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Janelle Monáe『DIRTY COMPUTER』

今年のFuji Rockに来るみたいですね。

定期的にチェックしている音楽サイト

SIGN MAGAZINE』での年間アルバムで

第2位だったのもあり、ちゃんと聴いてみようと思った。

アルバムタイトルにもなっている

「DIRTY COMPUTER」は大好きな

ブライアン・ウィルソンとの曲だった。

R&BやHipHopはもちろん今の時代に合ってるのだけど

「もっとブライアン・ウィルソンてきなポップ性が

あっても良いんじゃなかろうか」と思ってたところだったので

聴いた瞬間、自分の体内時計とピッタリ合った瞬間だった。


[Janelle Monáe / DIRTY COMPUTER]

フェミ二ズムとは先人たちが積み重ねてきた闘争の歴史である。だがそれは、闘いだけでは終わらない。フェミニズムはパーティである。歌であり、ダンスであり、セレブレーションである……。ブラック・ミュージックの縦の歴史をたっぷりと引用し、ポンパドールとタキシードに身を包み、そして新世紀のアフロ・フューチャリズムを物語っていた彼女はここで、「ただのポップ・アイコン」としてウィミンズ・パワーとクィア・アートを全力で祝福する。あるいはまた、#MeTooは性の否定であるという偏狭な意見に逆らうように、女が主体となるセックスとエロスを讃え、実践し、仲間たちと共有する。どこか目まぐるしく整頓されていなかったサウンドは本作でキャッチーなフックに溢れ、これが現代のポップの解なのだという清々しさに満ちている。プリンスの後継者であるというプライドはクィア・カルチャーのアイコンとして彼を捉え直すことで強固なものとなり、ブラック・ミュージックをあっさりとはみ出す彼女のエクレクティックな音楽絵巻はオーガズムとともにトロトロに溶け出し、または勢いよく弾け出す。これがジェンダー・フルイドとパンセクシュアルの時代のポップ・ミュージック。色とりどりのネイルを塗った中指を、反動主義者たちに笑って突き立てよう。ヴァギナを持っていても持っていなくても、愉快な「マザーファッキン・プッシー・ライオット」をぶちかまそう。未来はピンク色から始まる。(SIGN MAGAZINE』より)


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