POIを考える。ストームポイント編 Apex机上の卓論

ALGS、V最とPOIが決定した。

競技シーンファンの皆様ご機嫌用。
当note、youtubeをご覧になってくださっている方、フォロワーの皆様ありがとうございます。
少しずつ数字が伸び、今や前職の店を貸し切りにしても入らない人数になりました。ありがたいです。

本日はPOIについて書きなぐる回。動画化する予定のそれ。
やはりそのまま動画化しようとしても、作っている最中に話す順番や色々に不満が出てしまうのでこのスタイルがいいのかもしれない。

ALGS、V最とPOIが決定。V最はまさかのくじ引き方式でびっくりした。そりゃあ順位をつけるわけにもいかないし、それがいいのかとは思いつつ(元よりそうだったのか?)、ALGSと交互にPOIリストを眺めていて書きなぐろうと思い立った次第。
ALGSにおいてはまさに戦略的な部分で、戦いは既に始まっていると言ってもいい。各チームごとに評価値を決定し、そのリストをもとに行っている成績を左右しかねない争い。それがどこまで影響するのかは現時点で定かではないものの、小さな要素ではないはず。

調べれば平均獲得ポイントであったり、そういう部分は結構に出てくるモノだとは思う。
ただ平均獲得ポイントというものは、そのチームの力量によって多分に左右される数値。統計が少ない今では参考程度というか、強いチームがここを選んでいるのだなという目安にしかならない気は。
ただ、強いチームが何故選ぶのか?という所は考えることができる。
そこを自分なりに考えた上で、書きなぐる回です。

ドラフト制度やくじ引きという関係上、希望が通らない場面が多いためそこへ降りているチームを否定するものではないし、チーム戦略にもよる部分だということは念頭に。

何をもって評価するか

当noteにおいてPOIの評価に用いる要素。

移動手段、豊富な経路があるか。 影響力大
Evacタワーが100%ではなくなったハイティアゾーンの影響と、クリプトワットソンによるロビーの変化でこれは更に重要視されている可能性も。
周囲に影響されるポジションはマイナス。当然車やバルーンは加点。

POIのスペース、物資密度。 影響力大
漁りスピードを短くできるかどうか、という部分は外であれ中であれ重要。
時に急がなければいけない安置予想形でリソースを捨てることになるPOIは、若干評価が落ちるか外向けとなる。
周囲に影響を受けるポジションはマイナスだが、パワーバランス次第(スクリムからの主張)で強化される部分でもある。
ハイティアゾーンはエバックが100%ではなくなったが、それでもまだ加点要素ではある。

安置が寄った際に得られるポジションのクオリティ。 影響力中
破滅のラピュタ安置や火力の上に代表されるような、後から入る奴らを皆殺しにできるような圧倒的優位ポジションがあるかどうかだけではなく。
ツリー上のような後からこじあけ辛い位置へ近いかどうか、など位置的な評価。
寄ったところで利点がないポジションはマイナス。

ビーコン・コンソールへのアクセス。 影響力少
そのPOIにおいてビーコンへのアクセス性がどれだけ保証されているかの部分。
リングコンソールのPOP確率は正直よくわからない(一定になったはずだが、それでも差がある気がする)ので省略。してはいけない部分な気もするけれど。
時に調査ビーコンへのアクセスがチャレンジングになるコマンドセンターや、リングコンソールがそもそもないPOI(トライデントやクリフサイド単体)。リングコンソールへのアクセスが状況次第でチャレンジングになるスカイフック東などはマイナス。

現在の安置傾向 影響力少(現時点)
SP2プロリーグ時のように、ストームポイントで明らかに南へ、ワールズエッジで北へ安置が偏っている状況であれば当然にその影響を考慮する必要がある。現在はその傾向があまり見られないと思うので、一旦は無し。

誰もが一度はやってみたいTier区分でいきましょう。

TierS 状況に左右されない強力なPOI

TierA 一定条件次第で強力なPOI、又はチーム戦略次第で強力なPOI

TierB 状況に左右されるが、周囲より強力なPOI

TierC 一般的なPOI

TierD 他より劣るPOI

このTierで何を伝えたいのか、というところさん。
上位ランク程安置がどこになろうとも対応可能だということだ。
移動に詰まない、目指すポジションへたどり着き、ファイトを可能にする手段があるかどうか。
Apexにおいて高順位、好ポイントを狙う上で一番重要な全マッチでの安定性を与えてくれるPOIはどこなのか?というお話である。
このPOIを選択し、降り立ったからといっていきなりキルポイントが20入るわけではない。
全マッチでキルポイントを獲得し、平均順位で上位を狙うに適したPOIはどこなのか?というお話だ。
そのためにはリソースを豊富な位置で集める必要があり、タイミングを逃さない移動手段が必要であり、安置が寄った際には有利なポジションが取れるPOIが強力としている。

ストームポイント

TierS 状況に左右されない強力なPOI

ZEUSとミルは、状況に左右されない強力なPOIといえる。
ZEUSはバルーン、ミルはトライデントと安置が外れた際の移動が保証されており、POIスペースの狭さから物資が密集しており効率よく立ち上がることができる。
位置が端であるために周囲部隊の状況把握も容易で、他へ挟まれる状況に追い込まれることも少ない。
後より入るポジションの少ない周辺安置(遮蔽が少ない)においても、早期に優位なポジションを確保できる。

これが意味するところは、中ムーブだとしても外ムーブだとしても優位であるということだ。
ゲームプラン、IGLの指示一つで全てのゲーム、安置においてチャンピオンを狙うことができる。
まさしく理想のPOIと言えるだろう。

TierA 一定条件次第で強力なPOI、又はチーム戦略次第で強力なPOI

パイロンとセトステーションは、中入りチームの場合強力なPOIとなる。
物資を集めるスピードは比較的早く、そして十分な量が保証されている。そのままに移動を始めても、他POIへ立ち寄る必要はないだろう。
トライデントやバルーンはないものの、パイロンはキャノン、セトステーションはキャノンとジップラインによって固定ポイントではあるが早期移動が可能な所も嬉しい。
何よりそのポジションには力があり、上部を抑えればこの位置を通る部隊に対し優先権を持てる。見逃すか仕掛けるか、全ては思いのままだ。
ただしEvacバルーンがない場合、大きな移動修正は不可能だ。安置パターンを見極め、早期に動く中入りチームに向いているPOIだと言える。

セノーテ、またはバロメーターの独占が叶ったチームは広大なスペースに散らばる豊富なリソースを手にする。
トライデントもあり、その後の移動も安易だ。
ただしそれは逆に、立ち上がりのスピードには難があることを意味する。中へ急がない外チームに向いているPOIと言えるだろう。
安置が寄った際も、早期に移動してくるチームに押されリソースを集めきれないままに優位なポジションへ戻る必要があるかもしれない。
それでも優位は優位だ。バロメーターの高所アドバンテージは大きい。

避雷針には基本的にクリフサイドがついてくる。それが基本から外れた場合、トライデントを失う。
これは非常に大きく、このPOIを優位にしている大きな要素だ。クリフサイドとの争いではポジションで優位であり手前に物資もあるため、何とか抑えたい。
それが叶ったならば、悠々と物資を集めてフリーな東側を使い一気に移動してしまえる。スペースは広く立ち上がりが遅いために外向きだが、強力なPOIだ。

トライデントでノースパットがフリーであるなら、これは素晴らしいアドバンテージになる。
トライデントへ早期に乗り込み、ノースパットを漁りに行くことができるからだ。広大なスペースではあるが、時間を短縮できる。
これはノースパットでトライデントがフリー、ウォールでトライデントがフリーなチームとの大きな差である。
そのままトライデントで移動ができる点もそのアドバンテージを後押しして入るが、やはり立ち上がりが素早いとはいえず外向きだろうか。
安置が寄った際にもノースパットの高所を獲得でき、端より安全に押していくことが可能だ。

TierB 状況に左右されるが、周囲より強力なPOI

ダウンビースト、ストームキャッチャー、発射台、エコーHQは周囲より強力なPOIだ。

ダウンビーストとエコーはトライデントがあり、移動手段に優れている。その分安置が寄った際には強力とは言えない。周囲に強力なPOIがあり、入るポジションも豊富だ。先を越されてしまうケースもあるだろう。ただしそれをこじ開けるだけの物資は、最低限以上そこにあるはずだ。

発射台、ストームキャッチャーは安置が寄った際強力である代わりに、移動手段を持ってはいない。それでも移動経路には恵まれており、対応は可能だろう。ただし間違った際のフォローはやや難しいか。EvacタワーやリングコンソールのPOP次第では、苦しい状況に陥るかもしれない。ストームキャッチャーはコマンドセンターや避雷針、発射はパイロンや破滅の海岸との小競り合いに勝利(わからせ)しておくのも重要だ。

チェックポイント(基本独占)は移動手段を持たず、広く散らばっているポジションではあるがその量は豊富だ。基本的にカスケード、セトステーションを取るチームは中へ早いため移動経路には困らないだろう。その部分でせき止められると途端に苦しくはなる。
周囲のチームに左右されるため万能ではなく、漁夫も連続しやすいためにやや評価は低い。
つまりにこちらからの仕掛けを狙うならば、最高のPOIだ。周囲は火種に溢れている。

ウォール、ノースパットともにトライデントがフリーである場合。カギはトライデントの優先権だ。
優位なのはウォールだが、トライデントも安置が外れた際を考えれば黙って見逃すわけにはいかない。
この部分をどちらが抑えるかで、そのPOI評価は大きく変わるだろう。トライデントを取得することさえできれば、大きく評価が変わるPOIである。

TierC 一般的なPOI

コマンドセンター、カスケード、破滅の海岸、コースタル、ジュラシックパーク。
このPOIに総じている部分としては、保証されている強みがなく若干中途半端なところがある。
決して弱いわけではなく、普通というだけだ。
ファイトパワーであったり、チームの工夫によってその性能が決まるPOIといえるだろうか。
基本的に低Tierになればなるほど、パワーこそ全てな気がする。

コマンドセンターはその位置からEvacによる長距離移動があり自由度が高いようには思えるが、Evacがなければおまけのキャノンしかない。
ゼウスや避雷針、ストームキャッチャーのあいつらに仕掛けるかの標的にもなりやすいわりに、強力なポジションアドバンテージもない。
ただし物資はそれなりにあり、南を抑え込めれば道は開ける。真の姿は力こそパワーで切り開くPOIかもしれない。

カスケードとジュラシックパークはなんといっても仕掛けにくいポジションだ。ウォール、トライデント、チェックポイント、セトステーション、ストームキャッチャー、パイロン……どこへ行くにしても基本的に不利が付きまとってしまう。その割に安置が寄ったとしても、ブレイカーなポジションパワーはない。
物資を集める速度は速いため、そこを生かして優位を作りたい。セトステーションへ突然殴り掛かるなんてどうだろうか。

破滅の海岸は安置が寄った際(ラピュタ安置)に滅茶苦茶強い。
それだけかって?それだけでもあるだけマシだ!最近見ないけれどな!
発射台とのわからせバトルに勝利すれば、滅茶苦茶に有利にはなるがそれでもトライデントはない。エコーと殴り合って勝利すれば一気にTierAのPOIだ。

コースタルが優れているところは、バロメーターやエコーといった方向へ動くことができることだ。まさにそのチームがどう動くかという部分に依存している。当然動かしてやってもいいんだが。
パイロンへ行く、エコーへ行く、バロメーターへ行く、それを待つのか殴り掛かって動かすのか。パワーこそすべてなPOIか。ここも。

TierD 他より劣るPOI

クリフサイド。
リングコンソールがない。
FURIAが選んだのを見たことはあるが、まさかALGSで見れるとは。
V最でもここを引いたチームがいるらしいが、なんともまあである。
しかしトライデントがある。降下位置から言って確かかなり不利だったはずだが奪って即逃げてしまえば避雷針は大ダメージだ。
なんなら実質初動。避雷針を倒してしまえばATierPOIである。パワー!
ストームキャッチャーやゼウスが間に合う前になんとかしなければならんがな!

リフト。
リングコンソールがない。
調査ビーコンで漁りの広いジュラシックパークかカスケードをぴりぴりさせよう。
基本は優良物件方向へ抜けるルートだ。あとはパワー!

プラウラーの巣。
リングコンソールがない。
最早言うことがないPOI。パワー!

トライデントオンリー。
リングコンソールがない。
トライデントはある!パワーで道を切り開くんだ!

おわり

あくまでこのnoteのリストで、競技エアプの考える競技シーンのそれ。

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