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お菓子作り

初めてではないけれども、数年ぶりとなるお菓子作りに挑戦した。数年前に作ったものも、生クリームとチョコを合わせるだけの生チョコ(バレンタインデーに自分用として作った)だったので、実質初めてといっても過言じゃない。そのお菓子作りの話。

今回作ったものはスコーン。紅茶のお供といえばこれ、みたいな印象がある。参考にしたレシピは天下のAJINOMOTOが出している「フライパンで作るスコーン」。お察しの通り、自分の部屋にはオーブンはおろかトースターさえ無い。そんな中、フライパンでも作れるよ!と手を差し伸べてくれたレシピがここにあった。

材料はとてもシンプルで、作業も簡単なものとなっている。正直失敗することはないと考えていた。まず、ボウルに薄力粉とベーキングパウダーを測りながらふるいにかけていく。まずここで失敗した。ふるいに大量の粉を入れて、なかなかふるうことが出来なくなってしまった。まあ、結果的にふるうことが出来たので、軽い失敗ではあったものの、少しずつ入れることを覚えた。その後、ボウルにバター、卵、粉砂糖を入れて、さっくり混ぜ合わせる工程に移るのだが、なにを考えていたのか固形のままバターを入れてしまった。すぐに取り出してレンジにかけて溶かせばよいものを、「まあ、いけるやろ」という根拠のない自信をもって混ぜ始めてしまった。しかし、当然ながらバターは一向に溶ける様子を見せない。そこで、次に牛乳を入れて混ぜる工程があることを思い出し、牛乳を温めて入れればバターが溶けるのではないかとひらめいた。天啓を得たと思った。しかし、ここでまた問題が起きる。入れる牛乳の量が少ないのである。おおさじ2と1/2。つまり37.5ml。それに対してバターを含んだ生地の量はゆうに300グラムを超える。温めた牛乳を入れたものの、すべてのバターが溶けることはなかった。ここで最終手段に出ることにした。ボウルを丸ごとレンジで温め、バターを溶かそうと考えた。今となっては、始めからそうしておけば早かったのではないかと思っている。少し温めては混ぜ、少し温めては混ぜを繰り返し、ついにすべてのバターが溶けて生地に纏まりが生れた。生地を丸型に切りとり、あとは焼く工程を残すのみとなった。

レシピによると、弱火で片面5分ずつ焼けばいいらしい。案の定「弱火」ってどんくらい問題が発生した。下宿のコンロはIHで、弱火にも3段階ある。とりあえず真ん中の弱火で焼いてみようと思い片面5分、ひっくり返してもう5分焼いてみたが、明らかに焼きが足りていない。さらにもう3分ずつ追加して様子を見てみた。すると、フライパンの真ん中においてあるスコーンにはいい焼き色がついていたので、それを取り出し、残りのスコーンの位置を変え、時にはひっくり返しながらもう2分ほど焼くと、全体的に良い感じになったので、ひとつ割って中を確かめてみたら、中までしっかり火が通っていた。料理の経験から、どれくらいの火力で焼けばよいかわからないときは、なるべく強い火力は避けた方がいいことを知っていたので、それが役に立った。時間がかかっても焦げなければいい。

紅茶を入れ、スコーンをお皿に盛り、ジャムを添えれば完成。非常に美味しくできました。余ったスコーンは3個ずつに分けて、片方は冷蔵し、片方は冷凍した。お菓子作りは結構楽しかった。また作りたい。

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