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ASGS決着、簡易マッチレビュー


さらば熱き戦いよな前書き

ASGS、二週にわたり行われたALGS仕様のガチバトル。
主催者たる碧依さくら氏がその熱意、Apex愛を叩き込んだ大会は終わりを告げた。
アルパカしか勝たんの優勝という形で。
普段競技ウォッチャー(かっこいい)として、構成や配置を中心に楽しんでいる。つまりに触れる視点はApex競技シーンにおいて最高峰のプレイヤーたちであり、正直に当初はレベルの低さを懸念していた。これは素直な思いとして隠すことが失礼だと思う。率直に。
進行ルールだけ同じでもなあ、という疑問。
当初スクリムにおいて、首をかしげるシーンはあった。
展開が進むにつれうーんと思ったシーンもあった。

だがそれは、APACNのプロリーグでも同じだ。

競技シーンに臨む全ての選手を応援したいというコンセプトからあまり口に出しはしないが、同じことを考えながらに観戦していることに気が付いた。
「カジュアルな大会だしな……」という半ば楽しむため蓋をする思考ではなく、ALGSを見ている時と同じ考えを巡らせている。
つまりにASGSは、競技シーンとしての考えを巡らすに十分なレベルを持っていたのではないだろうか。

それが競技シーンと部分的に違いはあれど、である。
NAリージョンとAPACNリージョンで違いがあるのと同じだ。
ASGSリージョン?ASGS環境?

できれば、当noteとしてもブラケットステージ後に即マッチレビューやウォッチパーティー等での視点観戦から考察等を行いたかった気持ちもあるのだが……。
その様なことが許される日々がくればいいな(いつかそんな日を迎えたい)と思いつつ、涙を呑んでファイナル後のまとめ記事を書きなぐる。

中心はどうしても、当noteで総合力№.1ではないかと予想し見事優勝を叶えた「アルパカしか勝たん」チームとなってしまうが、他チームにしても見どころが満載だったぞ。

final、進行の末に出来上がったロビー状況

まずに、安置へ急ぐチームとそうではないチームの二分化が進んだ。
その中でもリトマス紙として、「編成条件ギリギリ」がどの様な動きを行うか?ということに注目して観戦していた。
ウィナーズでは若干中へ急ぐ動きを見せていたように、安置内でのクオリティが担保されるポジションが空いている状況ではなくなったのだ。
ファーストマッチより、三円を読んでからの飛び込みが厳しいロビーであった。

「光を齎す幻影の騎士団」も、「編成条件ギリギリ」も
安置内に入るには、

これはAPACNのRF(プロリーグを通して)も見られた光景で、クリプトが増殖していく過程も同じである。
素直な安置になればなるほど、後から入るスペースはない。
よってここから、アクションでこじ開けるか……外でキルポイントを稼ぎ撃沈するかという二択。
ASGSはランパート等で無理やりにポジションへクオリティを持たせるチームが多い分、中の密度が増してくる後半において外からハイクオリティなポジションをこじ開けることは非常にリスキーだ。
つまりに、この状況になった時点で入れていなければ詰みに近い。
じゃあどうするか?という部分で多くのチームが
「俺らもクリプトで中を確認して、急いで空いているところへ入るしかねえ!」となっていった。

安置が遠いとみるや。

アルパカしか勝たんは違った。
安置が遠いと見るや、破滅POIの両手に騎士へ仕掛けゆったりとリソースを回収し整える。
そして安置を確認し、一番行きたいチャンピオンポジションへ突撃だ。
このマッチではチャンピオンこそ逃してしまうが、この外からの動き(788が一人で見ていた場所だったが、奪い取った)、その目指す場所とルート構築能力。
そして仕掛けを迷わないアグレッシブさと、確保時の保持能力がウリだったこのチームは見事にポイントを積み重ねていく。

ストームポイントでアルパカしか勝たんの暴虐を防いだのは、両手に騎士。来るとなれば負けねえぞとはじき返したマッチ4のファイトは見事。
そして照れ屋の仲間達(FNATIC独裁へ逆らおうと飛び込んでいたstyleを思い出した)である。

怒りの反撃

ビッグゲームはWE

開幕前よりキーはWEか、と予想していた。
これはランドマークで移動に詰まるチームと、スムーズに移動できそうなチームがWEでより顕著に出ていたからとの理由だ。

理由はそれだけで、後はなんとなくだったがチャンピオンが決まったのはWE。
せっかくなのでアピールをしておく。

チャンピオン決定時のシーン。POGがまさに最後の砦だった。

周囲に遅いチームが揃い、苦しい展開だった碧依さくら氏率いるPOGが見事な移動と安置読みを見せLastHOPEとなったのが最終試合。
アルパカしか勝たんの優勝を阻止せんとし、阻止トライに定評のある照れ屋の仲間達が撃沈。なんとかアルパカを抑え込もうとしていたPOGであったが、両手に花方面へ2枚、アルパカ方面へ(よいしょ!!!ともろうが1枚生存してはいた)1枚という配置になってしまいエリアを広げられてしまった。
この点に関して、キルログ管理と部隊特定がどれだけできていたか?という点は各自視点を見て確認していないのでわからない部分だ。
だが滅茶苦茶にPOGが撃たれていたので、恐らくあの状況で確認できていたチームは少なかったのではないか。1枚であそこまで抑え込んでいたP4K4EL選手を誉める所だろう。
そして見事にアルパカしか勝たんが優勝を決めた。
GG!

これはSP1ですよね、というあとがき

ALGSルールで行われたASGS。
そうALGSルールというならば、これはスプリット1である。
是非にスプリット2、そしてチャンピオンシップ開催にまでつなげてほしい、そんな大会であった。

Twitterにも書きなぐったが、Apexというゲームが健全性を失い衰退していくにつれ、ストリーマーシーンへ競技シーンの技術落とし込みは行われなくなっていく。
APACNプロリーグのような展開を見せたASGSだが、それは今までの競技シーンとストリーマーシーンが密接に繋がっていたあの頃(みんながApexをしていたころ!)の方法をしっかりと、あの頃のプロやストリーマーが教え繋ぎ、育てていったからだ。
現在ではイベントも減り(CRcupは一応の終わり宣言まで出ている)、同時接続人数も減り、衰退の一歩を日々積み重ねるApex。
競技シーンに生きるプレイヤーたちも、その影響は確実にあるはずだ。

願わくば、このようなイベントに対し先人たちが行ってきたように真摯に向き合い、今の競技シーンを伝えてほしい。
イベントが終わったからと、それで終わりではないのだ。
何故好成績を残せたのか、希望者参加型配信でもいいだろう。
そこでIGL講座を行い、延長戦マッチをやろう!みたいな形なんて素敵だろう。
それを見た視聴者が、真似をすることでレベルアップにもつながる。
ボトムアップなくして、レベルアップはない。

私のような底辺ですらASGSに関係すると、インプレッションが倍増するほどのイベントだった。
このチャンスを逃さず、次につなげる動きが見えることを期待しながらこの書きなぐりを終える。

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