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ASGSグループステージ上位6チーム(150p over)をまとめて、考えて書きなぐる回 Apex机上の卓論

ASGS TOP6(150p over)チームのスタッツやらなんやら

チーム名 合計ポイント 内訳(kill / placement)グループ
メンバー (知識or調べた実績)
各マッチ順位と平均順位、ランドマーク
ストームポイント平均試合順位
ワールズエッジ平均試合順位
全試合平均キルポイント
使用構成
所感
(プロ入りチームにのみ観戦時盛り上がりポイントとして個人的ねらい目を書きなぐり)

計算やPOIが間違っていたら申し訳ない。


1st「編成条件ギリギリ」221P 105kp/116pp groupB

メンバー
Ftyan
(Pro REIGNITE PL14th)
YUUTA
(S6~12 ソロマスター S13開幕ソロプレデター)
緋乃ゆに
(OW2 グラマス目指す勢)

マッチ成績
A:B トライデント / クリマタイザー西(フリー)
3rd [SP]16 7 3 [WE]16 1 2 [kill]26
SP平均8.6位 WE平均6.3位

B:C 避雷針/クリマタイザー西(CRSPO!クリマタイザー東)
1st [SP]1 1 6 [WE]3 1 18 [kill]46
SP平均2.6位 WE平均7.3位

B:D 発射(破滅フリー)/クリマタイザー西(エピセンターフリー)
1st [SP]1 3 5 [WE] 9 2 4 [kill]33kill
SP平均3.9位 WE平均5.0位

SP全試合平均順位4.7位
WE全試合平均順位位6.2位
試合平均キルポイント6.4

使用構成
Ftyan バンガロール
緋乃ゆに ブラッドハウンド
YUUTA パスファインダー

編成ギ所感

構成で「ブラハ、バンガ、パス」を一貫。
成績ではまさしく圧倒。初日の3位が苦しんだ内に入る凄まじい成績を残している。POIもハイティア(初日のトライデントは除く)を主張し続けており、まさしくその優位性を生かした。
基本的に中へそこまでは急がず、第三を読んでから安置を予測しポジションへバルーンで飛び込むというスタイル。そこから苦しむチームを滅ぼして回ることでキルポイントを稼ぐ。
まさに競技のために考え抜いた方法をぶつけるに、ASGSは最高の舞台だった。Ftyanという選手が何故世界請負人と呼ばれていたのか、それが全面に出ている成績だ。
それに答えたチームの能力は疑うまでもないだろう。
しっかりと持っているものを落とし込んだチームの勝利だ。

ロビー的にいえばランパート等の使用率が高く、本来ならば耐えられないポジションでも立ち止まり、それを用いて点で耐えることを選ぶチームが多いため逆に優れた中央のポジションが空いているという逆転現象もたまに発生していた状況を上手く生かしたと言えるだろうか。

3人で襲い掛かれば流石のFtyanといえど……。

その移動スタイルから1R縮小が始まっても、チームメンバーが広く散らばりばらけたままにノープレッシャーで漁っている光景が目立つ。
スクリムから動きを観察することで安置によって位置を特定できるはずだ。
特に広く離れて漁るのがFtyan。
プロ選手ということもありその漁りルートは効率よく固定化されている。ブラッドハウンドを使用している緋乃ゆに選手はYUUTA選手と近い位置にいることが多いため、スキャンでバレる心配は少ないだろう。突然に襲い掛かることは効果的だ。
プレッシャーをかければ、どこかにほころびが生まれる。
一位の宿命としてガッツリマークされるような展開となれば、独走優勝とはならないかもしれない。

2nd 光を齎す幻影の騎士団 187p 123kp/64pp groupD

メンバー
788 Pro DOSUKOI PL13th
→Teddy
(XDefiant競技team B:D)
りゅうずぶっく
狼谷シューヤ

マッチ成績
C:D ウォール/ラバサイフォン東(フリー)
1st [SP]2 7 12 [WE]10 18 1 [kill]50
SP平均順位7.0位 WE平均順位9.6位

A:D セノーテ/ツリー
1th [SP]1 6 7 [WE]13 4 7 [kill]45
SP平均順位4.6位 WE平均順位8.0位

B:D ウォール/ラバサイフォン東(最善を尽くしましたラバサイフォン西)
6th [SP]14 7 12[WE]8 6 16 [kill]30
SP平均順位11位 WE平均順位10位

in 788 SP平均順位5.8位 WE平均順位8.8位 試合平均キルポイント7.9
SP全試合平均順位7.5位
WE全試合平均順位9.2位
試合平均キルポイント6.8

使用構成
788 パスファインダー
りゅうずぶっく バンガロール
シューヤ ヒューズ

B:D(WE初動)
Teddy SPホライゾン→WEブラッドハウンド
りゅうずぶっく バンガロール
シューヤ ヒューズ

騎士団所感

1位に続いて、またもやプロリーグ選手が率いるチームとなった。
POI選択においてもその雰囲気が出ており、実にDOSUKOIっぽいPOIだ。そのスタイルもDOSUKOIを若干マイルドにしたようなもので、例えるならばDOSUKOIが本格辛口カレーならば、同じカレーでもバーモントカレーの中辛くらいになっている雰囲気だ。やや中へ急ぐ傾向にある。
試合平均のキルポイントがグループステージ最多の6.8という数字は見逃せないところで、苦しんでいるチームを破壊して回ることで上位成績を達成した。
逆に言えば平均順位はグループステージ2位といえど特段優れているわけではなく、チャンピオンもSP、WEともに1回という順位面では不安定に見える。
だがキルポイントを安定して稼ぐ、ハマれば高順位で爆発させるという方法を選び構築している。
実に競技シーン的な発想を持ち込んでいるチームだ。当然競技シーンプレイヤーだからな。
納得の順位である。

スキャンレジェンドが不在であり、DOSUKOIが必須装備として備えていたジブラルタルが不在なためハイドへの対抗策や序盤欠けからの立て直し性能がない
移動経路もプロらしく固まったものとなっている(結構自由ではあるが)ので、スクリムで移動経路を研究すればハイドによって壊滅へ追いこむことも近くのランドマークとなったチームならば、作戦のうちに入りそうだ。

3rd アルパカしか勝たん 170p 90kp/80pp groupC

メンバー
Laiv CCプレイヤー(?)
さなちやん 競技女子リーグ日本2位
TenoriN 元ORTHROS WOLF ALGS CS30th→GROW コーチ C:D
→Parkha Pro GROW KR CC現18th

マッチ成績
C:D トライデント/スカイフック東
3rd [SP]15 2 1[WE]19 6 5 [kill]28
SP平均順位6.0位 WE平均順位8.0位

B:C ウォール/溶岩
6th [SP]1 1 6 [WE]3 1 18 [kill]46
SP平均順位2.6位 WE平均順位7.3位

A:C コースタルキャンプ(バロメーターフリー)/スカイフック東(調査キャンプフリー)
2nd [SP]3 1 8 [WE]18 14 13 [kill]38
SP平均順位4.0位 WE平均順位15位

in Parkha SP平均順位3.3位 WE平均順位11位 試合平均キルポイント6.1
SP全試合平均4.2位
WE全試合平均10位
全試合平均キルポイント5

使用構成
さなちやん ブラッドハウンド
Laiv ライフライン→SP4,5 パスファインダー
TenoriN バンガロール

さなちやん ブラッドハウンド→WE9ヴァルキリー
Laiv コースティック→SPヴァルキリー→SPパスファインダー
→SPワットソン→WEライフライン→WE9ワットソン
Parkha バンガロール

アル勝所感

元CRのParkhaを中心に添えているチームだが、裏に備えるTenoriN氏も凶悪なブースターでどちらが出場しても安定感のある成績を残したチーム。競技IGL特有のストームポイントで稼ぐスタイルで不安定なワールズエッジを補った。
そのレジェンド構成は波乱に満ちており、Laiv選手はめちゃくちゃなレジェンドピック幅を見せている。ここまでくると全レジェンド使用に期待がかかるレベルだ。Laiv選手とさなちやん能力もこの枠で許されているのが不思議なハイレベルプレイヤー。
プロリーグのような移動経路が特徴で、両IGLともにそのままプロリーグで使えるであろうルートを用いて安置内へ入りチャンピオンポジションを狙う位置に付ける。その保持も安定感に優れキッチリとつけた際にはチャンピオンだ。
参加チーム全てをしっかりと追えたわけではないが、韓国で最高のIGLが作る内容を支えるメンバー含めてASGSで一番総合力ナンバーワンなチームに見える

レジェンド構成がどうなるか、という点にはつきるが徐々にレジェンドによるファイトフォローが無くなっていく構成偏移は見逃せない。だがポジションファイトを挑むのは厳しいだろう。
相手は強力だが、ファイトに優れるレジェンド構成で移動中にフラットファイトを仕掛けることができれば……ストームポイントでの圧倒的な安定感も崩すことができるだろうか。

4th よいしょ!!! 159p 88kp/71pp groupC

メンバー
ゆるりめぐ
→紺屋てる C:D B:D/SP
ぐっちゃん! マスター(TAIMAN+出場者)
ともろう。 Pro REALIZE W CC現28th

マッチ成績
C:D カスケード/モニュメント
6th [SP]8 10 2 [WE]4 17 17 [kill]24
SP平均順位6.6位 WE平均順位12位

B:C カスケード/カウントダウン
3rd [SP]9 2 12 [WE]17 3 6 [kill]30
SP平均順位7.6位 WE平均順位8.6位

A:C カスケード/モニュメント
3rd [SP]16 8 1 [WE]1 5 6 [kill]34
SP平均順位8.3位 WE平均順位4.0位

SP全試合平均7.5位
WE全試合平均8.4位
全試合平均キルポイント4.8

使用構成
紺屋てる ローバ→SP3/WE5ヴァルキリー
→ゆるりめぐ SP7ヴァルキリー→SP8ローバ
→紺屋てる ローバ
ぐっちゃん バンガロール→SP3/WE5ニューキャッスル→SP8バンガロール
ともろう。 ランパート→SP8ヒューズ→SP9ランパート

よいし所感

まだまだ続くよプロ選手参加チーム。次に登場したのはわっしょいのともろう率いるよいしょ!!!だ。
やっていることはいつか見たわっしょいである。彼らはあのプロリーグ(ランパート構成とコースティック環境が最悪のかみ合わせだったという不幸)を超えた末この構成を手放したと聞いていたが、わっしょいは再びASGSに現れた。
中へ急ぎ、家屋を確保し、ランパートで撃つんだ!という一貫した方法で移動やポジションに苦しんでいる他チームからキルポイントを稼げたことが成功の理由だろう。この構成で入るべき場所を理解しているアドバンテージが出た。一試合ランパート捨てかけていたけれど。
ランパート対決に負けるわけには、というプライドバトルを見事に制したともろうに歓声を送りたい。
そして恐らくというか、ぐっちゃん選手はこの枠で出てはいけない能力を持っているかもしれない。使用レジェンドの問題はあるがファイトキャリーをしているのは、ともろう選手ではなくぐっちゃん選手だ。

放置をすれば手に負えなくなるチームだけに、どこかで攻め込みたい。
狭いスペースへ追い込んでスイングファイト。ランパートの作るポジションからのエリアを攻略できれば、アーマー差とファイト構成が背中を押してくれる。
グレネードへの対抗策がないため、ひたすら投げ込むというのはどうだろうか。

5th H&P 158p 97kp/61pp groupA

メンバー
ひなん
でっぷ
西村歩乃果
→杏戸ゆげ A:D

マッチ成績
A:B ミル/カウントダウン
2nd [SP]5 15 1 [WE]9 9 8 [kill]37
SP平均順位7.0位 WE平均順位8.6位

A:D ミル/カウントダウン
4th [SP]18 7 16 [WE]1 9 10 [kill]27
SP平均順位13位 WE平均順位6.6位

A:C ノースパッド(トライデントフリー)/カウントダウン
5th [SP]15 4 6 [WE]13 18 2 [kill]33
SP平均順位8.3位 WE平均順位11位

SP全試合平均位9.6位
WE全試合平均位8.7位
全試合平均キルポイント5.3

使用構成
ひなん クリプト
でっぷ バンガロール
西村歩乃果 ランパート
杏戸ゆげ ランパート

H&P所感

ついに非プロチームの登場。
一部プロが競技シーンでやっていることを押し付けたり時にプロでは許されないバルーン移動や中飛び込みから中で大暴れなすりつぶしをしているロビーでこれは素晴らしい。
それを残せた理由として、ムーブのエラー出しをしっかりと行うため実直にPOIとレジェンド構成を一貫したことは外せないだろう。見事なアプローチで、それを成功させている。
ASGSで一番の一貫性をもったチームはH&Pだったのではないかと思う。
大きくこけたマッチもある中で、クリプトの情報をキルポイントへ変換するという求められることにしっかりと答えていることに注目したい。順位を伸ばせなかった試合においてもキルポイントを最低限獲得している試合が多く、そのポイントが高順位を支えた。

次なるブラケットステージでも期待が高まるチームだ。

6th はちまーず 155p 82kp/73pp groupA

メンバー
まさのり
→みさお A:C
じょんそん
やまと

マッチ成績
A:B ダウンビースト/ビッグモード
4th [SP]12 2 14 [WE]7 3 5 [kill]26
SP平均順位9.3位 WE平均順位5.0位

A:D ダウンビースト/スタックス(ビッグモードフリー)
16th  [SP]11 4 6 [WE]19 20 12 [kill]11
SP平均順位7.0位 WE平均順位17位

A:C ダウンビースト/試練
1st [SP]13 1 3 [WE]4 1 12 [kill]45
SP平均順位5.6位 WE平均順位5.6位

SP全試合平均位7.3位
WE全試合平均位9.2位
全試合平均キルポイント4.5

使用構成
まさのり ランパート
→A:C SP1みさお ランパート
やまと クリプト
じょんそん バンガロール
→A:Dみさお ニューキャッスル→バンガロール

はちず所感

はちまーずを見ていても思うが、ランドマーク固定を狙いってエラー出しを行い、構成を一貫することを成功させたチームはそれが結果に出ている。ストームポイントにて全マッチダウンビースト、ワールズエッジではビッグモード(スタックスの試合もビッグモードがフリー)、そうではない試合においても試練というハイティアPOIが獲得できており、ドラフト戦略の勝者といえるチームだ。
アプローチが実に競技的で、note好みである。その分結構に注目していたチームの一つだ。
その分警戒されたのか、密でエイム100倍!チームと最後の警告ですお嬢様チームに激しいマークを受け苦戦してしまったA:Dのワールズエッジが惜しまれる。このマッチを上手く乗りこなせていれば、更なる上位の結果を残せただろう。

安定感はプロがIGLを行うチームに匹敵するレベルで、ブラケットステージでも好成績が残せるはずだ。ワールズエッジで仮にこけなければ3位以内が見えていたチームだけに、期待が高まる。

おわりに


貴方の応援しているチームの成績はどうだっただろうか。
素晴らしい成績を残したチームもあれば、残念な順位に今はとどまっているチームもある。
大会という形式で、しかもこのルールでやるのだから順位というものは出て当然で、1位がいれば40位も存在してしまう。
だが、そのままでは終わらないだろう。
ルーザーズの崖っぷちから大会優勝を決めたTSMのように、このルールはドラマに溢れている。
1試合1試合の成績に一喜一憂するブラケットステージはすぐそこだ。
来週のASGSを楽しみに待ちながら、スクリムまで全部を楽しんでいきたい。

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