NA、EMEAのLCQ書きなぐり

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他リージョンのLCQ。ぜひとも様々なことを追いかけたかったのだが、できなかったことを総ざらいして書きなぐる回だ。
時系列がめちゃくちゃになるかもしれないし、リアルタイムではないのでいつもより結果論の多い内容になってしまうことはお詫びしたい。

他リージョンLCQ、プレイオフを経たチャレンジャーたちの選択。

APACNの一週間のち、通常通りのスケジュールでLCQが行われた他リージョン。
プレイオフを経たうえで、現在のメタゲームへの答えをある程度手にしている各チームがどのような選択を行うのかが一つの注目点。
APACNではニューキャッスルとカタリストが数を増やしたが、ヒューズといったアグレッシブなチームも健在。優勝と権利を勝ち取ったチームはニューキャッスルカタリストバンガロールで共通してはいたが、決してそれが唯一の一強構成という雰囲気ではなかった。

そして行われたLCQ、その選択は驚きに満ちたものであった。

NAリージョンLCQ。レジェンドピック率。
EMEAリージョンLCQ。レジェンドピック率。

かねてよりEMEAリージョンは多様性に満ちており、NAリージョンは流行へ偏る印象がある。

まずに大きく目を引くのは、ヒューズの明らかな減少である。
NotMoist、TSMが猛威を振るったNAリージョンにおいてもヒューズの選択率は2%であり、EMEAにおいては0%だ。一度もピックされていない。
これはプレイオフからの推移を考えても、非常にオーバーな変化だろう。

14%と低いながらも、一定のチームにはピックされ続けていたプレイオフ。

ヒューズが数を減らし、増加したのはカタリスト、パスファインダー、ニューキャッスル。そしてバンガロール。
一時は7割近くにまで採用率が落ち込み、決して必須ではなくなっていた感のあったバンガロールは再び必須レジェンドの地位へ舞い戻ろうとしている。
しかしにNAで一位突破を決めたSTALLIONS(alb!)にはバンガロールが搭載されていないことは、非常に面白いポイントだ。

EMEAリージョン構成。上位にはバンガロールが並ぶ。
多様性はありながらも、トータルでバランスよく万能な構成が選ばれている印象だ。
現在のメタゲームを如実に表している感のあるNAリージョン構成。
プレイオフでの結果を受けた変化に対応したチームが目立つ。
プレイオフの構成。実質的に成績順となった感もある。

特にNAリージョンで見られたのは、プレイオフで出た変化への対応だ。
大きく外を回るムーブ、allianceやNotMoist、TSMにFNATICが一枚内側へのアクションを行い対応したムーブを用いているチームが目立った。
一枚内側でのアクション。BLEEDやGG、APACNLCQではMeteorが行ったようなポジションで優劣を競っていたのだ。
大きく外を回る……移動中のワンピック等結果的に立て直しでそうなった場合は成績を伸ばせないシーンが目立っている。
現在のロビーにおいてそのようなテンポロスは、クリプトやサポートのニューキャッスルを擁してフルメンバーへ立て直せることを考えても致命的なのだろうか。

いまだワットソンの多いEMEAリージョンにおいてはクリプトがいまだ必要とされている感はあるが、NAリージョンはワットソンが数を減らした結果クリプトは求めて投入するものに変化していることにも注目したい。
プレイオフ時では50%以上のピック率だったワットソンも、NAリージョンでは10%台にまで落ち込んでいる。
結果としてアクションを仕掛ける際、リブートによるリセットが必要ではなくなりクリプトが減る。
予想通りの変化だが、この変化なくしてこの構成ピック率はない。そこには注意だ。
決してEMEAリージョンでも、NAと同じようにいったわけではない。

ヒューズは最早、競技レジェンドたり得ないのか?

注意したいのは、NA、EMEAリージョンともに多くの上位チームがプレイオフ進出を決めているということ。
そしてヒューズ構成というものを使いこなせたチームは、プレイオフをして最後まで少なかったということだ。
それを使いこなしたNotMoistやTSM、allianceといったチームはプレイオフ進出を決めており、彼らのいないロビーだということには注意したい。

このnoteでも何度か書きなぐったように、バンガロールヒューズクリプト構成を用いて成功したファイトパターンは非常に独得だ。
それを使いこなせればまだヒューズは圧倒的なファイトバリュー、対家屋への攻撃性能を大きく底上げする優秀なレジェンドではある。
そこへ適応できたチームが少なかったが故、というのも少なからずは考えている。

しかしここで考えたいのは、そこへ適応できないという判断を下せたチームが多かったということでもあるということ。

EMEAにおいては、トータルでバランスに優れたワットソンクリプト構成を用いて圧倒したFaZeに代表されるようにそれまでやってきた部分をぶつける戦いであり、プレイオフを経たうえでも大きくやり方を変更したチームは少なかった。
NAはもとよりカタリスト経験値が高く、点で抑え一気にエリアをファイトで回復するカタリストを支えるためのニューキャッスル投入。カタリストを用いていないチームもニューキャッスルのシールドでダメージトレードで優位に立ち、パスファインダーを用いて機を逃さないプッシュによりそれをかなえている。ニューキャッスルによるシールドファイトはドームファイトに通ずる部分があり、その経験値の差も大きく出ていた部分だ。

少なからずプレイオフ出場チームのいたEMEAはまだしも、NAリージョンはほぼにプレイオフへ進出していないチームで争われているのにも関わらず、その様相はプレイオフファイナルのロビーからの流れを確実に取り入れている。

おわりに

これにてSP2より始まったメタゲームにはいったんの区切りがつく。
アルティメット促進剤の出現率減少、ヴァルキリーの変更など様々なUPDが行われるS22後半。BLGSによって様々な変化があるのかどうか……そこには注目だ。

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