2つの名著に学ぶ「資本主義」

今日は、2つの名著を題材に、
「資本主義」について書いていこうと思う。

その名著というのは、
「資本論」(カール・マルクス)
「金持ち父さん貧乏父さん」(ロバート・キヨサキ)
この2つである。

これらの本には、資本主義の仕組みと、
その仕組みを巧みに利用する方法が詰め込まれている。

もし、まだ読んでいないのであれば、
ぜひ一度、手に取ってみてほしい。

人生の指針となるはずだ。

資本主義とは。


マルクスは、その著「資本論」の中で、
資本主義について、こう語っている。

「資本主義とは、巨大なる商品集積である」

つまり、資本主義というのは、
市場に持ち込まれた商品の集合によって成り立っているというわけだ。

何も商品とは、不動産や、家具、書籍など、
目に見えるものだけを表しているのではない。

むしろ資本主義を支えているのは、我々サラリーマンが、
市場に持ち込んでいる「労働力」という無形商品だ。

では、労働力とは何か?というと、
時間、体力、気力の集合体であると考えている。

ボクたちは、自分の労働力を資本家に提供し、
資本家は、その労働力を使って、新たな価値を創造している。

そして、労働者がその労働力を再び補充し、
毎日元気に会社に来れるように「給料」を渡しているというわけだ。

ここで重要なことが2つある。

ひとつは、「労働力」を売るというのは、
自分の時間、つまりは「命」を売ることと同義であるということ。

それともうひとつ。
給料とは、労働者へのプレゼントではなく、
あくまで労働力の再生産にかかる「コスト」だということだ。

では、以上の2つが何を意味しているのか?

それは、自分が売るべき商品が「労働力」しかないのなら、
自分の好きなように使える「時間」と「お金」は手に入らないということ。

ボクたちは、資本主義の世界に生きている以上、
何かしらの商品を市場に持ち込まなければならない。

それは避けることができない事実である。

だが、売るべき他の商品を持っていない人は、
自分の労働力を商品として売り続けなければならないのだ。

では、一体どうすれば良いのだろうか?

それは、労働力とは別に、
人間の何らかの欲望を充足させられる「商品」を持つこと、
そして、その商品を市場に持ち込み、対価としてお金を頂くことである。

これに関して、
「金持ち父さん貧乏父さん」では、
こうシンプルに結論づけている。

「経済的に豊かになりたければ、自分のビジネスを持て」

マルクスの主張と同じだということが分かるはずだ。

つまり、資本主義攻略の鍵は、
労働力と切り離された自分のビジネス(商品)を持つことにある。

となれば、考えるべきは、

「いかにして、自分の労働力を高く売るか?」

ではなく、

「いかにして、労働力以外の商品を生み出すか?」

であると、ボクは考える。

それでは、また。



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