就活!
「飛び込みとかやりたくない」
「土日出勤とかしたくない」
「ウザい上司と絡みたくない」
「面接ダルい」
京王線のガタンゴトンという音に混じって、声が途切れ途切れ聞こえる。
街が就活色に染まり出している。9月だなぁと思う。
彼らの声はいろいろあるけど、とにかく「やりたくない」にフォーカスしている。
もはや「やりたくないことの後回し」をするかしないかの帰路みたいだ。
でもそれらは本当に「後回し」なのだろうか。
「後回し」は借金に近いものだと思っているひとが多い。
果たして、そのツケは後々払わないといけないといけないのだろうか。

すごいこと言うと、もはや働きたくないなら、ムリに働かなくてもいいんじゃないだろうか。
実際、お金の価値はアヤフヤになってきている。いろんな生き方ができるようになった。
Time TicketやVALUにメルカリに仮想通貨。
僕が大学生のときにはなかった生き方で、世の中が構成されている。youtubeだってInstagramだってインフラ化していなかった。
この流れはもう止まらない。どこまでもテクノロジーは加速していく。
高校生のときだ。文系か理系を決めないといけなかった。
「数学が苦手だから文系にしよう」という決め方だった。
僕は「このツケをちゃんと後で払うハメになるのかなぁ」と思っていた。
「わけのわからない決まりごとの多い、クソ田舎にいたくないから」
「理解し合えない両親と暮らしたくないから」
「やりたくないこと」のツケは、どこまでも溜まっていった。僕は面倒を、ひたすら後回しにした。
「いつか困るぞ」と言われ続けた。
だけど世の中はものすごい勢いで変わっていった。
仕組みやまわりの環境のおかげで、返済は自動的に行われた。
辛抱できない人間性は克服しなくてもよくなった。
大人になる頃には、我慢もいらない生き方ができる世の中になっていた。

「逃げまくれ」という話でもない。
「サボりまくれ」でもない。
うーん、いい言葉が見つからない。
たぶん「先々の心配なんてしても意味ないぜ」に近い。
もちろん年寄りたちは「後で困るよ!」と言うだろう。
彼らは【苦労しておくと後でラクになる】という図式が、証明されないことが許せないからだ。
だけど後のことを心配しても仕方ない。彼らの時代とは違う。イマの40代が大学生のときにはネットも携帯も無かった。
10年後、どんな世の中になっているかなんて誰にも分からないのだ。
先日、年金の心配をしている二十歳の女の子と話した。どうかしている。
それよりも大事なのは、目の前のことをおもくそ楽しむことだ。面白いことがいっぱいある。
その「面白いことやってる」はどういうカタチであれ、将来の自分を救う。
パソコン誕生以来の進化速度は常軌を逸している。たぶん人類史で見れば、火に匹敵する発明だ。
レッツゴークレイジーでしかない。無責任と言われたらそれまでなのだが。
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