Y4 SP2 APACNリージョンファイナルスタッツ振り返り Apex机上の卓論

はじめ

喜びと悔しさの入り乱れるリージョンファイナル、競技ファンの皆様ご機嫌よう。ご機嫌かどうか、応援をしていたチームの結果でそんな気分ではない方々もいらっしゃることでしょう。私というものの、期待を寄せていたStriderzが見事に世界を決めたことを喜ぶ一方で、RIDDLEや前回世界王者のCRが落ちたことに様々な感情が。年を取ると筋肉痛が後日来るように、様々な感情も後日に訪れるものなのか。

本日はスタッツを中心に、チームの振り返りなんてのもちらほらと。

スタッツ振り返り

個人キル/20killover

24kill
・watagashi [HAO]
22kill 
・YukaF [FNATIC] 
・4rufa [GHS]
21kill
・Right [HAO]
・Aimbot [E36] 
20kill
・Cinap [E36]

恐らく一番イージーで分かりやすいスタッツ。
最多となったのはHAOのwatagashi。
嘘のようだが、彼はワットソンとカタリストしかプレイしていないはずで……そのキルにはローリングサンダーも、ナックルクラスターも含まれないピュアな数字。特筆すべきは、チームメイトのRightも21killという数字を残したこと。5CGはクリプトを使用しており、情報をしっかりとキルポイントへ変換できていることがうかがえる。
続くYukaF、4rufaは流石の数字。APACNトッププレイヤーの呼び声に相応しい活躍を残し、期待を裏切らなかった。

チームキル/TOP5

・HAO 56kill
・E36 50kill
・FNC 49kill
・NTH 45kill
・GHS 45kill
・NOEZ 45kill

つまりに当然のごとくHAO。E36に6kill差をつけてのトップキルチーム。クリプト、バンガロールを軸にワットソンとカタリストを選び分ける中入りのチームが最多キルを取ったことは、まさにHAOのレベルの高さ……SP1のオフラインによって得た経験を生かした証明だろう。多くの中入りチームがキルポイントを獲得できず苦しむ中、彼らは一つ上のステージにいた。NTHも同じような構成シーンがあり、キル数だけを見るならば肉薄していたと言えるだろうか。
他チームは順当というしかなく、それはそうだろうなといった雰囲気である。

個人ダメージdiff/2,000over(与ダメージ-被ダメージ)

・SangJoon [CR] 3,980
・栗原 [FENNEL] 3,970
・4rufa [GHS] 3,328
・788 [DOSUKOI] 3,197
・Jusna [CR] 2,732
・Noxi [STRIDERZ] 2,710
・HammerDrill [NOEZ] 2,431
・Re1qz [STRIDERZ] 2,276
・Taida [NTH] 2,244

SangJoonが3,980という信じられないクレイジースタッツ(与10,221-被6,241)を残し、Jusnaも2,732(与8,519-被5,787)というスーパースタッツ。
ロング保持が長いアンカータスクの選手が目立つ中、APACNのトップ戦線へ名乗りを上げたと言えるのがFENNEL栗原。元より多大な期待を集めていたプレイヤー。SP2プロリーグから真価の片鱗を見せつけてはいたが、APACNトッププレイヤーの一人となったといえる。チームが苦戦する中、このスタッツはとんでもない数字だ。
4rufa、Taida、hammerdrillは戦闘面においてチームをキャリーし世界に導いた。
時に機械学習や床ペロデターのクリプトサポート受けていた二人はまだしも(それでもスーパーだが)、クリプトとヒューズを使いわけながらここへ入るハンマードリルはやはり超常存在と言わざるを得ない。重すぎるアンカータスクに耐えチームを爆発させなかった数少ない選手。それがクリプトであろうと彼には関係ないのだろうが、ここまでくるとジョークのようにしか感じない。何故彼にクリプトを……?なぜこんなスタッツを残せるんだ……?
(NOEZ、FENNELは世界が確定しており、テストの側面があった可能性もある)

チームダメージdiff/4000over

・CR 7,092
・FENNEL 5,668
・STRIDERZ 5,612
・NOEZ 4,978
・NTH 4,254

CRが圧倒的なスタッツを残した。チーム全員が+diffで終えたのはCRの他にFNATICとNTH、NOEZのみ。負けるはずがない期間限定SSR完凸チームで時にoblyはクリプトを使用しながらも+diff。diffスタッツだけを見れば多くのチームが格下であり、4試合程度で終わらせるポテンシャルは十分だっただろう。しかしそのダメージは周囲のチームを悪戯に傷つけ物資を消耗させるだけに終わった。
クリプトを効率的に用いたHAOと同じく、STRIDERZの優勝もこの数字に表れている。情報を効率的にダメージへ変換し、有利に繋げることができている。

おわりに

効果的にクリプトを使いこなしていたSTRIDERZが世界へ進出することに疑問はなく、ラストチャンピオンを運でつかみ取ったとはいえないスタッツを残している。効果的にクリプトの情報をダメージへ変換することができており、HAOと同じくクリプトを使用した中入りをするに十分な理由があったと言えるだろう。HAOは特にキルポイントへ効率的に変換できており、他のクリプトを使用した中入りチームとは一段以上レベルが高かった。
CRが世界へ行けなかったことは疑問でしかない。勿体ないの一言。チームマクロの致命的なバグが招いた悲劇。
このスタッツにあまり登場しなかったのがFnatic。もうええわとのらりくらりとことを荒立てないように運んでいたように見え、クリプトの多さに微苦笑しついにはクリプトを使い一見派手さのない結果とはなった。その実チームdiffは全員+。ポイントはHAO105p、E36の101pに次ぐ100pの3位(STRIDERZは82p)。純粋なスタッツ指標だけを見ると見逃してしまう凄あじというものもあるということには重々気を付けて見ていきたいものだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?