勝ち負け!

勝ち組、負け組という言葉がある。それらの言葉が浸透してからもうずいぶん経つ。

どうなのだろう、と思う。

そのときに勝っているひとが、いつまでも勝つとは限らないのが人生だ。

それらが続くとは僕には思えない。

大体のひとが浮いたり沈んだりを繰り返していくからだ。

だから「お前は負け組だ」ともし言われても、いつかは勝ち組になれるかもしれない。
そう思うと仮にそんなことを言われたとしても、落ち込む必要もない。

「嗚呼、俺はイマは負けてんのね」ぐらいの軽い気持ちでいた方がいい。

人生はトーナメントじゃなくてリーグ戦だ。一時期の込んだ負けがすべてじゃない。

勝ち負けなんてものは、そのときだけのものだ。7割打てなくても一流とされるスポーツと同じである。

だから勝っているとか負けているとかに焦点を当てて右往左往してもしかたない。不安を大きくしてもどうしようもないではないか。

でもそれらが気になるひともいるみたいだ。分かる。全然分かる。

なにかしら小さな基軸の勝ちを作るといいかもしれない。

「暮らしていけて、自由がちゃんとあるなら勝ち」でもなんでも構わない。

刑務所で自由を制限されているわけでもない。「それだけで勝ち」というのはそんなに悪い設定だろうか。

勝ち負けの基準を他人の感覚に合わせない方がいい。「打ち負かした」という人生観を持ち込むとおかしくなる。

もう、それは自分に負けたということだ。自分の信じた価値観を満たせないなんて負けだ。

「勝たないといけない」という意識が自分を奮い立たすときはたしかにある。だけどそれらは「相手を負かす」と同義ではないと思うほどのだ。
「勝たないといけない」は「自分の弱さに負けない」という使い方をしないとうまく機能しない言葉だ。

大切なのは転がる石のように、吹き抜く風のように、その場その場の流れの中で本気で生きていくことだ。それができたら「勝ち」だ。

「そのとき」が来るまで心を整えておくといいのだ。

目の前のことを毎日丁寧にやるだけだ。勝ってても負けててもしっかりとやる。それだけで、どこにだって行ける。


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