ApexスクリムMAP配信の楽しみ方をお教えしよう! 雑談回

個人視点だけではないありがたい世界

競技シーンファンの皆様ご機嫌。
本日ご紹介するのは、スクリム配信の楽しみ方講座でございます。

個人視点をご覧になる方が多いでしょうが、私は基本的にMAP配信があるならばMAP配信を見ております。
世界スクリム等やっているのかどうかがわからないために、世界へ行った途端個人視点ウォッチャーになってはしまうのですが……国内ではESCLがMAP配信を行ってくれているため、国内シーンにおいてはほぼMAP配信。それを何度も何度も見ることがとても楽しいのですね。
ASGSやV最等のイベントでもMAP配信がありがたいことにあるため、そちらを主に見て(配信でもそれを追っかけている)おります。

MAP配信、滅茶苦茶に面白いです。

スクリムはあくまでスクリム

本番前練習のスクリム。どうしても本番とは違う部分がある。
しかしに、本番と違うとはいえど……本番でやることは変わらない。
Apexはポジションを取り合うゲームである。
本番想定であれば、仮に本戦であったとした場合の意思決定を行い、スクリムであれば本戦であれば50:50な場面でも動くかもしれない。
ならば、その動き自体には何かしらの考えがあるはずだ。
本来ゲーム内にいるプレイヤーが高度な視点判断から導き出した行動の理由を、MAP視点というチートで得ることができるのがMAP配信の面白さである。
そして、チャンピオンを取る以外は負けというゲームではないApexの面白さが存分に楽しめる。

https://apexlegendsstatus.com/より適当に引っ張ってきたSPの安置

noteでも書きなぐったように、Apexの作戦は大まかに4つで区別している。

安置最終位置を予測し、早期にそのポジションへ入る。またはそのポジションへの移動が叶う位置を取る中入り。

安置最終位置、それまでのラウンドにおいて優位なポジションを獲得し、そこを奪いに来る敵チームや周囲リスクを減らす動きを行う中端。

その中端チームが確保しているポジションを、準備したリソースで奪い取ることを狙う外入り。

中端や外入りチームとは違う、安置形によって薄いであろうポジションへファイトを仕掛けることでキルポイントの安定を狙う大外。

当然スクリムであり、様々なチームが本番で動くためのメインムーブのアビリティを高めたり、サブウェポンを仕込む練習を行っている。
いつもとは違う動き、例えば外チームであるイメージなのに中へ急いでいたり、中チームなのに遅らせたり、外を回っていたり。
そのような初手の移動経路と狙うポジションの違い。まずはそこに注目したい。

「あれ?このチーム若干出が早くなったな」
「切り替えるのか、サブプランかどっちだ?この安置だと急ぐみたいなあれか?」

「この移動経路ってことは、若干遅らせ気味で行くのか?」
「端からいくのか?飛び込めるとみたか?」

競技シーンウォッチャー河川敷野球腕組自称コーチおじさん化の第一歩である。

中入りチームの楽しみポイント

まず第一の楽しみポイントは、中入りのチームが早期に安置予測を当て優位な安置最終ポジションを確保することができているか?だろうか。

あくまで仮で、狙う必要があるかというのもまた別ではあるのだが。

この安置形において、最終安置に入っている二つの家屋。
Apexは第二安置が読めたタイミングからがよーいドン(それまでにリードを取れるのがPOIであり、他の工夫)。第二安置を読み、この地点へ真っ先に移動する安置読みの能力。
その動きができているならば、それは多いな盛り上がりポイントだ。
当然このポジションは他チームも是非に獲得したいポジションであるため、これから先何度も襲われることになる。
その襲撃リスクを鑑みて、この地点を予測しここへ入るためのポジションを早期に確保するチームもあるかもしれない。
その様な狙い、ここからのポジション防衛戦やそれに備える動きが見れることがまずMAP配信の面白ポイントだ。

仮にこの地点を予測して、入ろうと動いたチームが先にこの位置を抑えられていた場合。
そこからどう動いたか?というのも重要だろうか。

先んじられたポジションに対し、どう動くか?

IGLの安置予測精度が高ければ高いほど、この位置は移動の必要性がある(予想が外れない限り最終円にはならない)ポジション。
徐々に様子を伺うチームが集まる中で、どう動いていくか。
仮に家屋チームに対しファイトを仕掛ける選択をしたならば、たとえ負けてしまったとしてもそれは盛り上がりポイントだ。
安置最終において強い位置だということを理解した上で、その位置を奪い取ろうと動いた。
あとは、そのチームがファイトを磨くだけ。そのためのスクリム。

当然個人視点を確認するまでは、様々な狙いや状況があり、そうするに至った過程もわからない。
それを含めて楽しむことで、二度おいしい。

外チームは楽しみが一杯

そのファイトの先に、可能性があったならば!

外チームや、安置から遠かった中端チームでランドマークが移動に適していなかった場合。移動先には既に相手チームが待ち構えている場合が多い。
そのポジションを巡ってファイトを行い、負けてしまったとしてもそれは盛り上がりポイントとなり得る。

キーは、そのポジションに未来はあったか?だ。
ファイトを仕掛けることへの価値があったならば、それは盛り上がりポイント。

避雷針南へ仕掛けたとして、このポジションは3ラウンド移行も北部の坂上から優位に押していくことができるポジション。この位置から相手チームを消し全てを確保することができれば、最終円にかけて優位にゲームを運ぶことができたはず。仮にファイトに負けたとしてもそれは同じく、後はファイトの修正を行うだけ。
ジュラシック北から仕掛けたファイト、このポジションも安置に向け入っていく過程でチーム数を減らす必要があり、次円に向けてストームキャッチャー南から入ることは難しいと判断した結果かどうかは状況によけりだが、よくファイトが発生するポジション。
この場合注目したいのは、ファイトを仕掛けるタイミングだ。

早期にアクションをかけたか?
それとも、収縮に飲まれながら致し方なく仕掛けたか?

収縮に飲まれ、道を失った結果仕掛けるファイトや移動は苦しい。とても苦しい。そこにはほぼ未来がない。
ただし、それを早期に判断した上でアクションをかけている動き。それは非常に盛り上がる。
そこで盛り上がれるのは、部隊配置が分かるMAP配信が故だ。別方向に流れて未来があったのか、ファイトを仕掛けてこじ開ける必要があったのか。
それが見えるMAP配信だからこそ、その判断で盛り上がることができる。
プレイヤーはこの視点なしで、そこを判断している。
とんでもないな、といつも思う。

Apexにおいて、ファイトを仕掛ける価値がないシーンというものは存在しない。
そら勝てるなら勝つんがいいよねという話だ。
仕掛けているだけで盛り上がれるのはある。
ただし、介入が100%あるだろうなという状況は存在する。
仕掛けたならば、両者が詰むそれだ。

仕掛けたチームは奥の介入部隊が見えないが、仕掛けられたチームはそれがわかる。

現在のクリプトロビーでは発生し辛い状況ではあるが、それでも発生することはある不幸ファイト。
この状況を楽しめるのもMAP配信特有だ。
「うわこれ仕掛けられた側キレとるやろな~w」と腕組ニヤケ顔をかまそう。

強いポジションを予測して、そこで構えるチームと奪いに入るチームがあるかを眺める。

自らがポジションの予測を行うことも重要だ。
最終安置の予測を行うものいいが、そこに対して有効なポジションを考える。
この発射安置でいうと、南の坂上キャノンと高所の家屋。このポジションが有効だと考えたとする。
その位置で待機するチームがいるならば盛り上がれるし、そこを奪いに来るチームがいるならばさらに盛り上がるというわけだ。
それが君の応援しているチーム(ムーブ次第で合わせて考えてもいいぞ!)ならば、それは滅茶苦茶に熱いだろう。更にそれが強豪チームのスーパーIGLと同じ考えだったなら、絶頂モンだな?
まあその、それを10試合中5試合以上できて、プレイも上手いならば自分が競技シーンでも通用するんじゃないか?みたいな感想は危険だ。

これも個人視点で二度おいしい。
その狙いや状況、ファイトの配置などはこちらを確認するまでわからない。
余すところなく、楽しんでいこう。

おわり

MAP視点で気になったシーンやチームを覚えておくことで、個人視点はより楽しめる。
ただしあくまでMAP配信を見た上での判断と、ゲーム視点は違う。
ゲーム視点からMAP視点を見ている状況と同じ判断をしているのが、スーパーなプレイヤーたちだ。
ある意味チーターの視点となんじゃかわらん。アーカイブならばそれは結果ありきでもあり、未来予知能力者である。
まあその、それで何かを申すことは様々なリスクがある。
その部分はある程度わきまえたい。

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