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確定申告ってナニモノ?なんでやるの?ど素人がまとめてみた。

外資系に勤めだしてから確定申告を自分で(嫌々ながら)やってかれこれ7年近く経ちました。今までは嫌々やっていたのでとにかく言われたポイントだけを登録しササッと終わらせていましたが、改めて「確定申告ってそもそもなんやねん」「なんでこんなことせなあかんの?」「なんとか安くできひんの?」と思ったので整理のためにまとめてみました。同じようなこと思ってる人の役に立てば嬉しいことこの上ないです。あくまでど素人が勉強がてらにまとめたものという点は予めご了承くださいませ。

確定申告ってそもそもナニモノ?

「所得税の確定申告とは、1年間の所得(売上から経費を差し引いた儲け)をとりまとめて所得にかかる税金を計算し、国(税務署)に納めるべき税額を報告する手続きのこと。」 by 弥生会計

要は所得をベースに税金(所得税)を国に報告するお行為。確定申告は所得税のためにやってるようですね。

所得税って?

所得税とは「申告税」といって、実際の所得を自分で申告して収めるタイプの税金らしい。当たり前だけど国民の義務。

ただ国民全員が3月の期末に申告したら税務署の人たちが対応できなくなって大変なので、ほとんどの場合は「源泉徴収制度」で対処しているとのこと。
よく聞く言葉ですが、源泉徴収は確定申告を楽にするための制度のようです。

源泉徴収とは?

じゃぁ源泉徴収ってナニモノですか?

給与、報酬などの特定の所得の支払者が、その所得の支払をする際に、所定の方法により所得税額を計算し、支払金額からその所得税額を差し引いて国に納付する制度を、「源泉徴収制度」といいます。by 国税庁

給与を支払っている事業者(多くの場合雇い主)は必ず行わないといけないようで、各従業員の想定された所得をベースに計算した税額を毎月の給与から予め天引きして対応しているんだって。
たしかにこうすると皆んなが楽になる。

ただ、あくまで想定所得がベースなので必ずしも合っているわけではなく、その帳尻を年末に行っているみたい。それが「年末調整」。払いすぎた場合は還付されるし、足りなければ追加で徴収されるってやつ。還付されてる人見たことないけど。
多くの会社員は、源泉徴収+年末調整を会社がやってくれているから確定申告をやらなくてもいいんだ。

なんで確定申告しないといけないの?どんな仕組なの?

やっと本題の確定申告に。所得ベースで税金を計算し納税するっていうのはわかったけど、そもそもなんで自分は7年も自分でやってるんだ?うちの会社も自分で確定申告しなくてもいいようにしてほしい。

確定申告をしないといけない人:
事業収入(副業含む)がある人、2箇所以上の収入源がある人
不動産 or 株での所得がある人
一時所得(宝くじとか)、退職所得(「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合)、所得税猶予(災害被害者など)がある人

社内で確認したら弊社では給料は日本法人から支払われているんだけど、自社株は米国本社からもらっている仕組み。
なので収入源が2つあるという認識になり確定申告を自分でするしかないらしい。ちぇっ。

もちろん申告するけど、念の為申告しなかった場合のペナルティについても記載。

申告をしなかった場合のペナルティ:
納める税金に最高税率20%の無申告加算税がかかる
納める税金に最高税率14.6%の延滞税がかかる
青色申告特別控除の枠が、最大65万円から最大10万円に減額される
2年連続で提出が遅れると青色申告の承認が取り消しになる

じゃぁ、実際にどうやって計算してるんだ?

所得額 = 課税所得金額 x 税率 - 税額控除
課税所得金額 = 収入 - 経費 - 所得控除

ややこしくなってきた、、そんなときは一つずつ確認。
「収入」はいわゆる書面の年収。「経費」は経費(多分会社からの収入しかなかったらゼロになる)。知るべきは「税率」「所得控除」「税額控除」。こらも一つ一つ確認していこう。

税率はどうなる?

税率は年収によって違うと聞いたことある。

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https://note.com/takutakku/n/n1975382c96b0

695万-899万円のレンジだけ税率の上がり幅がめちゃくちゃ小さいやん。
年収600万:600万 -(600万 x 20% - 42.75万)= 522.75万円
年収800万:800万 -(800万 x 23% - 63.6万)= 679.6万円
年収1000万:1000万 -(1000万 x 33% - 153.6万)= 823.6万円

年収が600万円から800万円にアップしたとしたら「年収200万もアップしたやん!!」とはならず実際は156万円アップ、、、マジっすか、、、
仮に800万円から次の年に1000万円アップしたとしたら、144万円。600万→800万の時より手取りの増加幅が12万円も下がるんだ、、

めっちゃとられるやん、、と思うところはあるけど、そこは一年で年収200万アップするような人になってから悩もうということで、、

では計算式に出てくるマイナス部分の控除は何?

控除とは?

所得税を計算する際に、一定の条件を満たせば納税額を一定金額を差し引いてくれる制度

ふむ。とりあえず控除は味方な雰囲気。

控除の種類

所得控除:個人的な経済状況により決まる控除
基礎控除 - 最低限の生活に必要な分には税金を課さない(国民全員対象)
扶養控除 - 少ない収入の扶養家族がいる
配偶者控除 - 少ない収入の配偶者がいる
配偶者特別控除 - 一定収入以上の配偶者がいる
障害者控除
寡(婦or夫)控除 - 夫や妻と離婚or死別した
ひとり親控除
勤労学生控除 - 働いている学生
社会保険料控除
生命保険料控除
地震保険料控除
小規模企業共済等掛金控除 - iDeCo(確定拠出年金)とか
医療費控除 - 年間10万以上医療費支払っている場合対象
雑損控除 - 災害などで損失が生じた
寄付金控除 - ふるさと納税など一定の所へ寄付している

たしかに個人的な経済状況に依存してる。年末調整で使う保険会社のハガキとかはこの辺りに関係してるみたい。ちなみに僕は25歳から社会人学生をしてたので、「もしかしたら勤労学生控除使えた!?」と思って調べたけど年収65万円以下じゃないと対象じゃないらしい。損してなかったぜ。

ちなみに医療費控除、雑損控除、寄附金控除(ワンストップ特例制度は例外)は自分で確定申告しないと適応されないらしい。もう一回ちなむと、医療費控除はインプラント/レーシック/不妊治療とか通院時の交通費も含まれるらしい。もうレーシックやってる、、確定申告してない、、損してたぜ、、

税率控除:所得税額から一定の金額を直接控除
配当控除 - 国内株式の配当に対して
外国税額控除 - 現地での課税と日本での課税の二重課税を調整するもの
住宅ローン控除 

こっちは株式投資やらマイホーム購入やらと政府が推進したいものにかかるやつらしい。

なんとなく控除は「とりすぎやからちょっと譲歩するで!」というのと「税金安くするからみんなもっとやってや!」という意味合いを持っているんだなと理解。

自分の場合は、外国税額控除、配当控除、小規模企業共済等掛金控除は知っておかないと損するパターンっぽい。

7回も確定申告やってきて今更ちゃんと調べてみましたが、知らなければ損するって多分控除のことなんだな。今回は「確定申告ってナニモノ?」という視点でまとめましたが、節税という観点でも学んだこと書いていけるといいかなー。

参考:国税庁弥生会計ブログfreeeブログマネーフォワード クラウド確定申告ブログセゾンカードブログ

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