、また!

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