情弱に石ころを売りつけ、大儲けした富豪の話

「このペンを俺に売ってみろ」

でお馴染みの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』という映画を
見たので、その感想でも書いていこうと思う。

この映画は、超簡単に言うと、

巧みなセールストークで情弱に株を売りつけ、大儲けした主人公が、
酒と女とドラッグに狂い果て、何もかもを失い、と思ったら再生する。
そんな大富豪の人生を描いたものである。

早速、本題に入ろう。

この映画で学んだことというのは、主に3つある。

まずは、虚業はドラッグと同じ、
依存性のあるモノだということ。

情弱を騙して、悪質な商品を売りつけたり、
社会的弱者に高額商品を無理やり買わせたり、
一度そういう虚業で稼いだ人間は、そこから抜け出せなくなる。

なぜなら、情弱を騙す方が効率が良いから。

情弱を騙すだけで大儲けできるのだから、
わざわざお金と時間を投資して、商品の改善を重ねる必要がない。
競合リサーチをする必要もないし、スキルアップの勉強をする必要もない。

ただ情弱の射幸心を煽り立てるセールストークだけを覚えればいいのだ。

そうなれば、赤字を垂れ流して
実業をするのも馬鹿らしく感じてくることだろう。

この映画の主人公は、
まさに虚業にどっぷりハマり、抜け出せなくなった人間だ。

虚業というのはドラッグ同様、
確実に体と心を蝕んでいくものである。

自らの仕事に対する誇りが消え、
人間的な魅力が薄れ、愛想を尽かされる。

そして、周りからの信用が消え去り、
気付いたら、虚業仲間だけが残っているのだ

そうなれば、より一層虚業の道を進むしかなくなるだろう。

まさに負のスパイラル。

虚業に手を出すということは、
ドラッグに手を出すのと同等の覚悟が必要であろう。

それを学んだ映画であった。

それともうひとつ。
搾取される側の共通点についても学んだ。

この映画では、大富豪の主人公が豪遊しているシーンが
数多く描かれているが、その裏にはもう一つの世界がある。

それは、主人公らによって搾取され、
大金を失った弱者たちである。

では、彼ら弱者たちの共通点とは何か?

まず、自分が特別な人間であると勘違いしていること。

「自分のもとには特別な情報が入ってくる」
「自分は他とは違う。成功する人間だ」

そんな勘違いをしているが故に、付け込まれる。

一般人に特別な情報が入ってくることはないし、
現状で成功していないのなら、凡人であることを認めるべきだ。

あとは、近道をしようとすること。

「株で一発逆転だ」
「これで大富豪になってやる」

などと、魔法のアイテムが存在していると思っているから、
魔法のアイテム(笑)を売りつけられるのである。

「積み重ね」という概念を知るべきだ。

それと、思考の近道をしようとすること。

つまり、
「株屋が言っているなら間違いはない」
などと、権威に従い、思考を放棄するから搾取されるのだ。

とまぁ搾取される人間についてはこの辺にしておくが、
この映画では搾取する側とされる側の人間性が分かりやすく描かれている。

どちらを見ても勉強になるので、ぜひ見てみて欲しい。

最後に、学んだことの3つ目は、
スキルは不滅であるということ。

映画の終盤、主人公の人生は一変する。

主人公は、ドラッグや虚業のせいで、
妻や、お金、家、車、友人すべてを失い、
務所にぶち込まれるのである。

だが、映画はそこで終わらない。

最終シーンでは、主人公は復活し、
セールスを教える人として、再び成り上がるのである。

ここから分かるのは、
スキルは誰にも奪えないということ、
そして、スキルさえあれば金を稼げるということである。

彼が手にしたあらゆる資産の中で、
最も重要なものはお金でも家でもなく、スキルだったのだ。

そして、それはボクらにも言えることであろう。

以上、この記事では、
ウルフ・オブ・ウォールストリートを見た感想について書いてきた。

簡単にまとめると、この映画の学びは3つ。

・虚業には手を出すな
・近道を求める者は搾取される
・スキルこそ最も重要な資産である

以上。

もしまだ映画を見たことがないなら、ぜひ見てみてくださいな。

ちなみに、1人で見るのがおすすめです。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?