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兄弟

たまたまTwitterで流れてきた「ヒーローコンプレックス」(あらすじの紹介をしているので、先に漫画を読んでから続きへ)という漫画を見て、思わず涙が出そうになった。悲しかったとか、感動したとかではなく、共感しすぎて気持ちが高ぶったからやと思う。小さいころから気持ちが昂ると泣きたくもないのに涙が出てくる。俺が他人に対して本気で怒りたくない理由はここにある。怒っとるやつが急に泣き始めたら余計に怖いやろうし、俺も恥ずかしいからあんまし起こりたくない。まあ、こんな話は置いといて、まず作品の簡単なあらすじを説明すると、昔は何においても弟より優れていると思っていた兄が、年を経るにつれて限界を感じていく一方で、その兄をモデルにした主人公が活躍するマンガを描いて成功している弟に対して、嫉妬し、いまだに弟の中でヒーローとして居続ける自分と現実の自分との差にコンプレックスを抱いてしまう漫画だ。どこに共感したかというと、自分はヒーローでも何でもないという兄のセリフに対して、兄の普段の行動が自分にってヒーローなのだと返す場面である。実際にこういう場面があったわけではない。自分にとって兄はヒーローなのだという思いにひどく共感した。幼いころ、周りよりも勉強ができ、調子に乗っていた俺に対して、喧嘩はしたけれどもなんだかんだ優しくしてくれたり、遊びに行く前日には服装や髪形を考えてくれたり、浪人している時に全然勉強せずに遊んでた俺と本気で向き合って話をしてくれたり、他にも探せばいろいろあると思う。兄がもう覚えていないであろうことでも、俺の心に強く刻まれた出来事はたくさんある。それに、昔から空手が強くて、話が面白くて、運動もできて、俺が持ってないものをたくさん持っていたから、いつまでたっても俺にとって兄はヒーローなんよな。今まで俺が受けてきた恩は、兄に返すのではなく、兄の子供(まだおらんけど)に返す予定。こんな感じかな。読んでくれてありがとうございます。

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